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tY:近況24(Rickenbacker とか) [他]

大阪は天気良いですが。

楽器作りについて考えるのは楽しいです。

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ギターの構造とかを考えていると、Fender のネジばっかりのボルトオン構造や Gibson のセットネックやセミアコとかの楽器らしい構造に二分されるんだろうと思います。

構造という意味で気になるのは Rickenbacker のギターです。ピート・タウンゼントやジョン・レノン、ポール・ウェラーが好きなら、一度は興味が沸くメーカーではないか。

セミアコは、ボディ裏をくりぬいてフタをする構造。これでサイドの製作は不要になる。これは後で、Fender Telecaster Thinline とかでも応用されてるようです。Bigsby のギターもそんな構造のようだが、それに倣ったのかはわかりません。簡易なボディ構造になっているが、その反面、木工のルーティングや切り出しには手間がかかっている。他にはポール・マッカートニーも使っているスルーネックのベース。真っ直ぐな板の両端にボディを接着し、分厚い指板を貼り付けて、ギターの形はほとんど終わり。Gibson であれば設けられるネックのヘッド角や、ネックとボディの仕込み角は、ほぼ水平に見える。ヘッド部は、部材となった木の厚さ分、角度を付けているのかもしれない。これこそが、ボディとネックの仕込み加工も不要で、切り抜きと貼り付けだけでほぼ終了してしまう簡易な製作方法ではないだろうか。職人的手工の技があまりなさそう。それだけ均一な品質のものができる。この構造は、ネックとセンター材を兼ねた材の両端にボディを長いボルトを通して止めた、Combo モデルに由来しているのかもしれない。

時折、Ritto Music の「Rickenbacker」本とかを見返したりする。良い本なのでまた、工場の様子など改版してもらえんだろうか。

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そんなことを思っていたら、偶然にも Guitar Magazine では Rickenbacker 特集だった。

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Rickenbacker の製作過程は、YouTube でも見れた。Guitar Magazine の記事とあわせると分かりやすいかも。



ギターの構造を考える上でも興味深いメーカー。
Rickenbacker といえば Beatles、Beatles といえば Paul の Hofner Bass。この製作過程もとても興味深かった。合板の製作から始まるんだなあ。合板だから曲げやすいのか。



Hofner の動画を見て思ったのは、フレットワーク。特に指板に鋸を入れるときの速さ。このあたりはやっぱり熟練の技。

いやあ面白かった。


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