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ラッチョ・ドローム(Lacho Drom) [DVDやら映画やら]

チャボロ・シュミットさんが出ているので見た映画。場所はお祝いみたいな会場か。アンプもPAも無い中、目いっぱい強いピッキングで一音一音圧巻の弾きっぷり。バイオリンのバッキングでも豪快なストラムを聴かせてくれます。映画「僕のスウィング」のギター弾き役ではないですが、頭の血管が切れて倒れても不思議ではない。その点、バイオリンのドラドさんは楽です。普通に弾いてもおっきな音がするので、涼しい顔で弾いてます。エレクトリック化しない限りギターは音量的に不利なんだなあ。ジャンゴ・ラインハルトさんもスタジオ収録風景では、かなりマイクに近づいて弾いていたような。インドから始まるロマ族の音楽。この映画では音楽の背景については詳しく語られず、中盤あたりまでは、ただ演奏し、歌い、踊る。女性たちも子供たちも楽しそうに話し、踊る。字幕が無い場面もけっこうあって、話している言葉も分からないし状況の説明もないのでどこの国で何をしてるのか良くわからない。呪術の最中にも見えたりするシーンもあります。その中でも海から船がやってきたりするチャプター6 が良かった。リラという言葉が出てくるのでトルコかも。大勢の前で弾いているのはウードでしょうか。ウードは抱えるとその形状により、弦を弾く腕の手がさだまってしまうのが面白い。ギターならネック側で弾いたり、リア側で弾いたり色々なスタイルがある。チャプター7 の田舎道を赤い服を着た子供が歩いてくるシーンが、なんだか CG に見えます。それだけ絵画的な風景なのかもしれません。木の下でバイオリンを弾いている人は、「ジプシー・キャラバン」にも出てた人かなあ。切れたバイオリンの弦を引っ張って出る音を聴かせる。チャウシェスクの独裁の話しをしているからルーマニアのようです。チャプター8、壁にかかったバイオリンを弾きながら家を出る男。そうすると女子供が集まってくる。別な場所ではアコーディオンを弾く男。人が集まってくる様子はハメルーンの笛吹きのようです。男たちのバイオリンの弾き合いが面白い。あと、チター?みたいな弦だらけの楽器の叩きまくり。もしかしてこれはハンマーダルシマーというものか。チャプター9 の列車内シーンでは迫害され放浪するロマを歌ってます。アウシュビッツを歌う老婆。彼女の顔を映し出すカメラが下に移動した先には腕に入れられた番号。これは収容所に関係するものでしょう。これを見ると、出だしでは民の中の一部族であったものが、大戦時の民族主義により迫害を受けることになったのか。「僕のスウィング」でも有刺鉄線の柵でナチのことを語るシーンがありました。やはりロマ族やジプシーの話しになると、こうした歴史的事実は外すことはできないのだなあ。チャプター13のラストからようやくチャボロさんの出番。運転を楽しんでいる様子で車が好きそう。最初のキリスト像前の演奏では、fホールの付いた Selmer スタイルのギターを弾いてます。最後はスペインでロマの歌はフラメンコへと続きます。インドから続く道路がテレビゲームに変わる。スペインになっても、なんだかんだと部屋から追い出されたりする人々。その様子を見て笑う警官。インド-エジプト-トルコ-ルーマニア-ハンガリー-スロバキア-フランス-スペインに渡るロマ族の足跡。すごかった


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