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ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡(Beside Bowie : The Mick Ronson Story) [DVDやら映画やら]

RONNO ってミック・ロンソンさんのニックネームでしょうか。ロンドンの若者たちのバックでババ・オライリィが流れるところがかっこいい。まさにティーンエイジ・ウェイストランド! 最初はなんだかんだボウイ・ストーリーっぽい感じ。そこからミック・ロンソンさんにとたどり着く過程が面白い。そこには妻や母親の色々があったんですねえ。ミックさんがいたバンドの名前が『ラッツ』。これは映画『ベルベット・ゴールドマイン』で登場したカート・ワイルドのバンド名と関係があったりして。呼ばれた当時は庭師だったというのに驚く。アルバム『世界を売った男』とかに参加したりするものの、『スパイダーズ・フロム・マース』になるまでは出戻ったりして色々あったんですねえ。見ていると、アルバム『ジギー・スターダスト』のための『スパイダーズ・フロム・マース』と思いきや、その前の『ハンキー・ドリー』のライブの頃から『~ボウイ・ウィズ・スパイダーズ~』となっていたような。 『ライフ・オン・マーズ』でのミックさんのストリング・アレンジなどすばらしい貢献について語られる。これも楽譜の勉強をしたせいだろう。ピアノやヴァイオリンを習っていたようだし、音楽的素養があった人なんでしょうねえ。その後がついに『ジギー・スターダスト』。スターマンのコーラス中にボウイさんがミックさんの肩を組んだだけで一大事だったという。そこにムフフな感じが読み取れたからみたいです。さらにはミックさんのギターをくわえる有名なライブショット。これが「ギター・(ピー)」なんて呼ばれてしまった。ボウイさんの本意ではないだろうカミング・アウトで両性たちからひどい目にあってしまうところは時代もありますが、イギリスというお国柄もあるんでしょうねえ。テレキャスターを手にしてギター・サウンドについて語るミックさん。ワウで中域を出すことが彼の音らしい。ルー・リードさんとミックさんがお互いを語るのだが、その内容が面白い。なんだかんだとルーさんのソロアルバム『トランスフォーマー』でもミックさんは活躍した様子。次のアルバム『アラジン・セイン』でも名曲『タイム』など、ミックさんのアレンジ力がたたえられます。しかし『スパイダーズ~』たちは離れていく。なぜなら自分たちの給料が安いことを知ったから。さらにとどめはボウイさんの最後の公演発言。ミックさんはソロ活動を開始。アルバムを出してライブをするもボウイ不在のライブなどと言われる。ああ辛い。彼がアレンジしていたのだからサウンドが似てくるのは当たり前だよなあ。周りの人たちがミックに主役は無理だったと言うが、分かっていれば止めれば良かったのに。これは事務所「メインマン」がバカ。ミックにはデビッドが必要だったと言うより、ミックを必要とする人を探したら良かったのでは。『ダイアモンドの犬』あたりの話しではかってのメンバーがかわいそうになる。赤メガネのアール・スリックさんの姿に驚く。彼はミックが脱退したから後釜に座っただけ。何の非も無い。ボウイさんとのアメリカツアーで200人しか入らなかったとかチケットが売れ残っていたとかいう話しは信じられないなあ。奥さんのスージーさんが金欠状態を語るが、当時のミックさんは金は無くとも音楽にしか興味を持っていなかった。そして登場するのがグレン・マトロックさん。リッチ・キッズですね。次がジョン・クーガーさんなのにおどろく。彼の全米No.1の曲でギターを弾いていたとは知らなかった。最後の大きな仕事がモリッシーさんのプロデュース。ミックさんはモリッシーを知らなかったが、彼とつながる経緯が面白い。モリッシーさんとボウイさんはデュエットしてますが、ミックさんのプロデュースも関係あるのでは。苦労はしたけれど案外ラッキーな人だったのでは? 周りはミックがボウイをロックスターにしたとか、ボウイを開花させた、ミックがいなければボウイではなかったと話す。それはそうなんでしょうけど、あまり言われるとボウイさんとしては同意しながらも不満でもあるのでは?おどろいたのは元嫁のアンジーさんとプロデューサーのトニー・ヴィスコンティさんが健在だったところ。ローリング・ストーン誌の Web で見たが、デビッド・ボウイさんはミックさんについてあまり言いことを話していなかったような。妹マギーさんと妻スージーさんの涙に胸を打たれてしまう一本。

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移動都市/モータル・エンジン(MORTAL ENGINES) [DVDやら映画やら]

でっかい要塞みたいな都市になったロンドンが走り回る映画。なんで移動しなきゃならないの?と考えるが、資源を求めて動き続けるのだなあと納得させる。ちっちゃい都市を飲み込んで、彼らが持っている資源をうばいとるとめ。開始早々で移動都市同士の派手な追いかけっこにあっけにとられる。大きさでいけば都市と村な感じですが。いったい何がどうしてこんな状況になってしまったかは、話しの中で登場する博物館や人々の会話でちょっと分かる。それを100パーセント補足するのが特典映像。これが DVD の良いところ。それが無ければこんなものなのだと納得しながら見るしかありません。ロンドンの悪役が造り出そうとしているのは、おそらく前の世界をほろぼしたもののひとつなのだろう。話しの軸となる主人公へスターと悪役ヴァレンタインの確執の元はそれ。そこに敵対する移動しない人たちとか色々からんで、しっちゃかめっちゃかでもう大変というのがこの映画。主人公はもちろん、トムや登場する人々がそれなりの境遇をお持ちなそうなのだが、主人公以外は細かく説明することなく突き進んでいくところがすばらしい。特にお尋ね者な女性には色々遺恨がありそうでスピンオフで映画が一本できそう。その中で復活者なんてのも登場する。この設定が面白いなあと思った。999 で機械の身体を手に入れえるようなものか。登場したところは冷徹無比な感じですが最後はなかなか泣ける。復活者かっこいい。邪魔しかしないが大事なパート。前半のただ電車を急ぐシーンと暗い連行シーンがへスターとトムを出会いにつながるところが素晴らしい。へスターが姿を見せながら素顔を見せるまで約20分。このもったいぶらせ方が素晴らしい。さらに見えた素顔もまたショックで素晴らしい。そしてへスターが身に着ける黒いコートと赤いマフラーが、普通っぽくても見事なアイコンとなっているところが素晴らしい。りりしいヘスターにくらべて常に泣き言や独りよがりで足を引っ張るトムが情けないが、そんな彼にも見せ場あるところがなんだか成長物語。ラストの見せ場で映る彼の表情が自分が生まれ育った都市ロンドンへの哀悼を見せているようでちょっと感動。その他無駄な登場人物無し。戦争は無意味だと話す市長が都市をどんどん飲み込んでいくのがなんだかな。CG だらけの中でシャングオ内の様子が絵のようで印象的。移動都市ロンドンに比べて明るさがあります。兵器を作るヴァレンタインとへスターの母親は考古学者でトムは史学士。現代世界の色々な電化製品やらなんやらが発掘されて、大忙しだろうなあ。博物館に見慣れた発掘品が並んでいる様子は汚いジャンク品店にも見えたりする。原作小説があるようで、ほんとならもっと長かったり、前後編とかになりそうなものを上手く2時間にまとめたもんです。無駄無し。すべてのシーンがアクションにつながって目を閉じるヒマなし。広い台地をかけるカーチェイスとも呼べる戦闘に人間同士、果ては空中戦とあらゆるアクションてんこ盛り。それから人種もたくさんでボーダレスなユニバーサル仕様。最初とラストのへスター。その表情の変わりようがこれからの未来を物語っているような。母親以外に信じられる者が見つかったのだなあ。あー面白かった。

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ボーダー 二つの世界(Grans) [DVDやら映画やら]

自分の容姿や出自に二つの世界で板挟みになるティーナの話し。自分は変だと思っていたら種族がちがってたは。受ける衝撃は大変なものでしょうが、その反面、すべての悩みが解消して楽になるところもあったりして。しかし分かってしまってじゃあ自分はどうしたら良いのか。その当たりがこの映画の主な話しかと思います。でもそれよりも彼女たち種族のディテールが気になる。こういう話しは設定が重要だと思いますが、その中でも定期的に来るというアレの設定がすごい。生理とか排卵というものだと思うのですが、よく考えたなあと思いました。月に来るものがこれだったらナプキンどころの話しではない。あと見た目と性別とか。ラスト近くの家の様子からティーナの自暴自棄状態が想像できます。戻ってきた父親がいる様子もなく、どのくらいの日数が経ってしまったのか。それを救ったのは子供。たぶんあの人との子ではないかと思います。これも性別というか生殖機能の設定がすばらしいところ。もし一般的な人間と同じであれば、こんなラストにはならない。見た目の違いはあれど、ティーナの仕事ぶりが評価されているのは映画の中で唯一ホッとするところ。彼女は単純に物の臭いをかいでいるわけではないのだなあ。犬とかは飼い主の元気が無い様子を察するというが、それにも臭いがあるから分かるのでしょうか? 元々尻尾のある彼女たちは人間よりも動物に近いのかもなあ。車を運転していて鹿が現れるのを予測したかのように停まるところも特殊能力っぽい。どのような暮らしをしていたかは分からないが、服すら着ていなかったかも。リアル版ムーミンの話し。絵葉書のフィンランドではムーミンの世界があるかもしれない。中には映画『トロール・ハンター』に登場したでっかいのもいたりして。今回は成長してからの話しで、露骨にいじめや迫害されるシーンはありませんでしたが、もしティーナの両親世代の話しにするとそのあたりが激しそうで怖い。しかし見終わって考えると、周囲の人はティーナを免疫障害とかそうした病気ととらえて接しているのかもしれませんが、彼女の両親たちのような人々のことや種族があったことを誰も知らなそうなのが怖い。そういえばティーナの父親はどうなったのか。せっかく家に戻ってきたのに、非常に気まずい日々を過ごしたに違いない。同居人だろうローランドはいつか追い出されるだろうと思ってましたが死なんだけマシだった。あーなんかすごいものを見てしまったという感じ。面白かった。

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レベル16 服従の少女たち(LEVEL 16) [DVDやら映画やら]

MIDSHIPのタイトルの出方が面白い。雰囲気的に食料として育てられる子供たちのマンガとかアニメとかを連想させる映画。SF、ファンタジー、ディストピア的映画なんでしょうか。そう思いながら全然違うことを期待して見る。清潔なことにこだわっている学校。肌もすべすべでなくてはならない。スキンケアや健康のためのサプリは毎日の日課。従順とか忍耐に謙虚が徳とされる。寄宿学校っぽい。タイトルのレベル16は最終学年のことらしい。だからレベル10とか14なんていうのもある。学校が終われば養子が待っている。みなさん幸せな家庭に引き取られるのです。与えられた衣装につけられた名前が読めないところは、教育を受けていない様子がうかがえます。なんだかあやしい。ここは学校ではないのか? 養子に学力は必要ないの?と思わせるところがうさんくさい。そのかわりに健康や清潔、従順についてはしつこいほど押し付けられる。でも床に座って食事というのは学校としてはみっともないのでは。少女たちがどのような経緯や理由でこの施設に連れてこられたのか分かりませんが、おそらく孤児なのでしょうか。場所が明確になっていませんが、終盤や最後に登場する人たちの言葉だとソ連とか東欧とかあっち方面の設定っぽいような。施設や雰囲気は SF っぽいが、荒唐無稽なものが出てこないのでありえない話しではないかもなあ。ゲノム云々についてはよく分かりませんけど。建物はセットではなくて実在っぽいですが、違和感がなくてちょっと怖い。最初の探し物を手伝ったせいで連れていかれるのはかなりかわいそう。そのきっかけとなったソフィアを中華とかアジア系にしているのは理由あるキャスティングなんだろうか。中盤過ぎで、大人二人が施設の運営について語る。とにかく経費がかかるらしい。施設の彼女たちに色々やらせるのも経費削減のひとつだったとは。いろんなレベルがあるが、それぞれの活動の時間帯とか、それも経費削減。でもこの状態では、大人たちは寝る暇ないのでは? これでは管理者側もイライラするし、女性は早くやめたそう。こうした大勢で閉じ込められているドラマのポイントは『逃げるか逃げないか』『自分だけか?他はどうするか?』なんだなあと分かってきたのだった。

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アナイアレイション-全滅領域-(ANNIHILATION) [DVDやら映画やら]

夫が行方不明のレナ。実は秘密の任務で姿を消していたのだが、戻ってきた!と思ったら倒れて救急車で病院に向かう途中でありゃりゃという展開。レナが連れてこられた施設はエリアXという地域にあって、『シマー』と呼ばれる超自然的な現象が起こっている場所にある。そこには他に四人の女性がいて『シマー』が起こる場所を調査するのだという。どうやらその場所は映画の冒頭で隕石が落ちたっぽい灯台の辺りらしい。彼女たちを指揮するのはえらそうなヴェントレス博士。ときどきレナの回想シーンが挟まれるのだが、これは彼女の心理と物語が関わっているのだろうと思わせます。調査中、レナがヴェントレス博士を見る目が疑わしさ満点。彼女を見る目だけではなくて、『シマー』の世界に何か強烈な不自然さを感じているようにも見える。「属を超えた交配はできない」になるほどなと思う。科学者レナが軍人であるという設定のせいで、マシンガンアクションも安心して見られる。ボートをこぐ時間の世間話しでそれぞれの身の上を分からせるのが上手い。そのおかげでみなさん社会生活面においてポンコツ気味なことが分かってしまう。それぞれが学者だったり専門職っぽいのだが、レイ以外はあまりその辺りの能力を発揮していない様子。ああもったいない。最後、『シマー』はなくなってしまったのか。『シマー』の元になった灯台もなくなってしまった感じだし。はっきりと分かりませんが、『シマー』が作り出したものは確実に残っているようで、それはあの人だったり、レナの中にもあるかもしれず、これからどうなるのだか。ヴェントレスがなんでああなったのかも分からないけれど、灯台に来たせいだと納得させる。雲みたいな煙みたいな、彼女の最後の姿にはあっけにとられる。いちばん強かったものは何かというと、それは火だったんではないか。原題は「消滅」という意味。人類かシマーか、どっちに転んでも確かに消滅にはちがいない。エンドロールが現代版サイケデリックな感じでかっこいい。夫ケインのタトゥーが目印みたいで印象的。二人がベッドでいちゃついているときの青い下着がかわいい。謎は多いですけど結構面白かった。そういえば調査隊はなんでみんな女性だったんだろう。説明らしいものがあったかなあと振り返りるがなかった気がする。面白かった。

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パンク:アティテュード(PUNK:ATTITUDE) [DVDやら映画やら]

パンクロックの物語。パンクロックは今も受け継がれているということなんでしょうねえ。タイトルロールでは懐かしいバンド名がたくさん出てきます。オープニングからジム・ジャームッシュ監督とかの話し。話しはチャック・べりーやエルビスの頃から回顧され、おきて破りとかヒッピーとかすべてパンクと主張されます。興味深いのはオルガンがかっこいいサイケデリックなクエスチョン・マーク&ミステリアンズ。モノクロ映像ですがおそらく黒人がおかっぱヘアーにサングラスというのが面白い。その後でキンクス、カウント・ファイブなどのイギリス勢。そしてアメリカのパンクの始まりとしてベルヴェット・アンダーグラウンドが登場。有名なバナナのアルバムが紹介されます。ニコさんの歌う姿も差し込まれます。バンドのイメージはアンディ・ウオホールさんのアイデアによるところが多いようですが、同時にルー・リードさんの文学性の高さについても評されています。次に登場するのがモーターシティの5人組、MC5.アメリカ国旗のストラトが印象的ですが、ジョージ・ハリソン様も使っていたリッケンバッカーも素敵。彼らはタブーである「マザー・ファッカー」を叫ぶことに挑戦した。そこがパンク。そのせいで『キック・アウト・ザ・ジャムズ』はラジオでかからなかった。その次がアン・アーバーのバンド、ストゥージズ。変態な動きのイギーさんが登場します。彼はドアーズのライブを見た後に変わったらしい。その次はニューヨーク・ドールズ。「本物はイギリスで他はニセのロック」という論争が面白い。モンキーズはビートルズの模倣とか。その中でニューヨーク・ドールズは独自なものだととらえられていたよう。確かに全員があんなケバいバンドはなかったか。マルコム・マクラーレンがとった戦略は共産主義カラー。赤と黒。これがドールズが下降してしまう理由のひとつっぽい。とにかく共産主義は受け入れられなかった時代。ディープ・パープルに代表される長いソロ回しが飽きられ、ベトナム戦争が疑われ、人々は色々いやになってくる。そして紹介されるのがディクテイターズ。ボーカルの人がアフロで、見た目はスマートな MC5 という感じ。ナチュラルボディのストラトがかっこいい。次はなんだか暗そうなスーサイド。ドールズのメンバーがむちゃくちゃなコメントをしている。ようやく CBGB が紹介される。そこへの演奏条件は「オリジナルを演奏すること」。テレヴィジョン、そしてパティ・スミス様が登場。彼女のことを悪く言う人は当然いません。次がリチャード・ヘルさん。彼の安全ピンにマルコム・マクラーレンが飛びついてロンドンに持ち帰った。そしてとうとうラモーンズ。デビッド・ヨハンセンさんはジョーイから曲を聴かされた時「働けよ」と思ったらしい。でも成功してしまって予想外。色々あってトーキング・ヘッズ。モノクロ映像だが、ティナ・ウェイマスさんがベースを弾く指の動きが興味深いです。アメリカの次はイギリスの様子。不満だらけの社会情勢。ポール・シムノンさんにスージー・スーさんとかアダム・アンド・ジ・アンツのギタリストたちが振り返る。グレン・マトロックさんが「最高で最悪」のバンドと語るセックス・ピストルズから少しずつ当時のライブ・フィルムが挟まれる。バスコックスのライブでは Gibson のマローダーがかっこいい。パンク詩人がジョニー・サンダースみたい。ダムドの紹介ではキャプテン・センシブルさんが明るく語る。TV番組のビル・グランディ・ショーに出演したピストルズの受け答えが何とも。局には抗議がたくさんやってくる。それで有名にもなる。シドが変わっていったのはナンシーのせいだと言うスージー・スーさん。彼を見てドラッグのひどさを思い知ったと語ります。ようやくクラッシュのライブが挟まれる。アルバム『ロンドン・コーリング』までのことを振り返る。ピストルズは問題を叫んでクラッシュは解決法を叫ぶと話す人もいる。ジム・ジャームッシュ監督が話す「自らの力を身勝手に使わなかった」がかっこいい。イギリスでのラモーンズ人気について触れられ、登場するのがスリッツ。最高のバンドとクリッシー・ハインドさんは言うがなんだかな。泥だらけとはいえ、自分たちのトップレス姿をアルバム・カバーにした女性は彼女たちが初めてだろう。コラかもしれませんけど。しだいにパンクはレゲエを吸収していく。Xレイ・スペックスの演奏シーン。これがいちばんかっこよかったりする。スピードとかヘロインが絶好調になってパンクは終わりを迎える。いきすぎちゃったらダメなのだ。変らないのは昔からのファン。ピストルズのアメリカ・ツアーについてコメントされ、ジョニーさんの次のバンド PIL に話題は移る。パンクから本物の音楽が生まれたとコメントする人がいる。ファンはがっかりするがパンクなんだから身勝手は当たり前ということ。コントーションズのジェイムズ・チャンスさんの熱唱。今考えるとジェイムズ・ブラウンを目指していたのか。ライブの時に殴られたことを振り返る。ヒップホップのビースティー・ボーイズが登場してげんなりする。でも MV だろうか、楽器はなんだと聞かれてレコードを出すシーンは面白い。まさかずっとヒップホップかと思ったらソニック・ユース登場で安心する。そしてパンクはハードコアになってプレイヤーもマッチョでタフな人ばかりになる。デッド・ケネディーズもそのひとつにされていて、ボーカルのビアフラさんが色々話してくれる。ハードコア・パンクと呼ばれるバンドが紹介されるが、レコードを出さなかったスクリーマーズというバンドが良くて影響も受けたらしい。彼らのライブのフィルムがはさまれる。ハードコアの中には見た目はあれでも酒やタバコやエッチがきらいという『自制的』なバンドもあるようでよく分らん。重要なバンドのひとつとしてフガジが登場する。彼らは酒やタバコの広告がある雑誌のインタビューは受けなかった。つまりメディアを選んだ。だからローリング・ストーンの取材も断った。なんとまあ。ライブシーンでは黒いリッケンバッカーがかっこいい。ブラック・フラッグが登場して今度は黒人バンド、バッド・ブレインズ。彼らはハードコアという名は知らず、ポルノのことだと思ったらしい。ボーカルの人の襟が大きくて見た目はソウルだがやっているのはパンク・ロック。そしてニルヴァーナが登場し、ハードコアやパンクは80年代を根強いファンのおかげで生き延びる。みなさんがニルヴァーナをほめたたえるのが面白い。彼らがメジャーの道を開いた。その後でランシドとかグリーンデイとか。そして「バカがバカになるためにお金を払う」とか「今はすべてが体制になりたがっている」「クソくらえの意味が違う」と言い。企業社会を批判し、新しい考えをしようて終わる。見た目といい、声といい、ジム・ジャームッシュ監督がいちばんかっこよかったドキュメンタリー。彼のコメントがいちばん深かった。終わってしまえばパンクロックは反体制であり、政治的な意味を多分に持っていますと知らしめたいタイトルどおりのドキュメンタリーでした。

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地球へ2千万マイル(20 MILLION MILES TO EARTH) [DVDやら映画やら]

自由の女神のコロンビア映画。モノクロ。出だしの漁船シーンは遠目ではロケみたい。クローズアップではバックの感じがちがうのでスタジオ撮影なんだろうなあ。宇宙船が落ちてくるシーンは色を付けるとマグマ大使な感じ。ロケやスタジオ、特撮がわざとらしくなくつながっていて技術がすばらしい。空から落ちてきた宇宙船に乗っていたのは宇宙人ではなくどうやらアメリカ人。漁村は大騒ぎ。軍も出てくる。そのどさくさにまぎれて少年が砂浜で拾ったゼラチンかナマコみたいものが大変だったという話し。ペペとかスペイン語っぽいなあと思ったらばしょはイタリアだった。確かに似ている。女医マリザが美しい。看護婦ではなくて医者なのだ。古きアメリカの映画はどんなジャンルにしろとにかく美人であることが重要だったのだろうなあ。彼女と病室で目が覚めたカルダー大佐の会話での男性の威圧的な態度がまた古きアメリカ。こうした強い男性の姿を見て見ている男性は優位だなあ一息つくのでしょう。しかし出会いは最悪だった男女がだんだん・・・というのは定番。映画にはロマンスが必要なのだ。ナマコを破って出てきたのは「人間のような胴体に関節」だが尻尾が生えてトカゲみたいな生物。後から分かるが、生物は金星の動物の胎児でした。アメリカ人が驚異の生命力の研究のために連れて帰ってきたのだった。後でイタリア国務省の人が金星=ビーナスを「ベニス」「ベネチア」と勘違いするところが面白い。そりゃ月をすっ飛ばして金星に行っていたなんて誰も思いはしない。アメリカ人は海底に沈んだのだろう筒を探すことに協力してくれとイタリアに頼む。図々しいなあと思うが、筒に入っているのが金星から持ってきた胎児なのだと隠さず説明するところはえらい。でもカルダー大佐がイタリア人ダイバーたちに対してちょっと上から目線っぽいのが気になる。大佐たちが金星生物=エイリアンを連れたマリザたちを追いかけるところが一応カーチェイス。これもまた映画の必需品。そしてなんだかんだとエイリアンが野に放たれてあーだこーだという展開になっていく。エイリアンは腹が減ったのか民家の納屋とかに入ってあさる。ヤギや馬は放っておいて袋に入った飼料か作物を食べているところがほほえましい。このときにエイリアンの目のぱっちり具合が可愛くもある。後からやってきて吠える犬の方がよっぽど怖い。もちろんエイリアンはすんなり捕まらず、自国民が重傷を負ったイタリア側はアメリカ側が望む生け捕りに反対する。そしてどちらが先に捕まえるかという展開に。よその国でヘリコプターやら兵隊をどんどん展開するアメリカがすごい。エイリアンの研究所では博士たちが紹介されるがその一人が東京大学のコロク博士。1954年公開のゴジラと何か関係があったりするんでしょうか。後ろ姿しか見えないなあと思ったら、けっこう図々しく姿を顔を見せてくれる。色んな人間たちが登場するが、やはり注目はエイリアン。アメージングな格闘シーンが多々ありますが、特に納屋で人間を襲うところがすばらしい。人間とは常に離れて、取っ組み合いはしないだろうなあと思っていたので。犬と格闘シーンでは二匹の影だけ見える。この影の動きがすばらしい。ラストは地球の巨大な動物と対決します。2、3頭で戦ったら地球の勝ちだったかも。声だけ聴いていると怪獣同士の対決。怒りまくっているシーンでは光の当て方だろうか、影を多く作って迫力を出してます。アゴ下から懐中電灯で照らすようなものか。エイリアン、人間、どちらの目線からも考えられるタイトルがすばらしい。エイリアンにしてみれば2千万マイルも離れた場所に連れてきやがってという感じ。生物を見たマリザの「なんて醜い」という言葉にエイリアンが反応しているようで面白い。そんなひどい言葉を発してしまう彼女も、ちょっとでかくなったエイリアンを見る目には慈悲の色が見えるような。エイリアンがかわいそうなんていう同情がまったく無い話しの中で唯一の悲哀でした。ダイナメーションを説明する特典映像が、他のレイ・ハリーハウゼン物に入っているものと同じで映画『シンドバッド 7回目の航海』を紹介しているやつでした。他に予告編が収録されていて、この映画のテロップが簡潔で分かりやすい。予告編の中にマリザ役のジョーン・テイラーさんが出ている空飛ぶ円盤映画があって、それも見たくなりました。

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QUEEN/クイーン ヒストリー2 UNDER REVIEW 1980-1991 QUEEN/QUEEN HISTORY2 1980-1991 [DVDやら映画やら]

いきなり I Want It All の MV からスタート。この曲は知りませんでした。80年代のクイーン。彼らの人気は「多様性」にあると分析する評論家。前巻でもそんなこと言ってました。80年代といえばパンクやらニューウエーブにニューロマンティック。クイーンもポップになったりする。そして話題は「フラッシュ! ア~ア~♪」の映画「フラッシュ・ゴードン」
Flash's Theme: 一度聴いたら忘れない。映画「ハイランダー」のサントラも手掛けたとは知らなかった。
Princes Of The Universe: 映画「ハイランダー」のカットとともに曲を紹介。評論家が言ってますがたしかにちょっと気味が悪い。MV ではブライアンさんがランディ V みたいなギターを使っている。
Under Pressure: そしてデビッド・ボウイさんとの共作登場。近所に住んでいて遊びで録音したものが始まりだという。フレディさんがボウイに対して怖気づいていると話す人もいます。
Back Chat: ディスコなアルバム「ホット・スペース」から。Under Pressure は知っていても、このアルバムもほとんど知らない。ディスコやフラックな音楽はシックの影響を受けているとジャーナリストは話す。そしてシックの Good Times ライブシーンが差し込まれる。ナイル・ロジャース さんおなじみのストラトが見られる。ディスコなところはジョン・ディーコンさんの好みでもあるらしい。
Las Palabras De Amor: タイトルがスペイン語とは多様性の極み。MV ではフレディさんはタキシード姿。なかなかロマンチックな歌です。
Body Language: アメリカではアルバム「ホット・スペース」が不評で、保守的なアメリカでは Body Language のジャケットが敬遠されてしまった。同じような例でジミ・ヘンドリックスさんの「エレクトリック・レディ・ランド」やブラインド・フェイスのデビューアルバムのジャケットのことが話される。Body Language は歌詞や MV も論争を起こす。結局バンドは1年間活動休止。でもアルバムはしっかり作るのが偉いところ。
Radio Ga Ga: ロジャーさんが作ったせいもあるのか、ディスコやファンクのかけらもない原点回帰の曲。ライブではロジャーさん本人も歌っている。タイトルや歌詞はラジオ局も受け入れられやすそう。この曲が入ったアルバム「ワークス」は評判が良かったらしい。
Hammer To Fall: これはライブエイドでもやった曲ですね。ブライアンさん作のロックな一曲。リフのガガガな感じが「ロックはギターだ!」と叫んでいるようでかっこいい。
I Want To Break Free: ディーコンさんの曲。「自由になりたい~」という曲はまたアメリカで論争を起こしてしまう。MV で女装したことが人々には理解できなかったそう。アルゼンチンでのライブの話しも面白い。
We Will Rock You: メンバーはソロ作品を発表したり、独自の活動をする。ブライアンさんはロックなアルバム。ロジャーさんはバンドも組む。ジョンさん静かだった。ジャーナリストはジョンはクイーンの秘密兵器だと言う。なぜなら彼は完璧な曲を書くので。けっこうほめてます。
Living On My Own: フレディさんのソロアルバムより。「さみしいさみしい」と歌う曲。
ソロ活動の後、南アフリカ、アパルトヘイトなサンシティでライブ。ここでのライブが政治的な話しに結びつく。アパルトヘイトに賛成していると見られてしまうため。なんでライブをやったのかは分かりませんけどメンバーたちもちょっと後悔していたらしい。そしてバンドがヘロヘロなときにオファーがあったのがライブエイド。ダイアナ妃と政治ロック野郎のボブ・ゲルドフさんの姿が映る。ファンが掲げる "Queen Works" = 『クイーンは健在』 という言葉が面白い。そんな意味にもとらえられるのかとためになりました。
Bohemian Rhapsody: 最初のピアノで大歓声。フレディさんがピアノで歌い始めると観衆が歌い始めるのが素晴らしい。これはフレディさんのベストアクトと人は言う。
Hammer To Fall: カメラと目を合わせるフレディ。
Radio GA GA: スタジアムの人たちみんなが頭の上でパチパチ。彼らの次のアルバムは「カインド・オブ・マジック」だけどやっぱり知らない。
A Kind Of Magic: これは映画「ハイランダー」に使われた曲らしい。ライブシーンをすこしと、次はMV から。ホーボーというか浮浪者っぽい姿がけっこう似合ってます。ディスコやファンクによりすぎることなく、ぎりぎりクイーンらしい曲。でもクイーンらしいとは何だかな。
One Vision: ロックでスタジアムな曲。人生な歌詞がすごい。歌詞の最後も面白い。
One Year Of Love: ソウルな曲だと思ったらやっぱりディーコンさんの曲だった。この曲でサックスを演奏しているスティーブ・グレゴリーさんの話し。Rainy Night In Georgia という曲がかかり、それがそのまま One Vision につながる。この曲がどれだけソウルかという話しでした。
Who Wants To Live Forever: これも映画「ハイランダー」に使われた曲。「誰も永遠に生きたくはない」などと歌う曲。こうした曲を聴くと深読みせざるおえないのがジャーナリストやファン。アルバムは好調でも、フレディさんは悪い検査結果を受けてしまう。バンドはお休み。でもレコーディングはする。さすがクイーン。
I Want It All: 今すぐ全部ほしいという80年代精神満載の曲。そしてアルバム「ミラクル」発表。
The Miracle: MV では子供がバンドメンバーを演じている。長髪から短髪まで、歴代のフレディさんの姿で演じるところが面白い。
Was It All Worth It?: 自分を振り返るかのような歌詞。次のアルバムは「イニュエンドウ」。
Innuendo: ここではライブシーンは無くイメージカット。MV は作れなかったのだろうなあ。プログレ風味の長い曲。
The Show Must Go On: ファンにあてた曲であり、メンバーたちにあてた曲でもある。自分がいなくなってもやり続けろということなんでしょうねえ。
These Are The Days Of Our Lives: この頃の MV のフレディの頬とかやせ方が痛々しい。「我々が生きたあのころ」とでも訳せばいいのか、あの頃は輝いていたなあという歌。後悔が無い感じがすがすがしい。
Heaven For Everyone: フレディさんが亡くなった後に発表されたアルバムから。亡くなった後だからまさしく墓碑的なアルバム。
Track13(Reprise): タイトルの無いインスト曲。追悼・瞑想するような曲だと評されている。
I Want It All: クイーン+ポール・ロジャースさんバージョン。このツアーはけっこう人気があったのでは。
One Vision: We Will Rock You のミュージカルから。ミュージカル自体はえらく酷評されてました。
Bohemian Rhapsody: しめくくり。
年代を追って、ジョン・ディーコンさんのベースの弾き方というか構え方が変っていくのが面白い。ブライアン・メイさんはまったく変わらないなあ。クイーンがなんだかんだとやってこれたのは、みなさんが曲を書くこともあるでしょう。フレディさんだけのバンドではない。評論家は彼らの人気を多様性だと言います。評判が悪かったりする曲やアルバムもあるけれど、歌詞はずっとつながっている気がします。クイーンのことがよく分かるドキュメンタリーですけど、やっぱり本人たちの言葉が欲しいところです。

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QUEEN/クイーン ヒストリー UNDER REVIEW 1973-1980 QUEEN/QUEEN HISTORY 1973-1980 [DVDやら映画やら]

オープニングは Killer Queen。
Keep Yourself Alive: どこかのライブ映像。歌詞の訳も出るところが良い。フレディさんの黒い衣装がかっこいい。ワイルド。ギタリスト・マガジンの方がレッド・スペシャルと Vox アンプで「リフはペンタトニックで~」とかギタープレイの説明をするところが面白い。この他、レッド・スペシャルはブライアンさん本人が作ったものだという説明もされる。そして VOX AC30 の他にグレッグ・フライヤーさんが作ったトレブル・ブースターの紹介。AC30の音をひずませてくれる。最後は6ペンスコインのピック。手に入りずらいため、オーストラリアの同じ大きさのコインを使っていた。
最初のアルバムや2枚目とかがパッとしない頃のプロモーション写真ではブライアンさんがナチュラルっぽい Stratcaster、ジョンさんが Jazz Bass を手にしていて、おそらく撮影現場で用意された楽器なのではないだろうか。他のカットでは Rickenbacker のベースを手にしていたりして、Precision Bass を持つ姿を見慣れていた人にとってはちょっと新鮮。
Seven Seas Of Rhye: どこかのライブ。2枚目のアルバムからだが、フレディさんは短髪でけっこう新し目のライブ。なかなか歌詞がすばらしい。初期からのクイーン好きにはボヘミアン・ラプソディ以降を否定する人もいるんでしょう。
Killer Queen: よく見るプロモビデオ。全英チャート2位。歌詞にはフルシチョフとケネディが登場する。ジョンさんが作った小さいアンプであの音を出したとか、ブライアンさんのギターについても解説が入る。ソロは三つのPUを全部オンにして、ピックを使わずネックの上で弦をはじくのがポイントらしい。ヘビーロックに大道芸、ビクトリア王朝風にグラムロック等々、様々な混合の結果だと人は言う。そしてフレディさん無しではできなかったと。ブルース歌手には歌えない歌。
Stone Cold Crazy: フロントマンは間違いなくフレディさんですが、Queen のロックを支えるのはブライアンさんのギター。それを代表する曲として Stone Cold Crazy が紹介される。歌詞もロック。
Bohemian Rhapsody: 曲が長い、シングルにならない、ラジオでかからないというのは知られた話。でも成功してしまった。ザ・フーやピンク・フロイドが LPレコード2枚をついやして作り上げたロック・オペラを6分で完結させてしまったと話す人もいた。多くの人が歌詞について探求しようとするが、「それはフレディにしかわからない」に行きつくところが面白い。それにしてもブライアンさんのレッドスペシャルはヘッドの角度はほとんど無さそうでテンションが緩そう。
Somebody To Love: Bohemian Rhapsody があったから成り立った曲という方もいらっしゃる。ギター中心のバンドから脱却した曲とも言う。
Good Old Fashioned Loverboy: アルバム「華麗なるレース」がなかなか評価されない話し。「オペラ座の夜」のような傑作アルバムの次作はクイーンに限らず作るのが大変。
1977年はパンクの時代。お金を稼いで豪勢な暮らしをしたり、税金対策で国外移住するミュージシャンは反感を買ってしまう。メジャーでビッグなバンドにとっては大変な時代だったかも。でも 1977年 に発表した曲でまた復活。良い曲を作れば良いということだった。
We Will Rock You: 短髪のフレディさん。イントロのギターリフがロック。あおりまくってからおなじみのドンドンパ。単純なリズムと歌詞の内容はパンクへの回答とも読める。ギターのフィードバックについて説明がはさまれる。We Will Rock You のラストのリフを実演。けっこう音が近い。ブライアンさんのガッツポーズがイカしてます。
We Are The Champions: サッカーを応援するための歌でもあったらしい。歌詞は Bohemian Rhapsody の続編にも思える。大きい会場であればあるほど映える歌。We Will Rock You もそうですが英語圏以外でも分かりやすい歌詞が良いんでしょうねえ。Radio Ga Ga のガガとかググとか。アルバム「世界に捧ぐ」は売れたが散々な批評。それは良い曲が2曲しか入っていないから。これ以降すぐれたアルバムが発表できなくなったと言う。でもライブは続く。会場もスタジアムばかり。人もいっぱい来る。
Bicycle Race: フレディさんの髪型がなんだか中途半端。流行りものや偶像は好きじゃないということか。アルバム「ジャズ」は全英2位になるも評判も様々。多様性やジョークが批評の対象になる。Fat Bottomed Girls は散々な評。
Don't Stop Me Now: 軽快で楽しい曲ですがアメリカではなかなか売れなかった。「ジャズ」はバンドのジャンル分けができないアルバムだった。
次の「ザ・ゲーム」になるとほとんど聴いたことがなかったが、クイーンにとっては全米1位になった曲が入っているアルバム。でもギターを説明する人は酷評している。
Crazy Little Thing Called Love: ロカビリーな曲。エルビスへのオマージュ? 古き良き50年代なところがアメリカで受けたんでしょうねえ。フレディさんはブロンドっぽいメイプル指板の Telecaster を手にしている。対してブライアンさんは黒いローズウッド指板の Telecaster。でもいつの間にかレッド・スペシャルに持ち替えていた。ロジャーさんの身体がかなり丸くなっているような。4人の他に誰かがピアノを弾いている。サポートメンバーが入ることもあったのだなあ。
Another One Bites The Dust: いわゆる「地獄へ道連れ」。これはライブではなく MV っぽい。ボンボンボンのベースが印象的な曲。クイーン流ディスコかファンク。これもアメリカでヒット。なんだかんだ「ザ・ゲーム」はすごいアルバムだったらしい。ここでの多様性はめっちゃ評価されている様子。クイーンが音楽的影響を与えていないという説が面白い。なぜなら彼らはユニークすぎたから。そして多様性に富んでいたから。
ということで UNDER REVIEW 1973-1980 はここで終わり。この次はフレディがソロになったり仲が悪くなったりとかいう話しでも出てくるんだろうなあ。しかしこのビデオは本人たちが登場しないところがなんだかな。

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日本暴行暗黒史 怨獣 [DVDやら映画やら]

モノクロだなあと思ったらあのシーンはカラー。今までのどれよりもきれいなカラー。パートカラーはこのシリーズだけかと思ったら『天使の恍惚』も同じだった。パートカラーのエッチシーンだけを見ると日活ロマンポルノに見えてしまう。この作品に限らず、基本的に成人映画として作られれていたのでしょうか。誰が正しいことを言っているのか? 考えてみるとこれは『羅生門』なのだなあ。前三作のように『若松プロダクション』の名前が登場せず、『六邦映画株式会社』がドーン。これは映画を作るマネーに関係するものでしょうか。そしてタイトル『日本暴行暗黒史』がドーン。サブタイトルの『怨獣』の文字が登場しない。ゴザを手にした夜たかたち。次にはしっかりピンクなシーンですが、その場所に登場する土手が見事にコンクリートで江戸っぽくないところはしかたなし。夜たかが普通のおばさんぽいところと、仕事の後であそこを川で洗ったりするところがリアル。吉三が『ハゲ』と呼ぶ若い男が旅籠でエッチをするが、相手は誰でも良いんだなあというところがすごいというかえらい。ほんとうにエッチが好きなのだろう。このシリーズの前三作は実際にあった事件を基にしたようなノンフィクションな感じ。それに対してこれは練られた話しの時代劇。男二人のピカレスクロマン。本来ならばスムーズに事が進むところをハゲが第三の男となって引っかき回す。犯罪があるかと思えば、情もしっかり忘れていない。最後はあまりスカッとしない感じだったけれどピカレスクなのだから仕方がない。時代劇なのでチャンバラも忘れていない。外面では誰が悪いのか分らないという話しであり、ラストのあの人の行動が仲間を裏切ったあの人に重なるところなどは繰り返す歴史を物語る。ああ面白かった。名作。

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天使の恍惚 [DVDやら映画やら]

吉沢健さんが出ているので見る。画面は狭いですが、ふかんや遠近撮影など広く見えるところがすばらしい。冒頭で横山リエさんが歌っているのは「ここは静かな最前線」という曲らしい。ギターのアルペジオが美しいなかなか静かで良い曲です。彼女は『金曜日』という役。白黒かと思ったら、エッチが思いっきりカラー。エッチの後の余韻が長い。ベッドが箱舟。乗ってみたい。どうも革命軍が『一年』で、その中に『秋』とか『冬』とか呼ばれる四季協会という組織があり、さらにその下に『十月』とか『二月』の組があり、その月の下には『月曜』、『火曜』とか曜日で呼ばれる人がいる。そんな革命組織の話し。『秋』と呼ばれる女幹部はしょっちゅう部下とエッチしている様子。『十月組』はアメリカの基地に侵入し "WEAPON WEARHOUSE" というところに入るから、どうやら武器とかを盗みにきたらしい。武器は盗み出せたようだが、アメリカ兵に見つかってしまい『十月』は負傷してしまう。約束していた『九月組』は来ず、みなさん慌てるが、やってきた女幹部『秋』たちに助けらる。『十月組』の『金曜日』と『月曜日』がお楽しみのところを冬の軍団『二月組』が急襲する。「『秋』は動かない『冬』が動く」と言い、盗んだ爆弾をよこせと言う。激しいリンチと暴力、拷問でありかを聞き出そうとするところは、赤軍みたいな組織そのもの。『金曜日』の逆さ顔のアップのカットがかっこいい。爆弾は持っていかれるが、『月曜日』『金曜日』は静かに燃える。『秋』と『二月』がエッチ。フーン、おそらく『秋』が色々とたくらんでいるらしい。アメリカ軍から爆弾を盗んだのは東京総攻撃のため。新聞では爆弾ゲリラの記事がおどる。マンションの一部屋。アジトで静かにしている『十月』と『土曜日』。『十月』は負傷した顔に包帯をぐるぐる巻き。「お前はバカだ、半ドンの土曜日だ」というセリフがおかしい。そこにやってきたのは『月曜日』と『金曜日』。『二月組』に爆弾を奪われたことに『十月』は激高する。その中でも『土曜日』はまだ四季協会を信じている様子。彼が語っている間に『月曜日』と『金曜日』はエッチ。そしたら今度は『秋』と『土曜日』がエッチ。『二月組』の急襲シーンでも『二月』が演説している間に後ろでは『金曜日』がやられていたし。ところどころでエッチシーンがはさまってくる。『十月』は『金曜日』に包帯を外してもらうが、その目は見えなくなっていた。その目が怖い。今度は『十月』と『土曜日』のエッチ。背中合わせで独りでしたりもする。モノクロだと思ったら、モヤーっとカラーに変わって絶頂。今度は『十月』と『金曜日』がいっしょにお風呂。やってきた『土曜日』はすっかり『秋』のパシリで『十月組』の見張り。『十月組』を解散しろと言う。自分たちがやるべきだったことをやろうとする『十月』。まずはアジトを大爆発。どんなシーンになるかと思ったら、けっこう特撮。『金曜日』の部屋をアジトにする『十月』たち。そこにやってきたのは高校生を二人連れてきた『月曜日』。高校生を裸にさせてエッチな写真を撮る。これが金稼ぎらしい。しながら撮ったり、女同士でさせたり、この頃からこういう人はいたんですね。激高する真面目な『土曜日』。ここは頭でっかちの『土曜日』と根っから兵士の『月曜日』の対比シーン。そして『土曜日』が変わる重要なところ。『秋』から怒られる『土曜日』。彼の『十月はめくら、おれはつんぼだ』がかっこいい。『秋組』の解散式。店のテーブルに座っているのは三人。『秋』とおそらく『九月』と『十一月』ではないかなあ。かんじんな『十月』は来ない。激しく泣き、わめいて反省する『秋』。『十月』が恋しい様子。彼女の嘆きを代弁するように若き山下洋輔トリオが登場。ここからのスピード感が半端ない。爆破しまくる『月曜日』と『金曜日』。『金曜日』が向かう先は? 残る『土曜日』は『十月』の標的を知りたいが教えてもらえない。街を歩く『十月』の後ろ姿。彼はいったい何を壊そうというのでしょうか。若松孝二監督のインタビュー映像が収録されていて、この映画についての話しが聞ける。相変わらず予告編集が面白い。

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地獄の天使 紅い爆音 [DVDやら映画やら]

東映マークの後は夜のバイク軍団。あれだけ近づいて走ってよくぶつからないものです。一人のバイカー女性がアップになるが、内藤やす子さんっぽい。Fender Stratocaster を弾くギタリスト、『ゴールド・フィンガー』貢とカミソリヨーコは恋人同士。内藤さんがボーカルをつとめるバンドのライブが終わった後は茂みでアッハン。終わった後も「お前の身体から音を聴く」などと言いながらヨーコの胸を触りまくり。アツアツっぽいですがこの後、ある事件で別れてしまう。姿を消した貢。そしてヨーコは刑務所送り。出所したヨーコはバンドを見に行くが、Stratocaster を弾いているのは貢ではない。そのときの彼女の表情がなんともいえない。ヨーコに対してバンドのメンバー、特に内藤さんが冷たい。内藤さんとの仲がどうなるかも見どころ。内藤さんは歌だけではなくてけっこう大事な役どころ。この映画はヨーコがどこかにいるだろう別れた貢を探す物語。そうさせるのは彼女のしょく罪の気持ちなんでしょうが、時の流れは無情にも・・・という展開。ヨーコが出会うやつらにまともなやつはいない。ある男はケガをした薬中毒で、ヨーコは看護師みたいに注射を打ってやったりする。なんだかんだと彼女はやさしい人なのだった。ヨーコが身体を動かなくされて襲われるときの音楽がかっこいい。下っ端やくざの「何しやがるだ、あぶねえじゃねえか」というセリフがなんだかな。森下愛子さんの目と鼻筋のメイクがかなり悪魔。内藤さんや舘ひろしさんの登場も目玉ですが、貢はワイルド7でストラダ5だし、ガードマンはウルトラマンだし、やくざの幹部はディーの人というのも魅力。貢のバンドのもう一人のギターが弾いているのが Gibson ES-330 っぽいけれどインレイとか PU が銀色というのが気になる。Epiphone かと思えばヘッドが違うし。内藤やす子さんが歌う『サタディクィーン』の作詞作曲が阿木燿子さんと宇崎竜童さんでした。クレジットにはモンキーハウスバンドの名前があるので、そのバンドが音楽を担当しているのかも。ギターが寺田十三夫さんでベースには南正幸の名もありました。けんか相手がフラワーキッスという女性グループなんだろうなあと思う・・・たぶん・・・ちがうかもしれない。新人なのに胸まではだけてしまる入鹿裕子さん演じるヨーコの、あわれむような、慰めるような、そんなまなざしがかっこいい映画でした。

ちなみに寺田さん所有の Stratocaster がこれらしいです。

http://www.unique-2.com/strato/index.html

映画と同じ、サンバーストにローズネックだった。もしかすると貢がいなくなった後でステージに立っている人が寺田さんだったのか?

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