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tY:近況131(映画 シン・仮面ライダーとか) [他]

本郷がバッタオーグにされるいきさつも無しにいきなり逃走劇とバトルが始まるところがすばらしい。ライダーや怪人が登場するのを待っていられないもの。ウルトラマンで最初から怪獣がオンパレードするのと同じ。クモオーグはクモなのに腕2本?と思っていたらなるほどなあ。本郷や一文字にイチロー、オーグたちには過去に色々あっオーグにされてしまったのでしょうが、過去やいきさつなどどうでも良いです。ショッカーという組織があってそれを守るか倒すかの話し。意外だったのは本郷がなぜオーグされたか分からなかったところでしょうか。他のオーグたちはどうなんだろうなあ。

昔なら蜂女やクモ男にコウモリ男なんでしょうが、ジェンダーなご時世なのかオーグ。考えてみたら何十年も経っているんだもの、時代が違う。しかし最初のライダーを見ているよう。数十年経っても違和感無し。ダムや工場に波止場ばかりで都会が出てこないから? ハチオーグの街は商店街と居酒屋だし。ただよう昭和感。役者さんたちもみなさん良い感じで昭和顔。「変えたくないもの~」とか書かれた宣伝ポスターとかありましたが、これって100%監督の製作ポリシーですね。

顔に浮き出す傷とかは漫画版を思い出す。一文字隼人ライダーが最初は敵だったのも同じ。漫画ではショッカーライダーの一人で戦闘中に洗脳が解けたと思う。それにショッカーライダーたちの銃撃で本郷は命を落とした。今回はライダーの状態でかなりの銃撃を受けていたが、もしかしてこのまま・・・まさか漫画どおり・・・とよぎってしまった。

武器のない仮面ライダー。ひたすらパンチとキック。ときどきイチローのプラーナ攻撃。ただし子供の頃はトランポリンだったろうライダージャンプにライダーキックも姿が見えなくなるくらいに高く飛ぶ。サイクロンも意外な機能でライダージャンプを助けてくれる。ショッカーライダーの機関銃攻撃にもがまん。武器といえばハチオーグとの刀対決があったか。これは流れ的に東映時代劇オマージュなんでしょう。緋牡丹博徒とか。衣装もほぼ着物だったしなあ。ライダーのパンチやキックでショッカー戦闘員(ですよね)たちはつぶされ、血が吹き出し、ぐしゃぐしゃになってしまうが、実際に○○ ton とか、設定上のパンチやキック力で攻撃するとこうなっちゃうんでしょうね。そこんところがリアルで素晴らしい。リアルといえば、やっぱりライダースーツって脱げたのか? 思うに本郷がコートを手放さなかったのは姿を隠すためかと思ったが、一文字がマスクやサイクロンの他に「新しいライダースーツ」を立花に頼んでいた気がするが、記憶違いですか。戦うときは前もって着ておかないとだめなんかなあ。ハチオーグの変身が「早や着替え」っぽいのが面白い。他にリアルだなあと思ったのは、本郷ライダーの疲れ具合。ショッカーライダーと戦っている時に一文字ライダーが助けに来たが、あまり戦っていない一文字はそれなりに元気でしょうが、その横で本郷ライダーは肩で息をするような感じ。疲れない奴はいないのだ。イチローも余裕かと思ったら最後はけっこうイライラしてたし。

なるほどなあと思ったのが『プラーナ』。映画を見ている間はそんなものかと思っていたが、インド哲学では風の元素とか生命力のことなんですね。石ノ森先生もそんなことを考えていたのだろうか。ライダーを見ていたころは単純に「風力発電なんだ!」と思ってました。ガメラでいう『マナ』みたいなものか。こんなところもあるはずの無いだろうリアル。哲学には失礼ですけど。ゴジラ映画の博士による説明みたいな。こうしたことを考える仕事というのは楽しそうです。締め切りとかなければ。

それから『ハビタット』。実際にそうした団体もあるし、その団体の理念は『誰もがきちんとした場所で暮らせる世界』なんだと。以下勝手な考えですが、ショッカーというか AI のアイはそれを追及する組織なんでしょう。その世界を提供して、有無を言わさずにその中に押し込んでしまおう。そうしたら世界は平和になり人々も幸せになる。送り込む前にはしっかりプラーナ、つまり生命力もいただく。コウモリオーグのウィルスは最も効率的なハビタットへ送る方法。そのハビタット世界を構築するプログラムをイチローとルリ子が作っているんだな・・・と思ったら、ルリ子、滝、立花と本郷がたくさんの遺体を前にしたシーンではルリ子が「死んでいるが死んでない。いうなれば魂だけがハビタット世界に送られた」ようなことを言ってなかったかなあ。するともうハビタット世界は出来上がっていたのか。聞き間違いかもしれないし、セリフが多くて2、3回見ないとスッキリしない。AI が考えた幸せ。多幸感に包まれた世界。どのように多幸感を得るのか。ハビタット世界はうその無い世界。AI には疑問はなくても、人間同士の世界であればそれは恐ろしそう。恐怖。でもその世界に独りだけなら平和だなあ。観た後、しばらくして思ったのだが、AI って最終解を宗教に求めるなんてことはないでしょうか。まじめな学者が宗教にのめりこむように、いちばん論理的そうな考えがあやしいところに当てはまりそうでなんだか怖い。

怪人だからといって醜悪な見かけばかりでは無い。ハチオーグの仮面は塗装もかっこいいし正義のヒーローっぽくもある。クモオーグはちょい悪なボード好きな兄さんにも見えるし。コウモリオーグは仮面は無いけれど服が正装。おそらく研究一筋で見かけに頼らないんでしょう。仮面が無くても多幸感を感じられるし、ウィルスで簡単に人を殺せたりするので、仮面をかぶって闘争本能を高める必要もないんでしょうか。最後は戦わずに空を飛んで逃げたし。サソリオーグはちょっと手抜きかもしれませんが、女優さんをマスクで隠したくなかった? 最後に仮面が割れて顔が出てくるというのもサプライズと思いますが。オーグといえ、大量の銃撃の前では人間相手でも倒されてしまうんですね。倒すシーンは音だけで倒されるところは映っていませんでしたが、立花たちはひそかにすごい秘密兵器を持っていたりして。それにしてもなんでサソリオーグは他のオーグを泡にしてしまうような毒を使ってんだ?

漫画やテレビだと本郷は改造前もスーパーな青年だったが、今作ではルリルリにコミュ障と指摘されたりする。人づきあいが苦手なのか、ていねいな言葉使い。その裏には自信の無さや臆病ささえ感じられたりする。一文字に対するさん付けは、本郷よりも年上だからですよね。本郷は大学生(だと思う)で一文字はジャーナリストということは、おそらく社会経験は一文字の方が長い。彼に比べたらコミュ障の本郷は子供みたいなもんでしょうか。本郷役の役者さんもベスト。頼りなさもちょうど良い。鉄人28号の金田君がそのまま大人になったような。その本郷をはじめ配役がすばらしい。いちばん若いだろうルリ子さえ憂いの表情に漂う昭和感。年をとった役者さんが出てこないところが良いです。いちばん年上そうな方もすぐに退場するし。ルリ子やハチオーグと一緒にライダーやオーグたちが並んでいると、そのままアニメにしてもおかしくない。加えて人間である滝と立花がかっこよすぎなので、さらに虚構の世界に見えてしまう。それが目的なんでしょうが。

登場人物の設定でいちばん良かったのはルリルリこと緑川ルリ子。オリジナルでは普通の女性でいつの間にか消えてしましましたが、今回はただの一般人ではない。すべてをつなぐ鍵。彼女がいなければ立花や滝との話しもおさまらない。冒頭ではあの崖から吹き飛ばされるように落ちても死ななかったし、ショッカーに育てられたというのもうなづけます。何らかの強化もされてるんでしょう。あのブラウンのコートにも秘密ありですか? 銃もためらいなく撃つし。本郷ライダーを含め、今作で消えてしまうのはなんともさみしい。しかし死しても死んでないことは後で分かりますけど。用意周到自慢な彼女ですが、クモオーグの後輩のことは知らなかった。これもショッカーには派閥があって一枚岩ではないということなんでしょう。

ルリ子はショッカーを裏切りますが、元々人間な父親が組織について疑問を感じてしまうのは有りとして、ショッカーで生まれ、育てられた彼女が組織を裏切れたのは洗脳されていなかったから? それとも緑川博士が洗脳を解いたんでしょうか。電算機として作られたルリルリには常に論理的な思考が働いていたのかも。洗脳されているのはオーグだけなのかもなあ。他の博士たちはやりたいことができれば洗脳しなくても狂ったように仕事に打ち込むだろうし。イチローの持っていた家族写真。そこに私も写っていたら・・・ルリ子はそんなことを言っていた気がする。それなら遺伝子的につながっているのは父親だけということ。母親とは関係なし。それだから母を失った兄の心情を分かるのは難しい。だから兄を裏切れたんでしょうねえ。彼女は父親の緑川博士のこともただの遺伝子的つながりとしか思っていない。ルリ子は兄を裏切ったけれど、一般の人間がどうなろうとかまわないと思っているんではない? 自分以外の者はショッカーでも人間でも信頼しないんだから。それだから彼女がショッカーを止めようとしているのは彼女自身が納得できないから。自分が正しいかどうか。それがちょっと変わっていくのは弱い人間でもある本郷のおかげなんですよね。そのためにも緑川博士は彼女を本郷に託したかったのかも。本郷に赤いマフラーを渡すシーンで博士はちょっと笑って気がしますが、うれしかったんでしょうね。なんだかんだとルリ子は家族を理解しようとしていたのか。

登場される方たちみなさんが際立つ方たちでしたが、ふと考えると主役はバイクだったのかも。緑川博士にイチローに一文字、そして本郷。ある者には孤独の象徴であり、家族の象徴でもあったりする。イチローの台座の両脇にはバイクがあったし、ルリルリはバイクのおかげで本郷の暖かさを抱きしめて知ったし。彼女にとってバイカー=父親の赤いマフラー。赤いマフラーを渡された本郷。それは一文字にも渡される。色々つながり、受け継がれるんですねえ。二人乗りは命を預けるようなもの。信頼がなければできません。この映画を見てバイクの免許を取る人もいたりして。

最後は漫画みたいに脳みそにならなくて本当によかった。孤独が好きなくせに独りはさみしい一文字。本郷と話すことが本当にうれしそう。良いラストだったなあ。パート2があるならなんとか実体化してくれんものか。一文字のスーツが2本線ってことは、それもないんだろうなあ。ハビタット世界ででも戦ってくれないものか。そこでならまたルリ子といっしょになれそうだし。あきらかにロボット刑事な K やキカイダーらしい J (ジローの J なんでしょうねえ)が登場したので、またなんらかの石ノ森キャラクターが登場してくれたらうれしい。スカルマンとかイナズマンとか、ショッカーの派閥がブラックゴーストになるとか、そしたら島村ジョーが誕生するとか、さらには岩佐さんの 009ノ1 の登場とか、おじさんホイホイで良いので観たい! 今作ではハチオーグに操られた一般人やコウモリオーグのウィルスに犯された一般人はたくさん登場しましたが、滝と立花を除いてまったく人間との絡みがなかったとはず。見物人の姿すら見えない。戦う相手はオーグのみ。世間にはまったく知られていない事件なのかもなあ。

仮面ライダー1号の数十年後の答え合わせ。本郷も骨を折ったんだ! 石ノ森先生も文句言わないと思う。もしご存命なら作ろうと思ったに違いないから。

でもなんだかんだとジーンときたのは、仮面のからはみ出る髪の毛でしょうか。これこそ仮面の証し。かっこよかった。



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tY:近況130(CAD と RDPとか) [他]

AutoCAD LT 2013 は正規なCDを持っていても、インターネット経由のアクティベーションができなくなってしまった。PC を買い換えてもインストールできないんです。

それで前から使っていた CorelCAD 2018 を使ったり、サブスクの AutoCAD 2023 を数か月使ったり、コストの関係から CorelCAD を 2023 に買い替えたりする。ちなみに CorelCAD 2023 は、AutoCAD みたいに 2台の PC にインストールできます。

ある日、リモートデスクトップ(RDP)というのがあるなあ、と考えた。

もともと使っていたのが Dell Studio XPS1645 で、それと LAN で直接つなげば RDP で XPS に入っている AutoCAD LT を使えるんでないか。

そう思ってやってみるとすんなり使えました。Windows10のRDPの方法はいろんなサイトで説明されているので大変助かります。ファイルのコピー・ペーストが面倒くさいですけど使えます。

RDP.png

ただし、グラフィックの関係か atiglpxx.dll ファイルの名前を変えたりして無効にしないとだめだったりする。具体的にはこんなエラーです。

AutoCAD の起動時に「LoadLibrary が エラー 87 で失敗しました」と表示される
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad/troubleshooting/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/AutoCAD-startup-error-load-liabrary-failed-with-error-87.html

このファイルのタイプを変えて解決する(解決なのか?)

RDP6.png

AutoCAD LT で XPS の ATIグラフィックを使えないので描画はちょっと遅い。使っているときは当然 XPS はカバーを閉じても良いように、スリープしたりしないようにバッテリー設定を変えたりする。

そんな風にしばらく使っていたら、なんだか AutoCAD LT の動きが変。それで XPS の電源を落としてまた入れたら、ピーピー音が6回鳴って画面は真っ暗。

色々調べたらグラフィック関連に問題があるらしい。たぶん通常通り立ち上がっているんでしょうけど画面に表示されない。 XPSもずいぶん使ったし、これで最後になってしまったか・・・と使うのはあきらめて CorelCAD 2023 を使う。

CorelCAD 2023 は動作が軽くて使いやすい。サイズの大きいファイルでも楽に作図・編集できるし、前は回転の時にコピーが無くて不満でしたが、2023 ではコピー付き。ブロックの編集もしやすくなっているし、使い勝手が良いんです。2018 を使っていて不満な点が無くなってます。3D を含め、マクロや LISP など、フルで使えるところも良いところです。 価格は7万円くらいするんですけど、年末とかある時期によっては、ほぼ半額セールみたいのをやっていて、2018 も 2023 もその時に入手しました。

RDP7.png

とまあ、しばらく AutoCAD LT はあきらめていたんですが、XPS の電源を入れて画面が真っ暗なまま RDP を試してみると、なんとまあつながるではないですか。

不思議なことに atiglpxx.dll を無効にせずに AutoCAD LT を立ち上げてもエラーにならない。デバイスマネージャーとかを見ても、ATI Mobility RADEON が見つからない。ATIのグラフィック自体が無いものなっている様子。

でもなんだかんだと使えて、どこか安心するのだった。



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アイアンガール FINAL WARS [DVDやら映画やら]

出だしからムフフ。前回の姿を忘れてしまったが、背中の装甲が生物っぽくてかっこいい。進撃の大巨人とか、大事なのは脊髄あたりなのかも。連合軍とテロ組織アルカロイドとレジスタンスの戦い。アイアンガールはもちろんレジスタンス。もともと軍事企業が作ってしまった最終兵器と噂されるものが悪い。この兵器の正体がちょっと悲しい。その軍事企業が台頭した理由は、80パーセントの人々がいなくなってしまったサイバー戦争。きっとドローンとか IT 兵器によってもたらされた結果なんでしょうねえ。ダークエンジェルの電波爆弾(だったか?)で IT インフラが使えなくって生活が不便になった社会がなつかしい。でもまだ人は生きていたような。知っている俳優さんは春田純一さんと亜紗美さんだけだった。お顔は見たことがあっても名前が思い出せないんです。驚いたことは、メイキングで知りましたけど春田さんが JAC 出身だということです。初代仮面ライダーやキカイダーとか、初代ライダー以降の特撮にはほぼかかわっていたんですねえ。この映画に出ているのも納得。春田さんが演じる『道明寺博士』は『光明寺博士』由来だったりして。アイパッチがゴジラの芹沢博士を思い起こさせます。前作から引き続いて登場するのはスナッチ。そしてまさかのポイズン。なんか身体が一回り大きくなっているいるような。衣装がはちきれそうです。悲しい敵役ダイアナの赤井沙希さんはボクサーの赤井英和さんの娘さんだったのですね。しかもプロレスラー。そういえば『大怪獣モノ』に出てたか。立派な太ももの長い脚がまさに武器。クリスを助けるジョーとダイアナは以前恋人同士だったらしく、ジョーを見つめるダイアナの目がクリスが現れたことで嫉妬の目に変わるところが素晴らしい。目は口ほどにものを言うのは本当です。ついにアイアンガールこと早乙女クリスの素性が分かる。敵のアジトで彼女が見つけたものはなんと・・・ 取り戻したい記憶とはなんだったのか? 知らされる事実。これも春田さん演じる道明寺博士に出会えたおかげなんですねえ。あの丸い小さな盾で弾丸を受けるということは、おそらく盾が弾丸を集めているのではなかろうか。そうでなければ絶対に当たってます。そのシーンでの立ち回りがかっこいい。豪快なラスト。シリーズは終わる気満々のラスト。でもエンドロールの後で・・・次回作はあるんでしょうか。途中のムフフでは舌まで使ってこれはもしかして最後まで行っちゃう?と思いきや、まさかあっち側から断るなんて・・・けっこう意表を突くエッチ展開。好きな人のことが頭を離れないんですねえ。古い世代は新しい物より劣ってしまうのは悲しい人造人間の性。クリスも新しい同類を前にしては苦戦します。蹴りは強いし投げられっぷりも豪快。クリスはどう立ち向かうのか。ストーリーの他、胸に目が向いてしまうこと間違いなし。一粒で二度おいしい映画。ママさんのいるバーにミュシャの絵が飾ってありました。いちばん驚いたことは明日花キララさんの歌です。これがけっこうかっこいい。歌番組に出ないのが世界七不思議で世界ふしぎ発見。

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アイアンガール ULTIMATE WEAPON
アイアンガール



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悪魔くん VOL.4 [DVDやら映画やら]

悪魔くんのDVDもついに最終巻。悪魔くんとメフィストの仲の良さが絶好調。チョコレートをよこせというのは代わりませんけど。やりすぎな回も多い巻。
第21話「化石人」
冒頭から山崩れに雪崩とおおがかりな特撮。サブタイトルの「化石人」というのは、DVD 収録のデータファイルによると『ジュラダン』というらしい。うろこがあるようで半漁人をイメージしたような見た目。けっこうかっこいい。悪魔くんからは「妖怪、妖怪」と言われるが妖怪ではないと思う。化石人の人数が多かったりしてメフィストは苦戦するが、最後は豪快。ちょっとやりすぎではと思っていたら、そんなことを悪魔くんも言ってくれた。メフィストはてへペロ状態。こいつらやりすぎ。ビニール氷がたくさん見られる回。知っている役者さんでは室田日出男さんが出てました。
第22話「呪いの森の魔女」
村を呪う魔女と悪魔くんたちの戦い。メフィストが車を運転するが、見事に気に衝突しちゃう。ラスト、最期であろう魔女を背にしたメフィストの白目な決め顔がたまらなく見事なドヤドヤ。放送回の中でいちばんのドヤカット。
第23話「化けぐも」
小さな山村のミニチュアなお菓子茶屋から始まる素朴な話しも、山崩れやらミニチュア炎上やら最後はダイナミックな空港破壊まで予算の消化義務があるかのようにエスカレートしていく。田舎ののどかな風景で始まったとは思えないラスト。「化石人」もそうでしたが、今回もかなりやりすぎ? 化けぐもの見た目が、古いアメリカSF映画のポスターに描かれる怪獣っぽい。最後の攻撃はペロリゴンでもおなじみなロケット攻撃。化けぐもの目玉のサイズ感がおっかしい。
第24話「カマキリ仙人」
カマキリ仙人の顔は雑だがけっこう怖い。雰囲気は「呪いの森の魔女」の鬼ババっぽい。夫婦と言われても過言無し。メフィストの杖と仙人のカマの戦いがなかなか白熱。仙人も山を崩すほどのパワーがあるのだから、情報屋の家族くらい家ごと粉々にできるはず。でも侵入の仕方がみみっちい。きっと仙人は遊んでいるのだと思います。最後は悪魔くんとメフィストがデレデレ。湖吸い上げとか地割れとか土木系魔力多数登場。
第25話「人喰いダイヤ」
ダイヤに人が食われてしまう話し。ダイヤの中で戦っているシーンではダイヤが見事にビニール。ビニールハウスで戦っているようなもの。ビニールといえば水や氷でしたが、ダイヤもビニールとは。なんだかんだと悪魔くんとメフィストが活躍するが、この回でいちばんの見どころは、何と言っても悪魔くんの茶碗の持ち方です。
第26話「透明怪人」
透明怪人というサブタイトルですが、それは登場する死神が持つ能力のひとつ。死神の道具を拾ってしまった悪魔くんの友だちが死神に狙われる。その死神の姿も狙われた人にしか見えないというところが恐ろしい。魔法大全集によれはメフィストは死神の仕事を邪魔することはできない。部署が違っても会社は一緒と似たようなものでしょうか。魔法大全集をスラスラ暗唱する悪魔くんはやはり天才。悪魔くんたちはメフィスト抜きで友達を死神から助けようとふんとうしますが、そううまくいくはずはありません。ツンデレなメフィストがどうやって悪魔くんたちを助けるのかが見物。
第26話のラストでは今までの戦いのハイライトが登場し、「~お別れの時が来ました~」というナレーション。メフィストの最後の魔力は『グッドバイ』。悪魔くんの「またお会いしましょう」というメッセージで完となりました。特撮予算のかけ方の高低差が激しい巻でした。顧みると、いちばん水木先生らしい妖怪は「水妖怪」だったかも。

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悪魔くん VOL.3 [DVDやら映画やら]

VOL.1 と 2 を見たらやっぱり 3 も見るしかない。
第14話「妖術師バラモン」
魔法陣から登場するとそのまま地上にいつけるのだなあと納得する回。そして悪魔くんの父親、三代目 三遊亭圓歌さんが面白い回。バラモンとの魔術合戦が軽快。谷割・谷戻し・土津波とか土木関係の魔力がたくさん登場する。バラモンの見た目よりも、約束したことをちゅうちょなく実行するところが怖い。でも予告編のとしぬすみの方が怖かった。
第15話「妖怪としぬすみ」
前段無しに子供が襲われる。その場に悪魔くんと情報屋も居合わせるとか、展開が早い。どうやら子供の年を盗む妖怪。盗まれた子供はジジババ顔になってしまう。なかなかやられないとしぬすみ。悪魔くんとメフィストの絆がちょっとだけ深くなる回。
第16話「モルゴン」
第5話の「ペロリゴン」以来の着ぐるみ怪獣な回。『モルゴン』の『モル』は『モルモット』の『モル』なんでしょうねえ。ヌメヌメ感がすごい。面白いところはモルゴンのサイズが変わるところ。ネズミサイズから怪獣サイズになったと思ったら、人間大にも変わります。その変わる方法も面白い。モルゴンを入れていたカゴもいっしょに大きくなるところがすごい。最初に登場する博士と用務員さんみたいな人はよく見かける俳優さん。
第17話「黒猫館」
魔法陣で寝そべるメフィストの傍らにはエレキ。第11話「幻の館」以来の登場です。魔女なのか妖怪なのか、たくさん出てきて面白い。その中でも名前は分かりませんが、顔がでかいのがドン。とにかく顔がでかい。交通事故のシーンでの怯え方がけっこう怖い。時間の中で戦いがしめる割合が多いのは、子供を飽きさせないためか。電気洗濯機の件が面白い。メフィストの悪魔くんに対するツンデレ愛爆発な回。
第18話「怪奇雪女」
巨大サイズの雪女登場。女性が演じているが、ときどき腕に棒でも入れたような案山子みたいになる。ちょっと雑だが、建物を壊すところはけっこうな迫力。ビニールな氷が楽しい。大人の登場人物が多い回。大人の女性にメフィストがデレデレ。ある理由でメフィストが魔法が使えなくなり、さあどうなるというところが見物な回。
第19話「地獄脱出作戦」
いきなり地獄からスタート。地獄に何かを探しに来た悪魔くんと情報屋と女の子。連れてきたのはもちろんメフィスト。女の子が何かを探しに来たんですねえ。第10話「シバの大魔神」で離れ離れになったメフィスト兄が登場する。ずっと地獄の牢屋に閉じ込められていたんです。すぐ脱出できる魔力を持っているのになぜ?と思いますが理由がありました。ほぼ半裸な鬼の子に扮する悪魔くんと情報屋。見事な子供体形。「あとは勝手にしろ」と悪魔くんたちを突き放すメフィストだが、やっぱりツンデレ。
第20話「未来ゾーン」
こんどはなんとまあ SF な話し。妖怪も怪獣も悪魔も地獄も登場しない。初めてではないでしょうか。でも考えてみたらモルゴンとかも SF か。カラーだったらどんなだろうと想像させる衣装を来た子供が二人。なんと未来から来たんですねえ。メフィストが人間に手玉にとられたのがよっぽどくやしいのか、こんなことまで魔力にせんでもというたくさんの魔力でギャングたちをとっちめる。 なんだかだんだん登場する妖怪とかが雑になってきたような。特に顔がでかい。水妖怪みたいな水木チックな妖怪はもう登場しないのか? VOL.4 はやめとくかと思っていたら、次回予告の「化石人」がけっこうかっこいいので続きが見たくなってしまうのだった。

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黄線地帯 [DVDやら映画やら]

相変わらずなんとも言えない新東宝マーク。エロの血+サイケっぽくも見えてくる。色々あるラインシリーズの中でも、吉田輝雄さんが出ているので見る。殺し屋の天知茂さんが三原葉子さんを人質にとって神戸に向かう話し。三原葉子さんの恋人が吉田さんなんですねえ。吉田さんは新聞記者らしくとりあえず一般人。天知さんが神戸に行くのは殺しを依頼した組織に裏切られたのでその報復のため。警察に追われている立場なので、一人だとばれやすい。そのカムフラージュに三原さんを拉致したんです。列車内や靴屋のシーンとか、自分が拉致されていることをなんとか知らせようとする三原さん。彼女の性格設定もあってか、出だしはちょっとコメディタッチでもある。赤いハイヒールを残すところはけっこうロマンチックだったりする。が、しかし、石井監督がそんな甘っちょろい世界だけで終わるはずはなく、だんだんと絡んでいる犯罪の恐ろしさがあきらかになってくる。三原さんの他に三条魔子さんにも魔の手がかかり、彼女たちの行きつく先をイメージさせるのが、外人娼婦のシーン。彼女たちもああなってしまうのか。外人娼婦の背景とか仕打ちは悲しく、ひどいもので十分インパクトを与えますけど、ちょっとひどすぎかも。しかしこれも時代と片づける。素晴らしいのは舞台ですねえ。セットかロケかは知りませんけど。天地さんと三原さんが入るホテルが "QUARTER MASTER"。調べたら船乗りの『需品係将校』とか『操舵員』という意味らしいが、陸軍の『宿舎割り当て』の意味もあるようです。このホテルとかその周辺が見事。現実かつ非現実、異国なところもあり、そしてタイトルの『黄線』たる雰囲気満々。こうした細かい作りこみが年数を経て『徳川いれずみ師 責め地獄』の長崎の歓楽街やアヘン屈の様子にもつながっていくんでしょうねえ。さすが監督。このホテルから眺める路地の様子が吹き溜まりの象徴。そしてホテルから路地を舞台にした男女のすれ違いもスリリング。今回の吉田さんは新聞社勤めの会社員なので銃をバンバン撃ちませんけど、そこが悲しい殺し屋の天地さんと好対照。甘いマスクの吉田さんと憂いのある天地さんのお顔もあって、見事に希望と絶望を現してくれます。ナイスな配役。コートも黒っぽいのと白っぽいのだし。好対照といえば昼と夜もそう。漆黒の夜の世界があまりに怖い。せっかく良い人に渡ってくれた思ったらああなったりとか、百円札の行く末も面白い。タバコというか洋モク売りなんて時代ならでは職業でしょうねえ。天地さんと三原さんがホテルで話すシーンで映る窓の向こう側では誰かがしっぽりやっている。話していることがシリアスなだけになんだかおかしい。孤児院で三食62円の予算の話しがとってもリアル。悪い先生がマスクを額にあげている姿が、パンティをかぶったおっちゃんみたいでおかしい。さらにマスクをした天地さんもちょっと見た目が変。新東宝の映画はカラー映画だけれど、なぜか記憶は白黒になっているのが不思議。文句を言ったり踊ったりとなんだかんだとうまくやってる三原さんがタフ。クラブの『PRINTEMPS』って『春』って意味なのか。『黄線地帯=イエローライン』とは何か? それは予告編を見るとちょっと分かる。DVDメニューにキャストと役名の一覧があって大変親切。なんか新東宝の映画って面白い。

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女体渦巻島 [DVDやら映画やら]

石井監督+吉田輝雄さんなので見る。血の色にも見えてしまうちょっとエロな新東宝マーク。『女体渦巻島』の題字フォントがなんだか特撮物っぽくてかっこいい。テロップでさらっと流す『東洋のカサブランカ』という対馬の言われっぷりがすごい。さっそく吉田輝雄さん登場。見た目は辰巳よしひろさんの『影男』っぽいような。「おれは人を殺したことはない」と言うが、拳銃使いの役なんだよなあと思ったりする。人を殺したことはないけれどちゅうちょしないで撃つところは、それだけ復讐度がマックスということか。吉田さんは姿を消したた恋人、三原葉子さんが対馬にいるのを知り、本人にその訳を聞きに来たのだが、それだけで終わるわけはなく、色々巻き込んでもう大変という話し。山場の銃撃戦は終盤の手前から始まって、時間もあるし、銃撃だけじゃ終わらないことに期待しかありません。あの人は吉田さんに加勢するだろうなあとは思っていたが、まさかあの人も銃撃に参加するとは。ちゃんと訓練を受けていたんですねえ。銃撃たっぷりで全編に渡って吉田さんの見どころ満載。悪事の主体が日韓貿易所ですが、取引が麻薬しかないので良い取引なわけがない。この取引を仕切っているのがマダムになった三原さん。支配人たちはこのマダムの配下にあるのだが、その腹積もりは自分のことばかり。女性が頭なことも面白くないのでしょうか。吉田さんと三原さんの運命の裏でタイトルにあるの『女体』が『渦巻』く『島』のとおり、多くの女性が登場してひどい目に合わされる。組織はクスリの他にも女性たちも商売品にする考え。借金をかたにして女給として雇い入れ、頃合いを見て他の国に売りとばす。組織の他、キャバレーの支配人は女性を使ってクスリで私腹を肥やそうとする。そして三原さんがなぜマダムになってしまったのかも知る。最初は個人的なことでやってきた吉田さんだったが、だんだんとそれだけでは済まなくなってくる。さすが好い男。ムラムラなシーンは多いですが裸はなかったような。銃は一番、けんかも強いしアブサンのトラップを華麗に回避したり、女には優しいし、誘惑されてもさわやかに断る。すべてがパーフェクトな吉田劇場なのだった。吉田さんと他の連中の違いは、撃たれた仲間を抱き起すところ。義理と人情に熱い好い男です。ロカビリーシーンの三原さんの恍惚さにくらべて吉田さんのぎこちない踊りがナイス。もう関わることはないと言いながら、最後はお前がいなくちゃ生きていけないと口にする吉田さん。そこには生き死にをかけた愛以上のものがあったのでしょうか。最後の赤いスカーフが痛々しい。しかし対馬がこんな島だったとは。ああ対馬怖い。『東宝』よりも面白い『新東宝』映画なのだった。

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ビッグ・マグナム黒岩先生 [DVDやら映画やら]

とりあえず学園ドラマ。管轄庁はちがいますけど元祖スクールポリス。校長を筆頭にベンガルさんや高田純次さん他、良いところなしの教師たち。その中でも白都真理さんと渡辺裕之さんは熱血先生でちょっと頑張っている。その渡辺さんのグラウンド引き回しは男なんでかまいませんけど、白都さんに対する手荒な扱いが信じられない。ジャージの上下が脱がされ、最後の投げは本当に痛そうですが、スタントなことを祈ります。怒らせると『人魚伝説』になる人なので、黒岩先生より恐ろしい人なのに。生徒たちに感情移入することは不可ですが、時代的に校内暴力が多かった頃だったか。しかしなぜ多くなったのか。たまたまその頃になってクローズアップされるようになったのか。教師の質を問いただされそうな話題ですが、親の側にもあるでしょうし、本人たちも半分はあるでしょうし、なんだかな。男子生徒から女教師に対して○○とか女子生徒から××とか、直視できない部分はあって、今なら間違いなくR指定。その男子生徒が男性用○操帯?を付けられてるシーンもあるし。でも志麻いづみさんやら朝比奈順子のセクシーが見れて間違いなくムフフ。そのシーンだけみると成人映画。井上麻衣さんもいるし。社会倫理的には生徒側ラスボスの制服やら旗が見事にナ○スで一発退場。映画的にはラスボスとしてはかなり弱そう・・・アケミはいったい彼のどこが好きなのか。劇中で陣内孝則さんが登場するが、そのバンドのギタリストが番号付きのレスポールを弾いていて、黒のサングラスとか、もしかして谷さんご本人と思ったら、エンドロールでお名前がありました。フレットボードの蔦インレイも見覚えがあったんですねえ。斉藤ゆう子さんが豆腐を持ってくるガス爆発シーンも見事。ちゃんと怪我したり入院しているところが偉い。でもその部屋もすぐ元通りになったみたいですが。黒岩先生の横山やすしさんが着ている4つボタンのスーツがかっこいい。バトルスーツ姿ではヘルメットの大きさが際立ちますが、それだけ顔が小さい方だったのでしょう。同じ先生役の西川のりおさんは顔のでかさや体格で好対照。その対照性で選んだとしか思えません。最初から飛ばしてくれますが、西川さんが演じるだけあって、最後までかっこいい役とは思っちゃいませんでしたけど。でもエンドロールの最後が西川のりおさんというのも驚く。ほんとなら校長役の長門勇さんでは? 元々黒岩先生は小太りなイメージですが、正反対の横山やすしさんでも違和感なし。棒読みでも説教めいたセリフには、真剣に話しているせいでしょうか知らずの内に聞き入ってしまう。なんともナイスなキャスティング。ストーリーがバレバレな DVDチャプターリストも見事です。これだけのはちゃめちゃをまとめる監督がいちばん偉いと思いました。そういえば工藤静香さんはどこにいたんだろう。さすがに見直す気にはなれんかった・・・

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残酷異常虐待物語 元禄女系図 [DVDやら映画やら]

吉田輝雄さん+石井輝男監督目的で見る。『徳川女刑罰史』に続く異常路線映画。いきなり登場するのが土方巽さんでおどろく。人間標本の棚から飛び出して踊る踊る。アップも怖い。標本のなかにはオッ○イが四つあるような人も見受けられます。タイトルロールで出演者名を表示するエフェクトもなんだか怖い。この辺りだけ見るとなんだか『恐怖奇形人間』みたい。ああなんだかだんだん見たくなってくる。この映画で吉田輝雄さんは医師の役。彼が目にしたひどい話しが展開される。
橘ますみさん演じるおいとの話し:
早い話しが男にだまされたんですね。正義感のある良い男なふりして近づく山本豊三さん。やくざが私刑する映画では橘さんと良い雰囲気だったのに今度は悪党。なんかお顔がちょっとふっくらして見えるのは気のせいか。私刑のときは肺病持ち役だったので痩せて見せたのか。何枚もの反物がなびく中で行くとこまで行ってしまう橘さんと山本さんのラブシーンがすばらしい。誰が考えたのだろう。この映画では橘さんがこれでもかと胸を見せてくれます。おいとのために借金をして苦しいなどと嘆く山本さん。橘さんは心から惚れてしまったために、春売る仕事を紹介されても吉原に売られても山本さんのためと頑張る。橘さんはきれいなのであっという間にナンバーワン。『不思議女優』のカルーセル・麻紀さんからも執拗に責められる。気をやむところが合って吉原を抜け出して山本さんに会いに行く。ひどいところを目撃して山本さんに向かって別れを告げるも、やさしい言葉にまただまされてしっぽり・・・のところで追っ手につかまりついにこの映画になくてはならない『残酷・異常・虐待』が始まります。吉原の追っ手や女主人たちによる責められるのですが、瀕死の橘さんを医師吉田さんのところに連れてくるのもその女主人というところがひどい。死してまたひどい扱いを受ける橘さんがなんともかわいそう。
葵三津子さん演じるおちせの話し:
どうにも見た目が普通とは違う人からされるのが趣味という商家の主、葵さん。最初のショックな暴行シーンもアレだったんですねえ。いつも彼女の側にいて面倒を見る石浜さんはハラハラドキドキ。なんとかそんな趣味をやめさせたく、医師の吉田さんに相談すると「病気です」と断言される。吉田さんは彼女を治すためにはふだんの様子を実際に見る必要があるとして、石浜さんといっしょに葵さんのムフフを観察。さすがは医師。黒人とするはそこらへんの浮浪者とするわ、はてはお相撲さんまで、もう大変。当のおちせさんがそんな趣味になったのは理由があったのだが、だいたい予想通りでした。最後はちょっと悲しい。春琴抄っぽくもあるかと思ったが違うか。どっちもうれしいんじゃハッピーエンドと言えるかもしれない。ラスト近くの葵さんが素っ裸で石浜さんと演技するシーンは、とても堂々としていてプロだなあと思いました。
最後は尾花ミキさん演じるおみつの話し:
小池朝雄さんがゲス。どうしたらここまで女性を目の敵にできるのか。しょっぱなから馬に乗りながらカウボーイのごとく一般女性を縄で捕まえ引きずり回す。その先の道には裂け目があって・・・ああひどい。そして小池さんは満足の笑い。演技とはいえ目付きがすごい。焦点が定まらないというかにごっているというか、何か考えているようでそうでないような空虚に見える狂った眼差し。赤い着物の女性を庭にたくさん集めたかと思ったらそこに木の角を縛り付けた牛を解き放つ。これが予告編の『元禄闘牛裸踊り』なんですね。「牛は赤い色を見ると突進するから脱げ脱げ~♪」ととても楽しそうな小池さん。逃げまわる女性たち。動きの悪い人には弓を放つという非道。さすがに取り巻きの男女たちは渋い顔。逃げる女性たちの一人がおみつ。彼女はまっすぐな眼差しで小池さんに対峙して、小池さんもなんだか気になった様子。後で呼べと賀川雪絵さんに伝える。まあ呼んだところでやさしくするはずはなく、吊るしたり突いたりと非道三昧。実はおみつは・・・という衝撃の展開が賀川雪絵さんから語られる。しかし金粉責めされても演技する賀川さんの女優根性が素晴らしい。ぶら下げられて耐える尾花さんもすごいですけど。尾花さんは前回の映画で丸坊主になっていて、予告編のキャッチコピーでは『体当たり演技』となっていました。普通の最後は迎えない異常路線映画。この映画でも相変わらずショックをかませてくれます。
今じゃこんな映画を作れないでしょうから、DVD だけでも残してくれてうれしい。土方巽さんがどこかで登場するかなあと思いましたが、出てこなかったような。暴虐ざんまいの映画でした。

予告編も見どころ満載で面白い。予告編で紹介される責め名例がこれ
・上臈(じょうろう=貴婦人)逆さ吊り
・妊婦立縛り
・女郎の石抱き
・奥方の犬責め
・花の吉原 ふんどし騎馬戦
・異常分娩治療
・姉妹二人妻
・元禄闘牛裸踊り

GEOの紹介ページ

https://rental.geo-online.co.jp/detail-426443.html



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tY:近況129(Color Classic、Ethernet とか) [他]

とうとう Color Classic + 575 ボードに Ethernet カードを入れた。 Color Classic を使っている頃は FD で十分だったんです。 ネットはモデムだったし。

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なぜ Ethernet カードを入れたいと思ったかというとデータのコピーのためです。 ずっと前に SCSI接続の2GBくらいの外付けHDDも手放してしまい、まあそれがあったとしても他のPCでは使えないとか、とにかく Color Classic の中をコピーというかバックアップしたかった。

今どきの USB も使えない Color Classic。

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色々考えて Macmini G4 と LAN でつなげば良いのだと考え、購入して27年程経ち、ついに Ethernet カード導入に踏み切りました。 以前、シリアルポートの Local Talk で 68K Mac 同士をつないだことありますが、ついに Ethernet です。スピードは 10M です。速い!!

見つけたのは Farallon のカードです。

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でもこれを挿すと PicPom のカードが挿せない。ああ CS用が欲しかった。 でもこれならオリジナルの 68030 ボードでも使えるから良いとするか。

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その前に Color Classic 側を LAN につなげやすいようにしようと思い、7.6 で動いているところに、元のシステムを上書きせずに Mac OS 8 を新規インストール。元のシステムが残るところがすばらしい。Mac OS 8 なら Web 共有があるから最悪それでファイルは見えるようになる。

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そこで使うのがでっかい Apple CD300。なんで買ったかというと、Color Classic が出てちょっと後くらいからよく雑誌に CD-ROM が付いてきたり、Myst なんてゲームをやってみたかったからですねえ。今でも全然終わってませんけど。エッチな本にも CD-ROM が付いてました。Yellow とかヌードを集めた CD-ROM もあったし、CDドライブが広まった理由の半分はエッチ需要ではなかろうか。自分が買ったのはミシャとか新潮文庫のCD-ROMですけど。

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Apple CD300 に 8.0 のCDをセット。8.0 をインストールして、さらに 8.1 にするアップデータをインストール。

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懐かしの 8.1 が立ち上がる。OS8 になってウィンドウとかの見栄えが変わりましたけど、Finder のメニュー操作にマウスずるずるドラッグしなくてよくなったのは好きな点です。メモリ食いとか色々言われてますけどけっこう好きです。68040 で動く最後の OS ですし。

さあ Ethenet でつなぐにはどうしたらいいんだっけか? いかんせん初めてのことなのでちょっと考える。 まずは電源を落としてボードを引き抜いて Farallon のカードを挿すかあ。

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挿して入れる。ちょっとムフフだが、とにかく挿して入れる。

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Color Classic で電源を入れる。そして Farallon のドライバーをインストール。メディアは FD。たぶん入れなくて OS8 のシステムだけで動きそうですけど。

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Macmini G4 と LANケーブルでつなぐ。手持ちがストレートしかなかった。昔なら直結だとクロスが定番でしたが、どうでしょう。

次はファイル共有というのを設定してみる。 今回は Macmini G4 をサーバーにして Color Classic を接続したい。 Macmini G4 の MacOS X のバージョンは Tiger 10.4。 MacOS X の設定は簡単で、File Sharing をチェックすること。ついでに Web もチェック。 本体の IP アドレスは手打ち設定していないので、それらにチェックすると勝手にアクセス先のアドレスが表示される。File Sharing なら afp://~ とか、Web なら http://~ とか。 ただこれは手打ちで決めておかないと Macmini G4 に電源を入れる度に変わるので、ちゃんと手打ちしといた方が良いんでしょう。

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Macmini G4 に USB 接続の外付けHDD つなぐ。外付けHDDはパーティションを2個に区切っていて、それぞれ Macmini HD2 と MacPortable HD という名前。フォーマットは MacOS Extended。 これも Color Classic 側でマウントできるか試したいんです。

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今度は Color Classic。OS8 のコントロールパネル から セレクタを起動。そして Appleshare へ。 Macmini G4側でアカウントを作ろうかと思いましたが、今のアカウントのままログイン。

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つなげたいものにチェックを入れます。外付けのHDDも表示されています。

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いやあデスクトップに表示されましたよ。カードを買って無駄ではなかった。

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試しに Color Classic 内の 30M くらいのフォルダを MacPortable HD にコピーしてみる。コピー状況が表示されコピー終了。

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Macmini G4 で MacPortable HD の中を見ると・・・入ってないというか見えない?。眠いので深く考えずそのままシャットダウン。 次の機会に電源を入れてみると、MacPortable HD の中にコピーしたフォルダが表示されました。一度外してまた挿したら良さそう。デスクトップファイルの関係でしょうか。 しかし挿すとか挿入とか挿すとか挿入とか、PCはエッチだ。

やってみたかったことの一つが Macmini G4 の CDドライブを Color Classic で使うこと。それができれば超でっかい Apple CD300 を出さずにすみます。

MacOS X では DVD_or_CD_Sharing_Setup.dmg をインストールすると DVD/CD Sharing という設定が追加されます。それをチェックすると他の Mac でも光学ドライブが使えるというものですが、もしかして古いMacには関係ないのか? と思いながらチェックしときます。

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MacMini G4 にCDをセットする。

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Appleshare では サーバーとなっている Macmini G4 側のつなげるものが表示されます。Macmini G4 に CD が挿入(・・・)されていればその CD も表示されます。それにチェックを入れると無事デスクトップに CD がマウントされました。

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これは MacUser 付録の CD。MacOS8.1 のアップデータが入っているので、MacOS8.0といっしょにとってあったんですねえ。偉い。 この頃はよく付録の CD に各メーカーがソフトのアップデーターが収録されていました。

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この CD にはこんな感じ。

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試しに MacOS X 側の DVD/CD Sharing をオフにしても、Appleshare で見えてマウントできました。

ついでに『Myst』をやってみます。Macmini G4 に『Myst』の CD をセット。

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Appleshare でマウントさせました。

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できました。これは12インチ対応だったんですよねえ。

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『GADGET』をやってみます。Appleshare で選んで

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マウントして実行、ってなんだかエッチ。某PC系サイトの『ガチくんに』もなんだかエッチ。

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これは13インチモニター以上、つまり VGA というか 640×480 対応だった。 この CD-ROM を買った頃は 13インチモニター一体型の 575 を使っていたんだなあ。

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『L-ZONE』をやってみます。

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これも13インチモニター以上でした。 ついでに『神々の怒り』もやろうかと思いましたが 13インチモニター以上だったのでやめました。 『Star Trek』は12インチにも対応していたなあ。『Total Distorsion』はインストールが必要なのでやめる。

しかしどのゲームも途中までしか終わってない。数十年経過するのに・・・

バックアップで一番の問題は FD の容量以上のものをコピーできないこともありますが、800K の FD 問題もあります。外付けの USB FD でも 1.4M は読んだり書いたりできますが、800K は使えない。今のところ800K の FD を読めるのは Color Classic しかないので手放せない。一度 Color Classic でイメージ化して、そのファイルを 1.4M FD にコピーして Macmini G4 に移したりしてましたが、LAN で送れば簡単です。当たり前ですけど? 今さらですけど? シリアルケーブルは送受信のターミナルとかめんどくさいし、コピーする手段が FD しかなくて辛かったところ、LAN 経由で色々送れるので速い。手始めは FD のイメージ作りか。

システムは 7.6 の Color Classic をひさびさに立ち上げた時、電池切れは予想していたとはいえ、日付を 2021年にセットできないことにおどろいた。



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徳川いれずみ師 責め地獄 [DVDやら映画やら]

吉田輝雄さん+石井輝男監督目的で見る。タイトルロールからしてドバーっとやってくれます。なんといっても最初のシーン。半狂乱な女性が墓を掘り起こしてまで探しているのはカギ。何のカギかというと貞操帯のカギなんですねえ。映画の行く末を不安にさせる出だしです。与力や大黒屋の悪さを背景にした、いれずみ師の吉田さんと愛人の橘ますみさん、そして同じいれずみ師で兄弟子の小池さんたちのお話し。後から気が付いたが、DVDのチャプターリストが革命的。そのチャプターごとの説明が簡潔に書かれていて、しかも役名入り。最初にこれを見て入れば彫秀とか彫辰とか役名も漢字もすぐ分かる。話しの内容丸わかりで最初は見ない方が良い。いれずみ師のトップを争う彫秀こと吉田輝雄さんと兄弟子の彫辰の小池朝雄さん。人相のとおり小池さんの方がかなり悪。ちょっとというのはすべてが田中春男さん演じる与力鮫島と大黒屋の悪だくみだから。彫秀さんが魂込めていれずみを入れた由実を風呂に入れるんですが、どうも背中には何も彫られていない。なんでかなと思ったら、これがいれずみ試合ですべてが分かる。そんな彫り方もあるんですねえ。してやったりな吉田さんがかっこいい。いれずみを入れること自体が痛そうでタイトルどおりの『責め地獄』ですが、責めはそれだけではありません。縛ったり・吊ったり・ムチでしばくなど男女によるしつような責めが展開されます。そのひどい責めのほとんどをほぼオープニングで見られるというのが、出し惜しみなしの東映映画。特にノコギリ挽きはなんとも。最初は単純なSM的な責めかと思ったら、度を超えてただの残忍な人殺し。基本的に責められるのは女性ばかりですが、由美に手を出した男も女主人お龍にちゃんと責められます。このシーンがオープニングのお墓シーンに関係するんですねえ。責められる男の中で異色なのが女囚の中の由利徹さんと大泉滉さん。ちょっとだけかと思ったら、しっかりといれずみも彫られてます。責めばかりだとシリアスすぎて見ていられない人もいるだろうと考えたのでしょうか。特にかれんな橘ますみさんが演じるお鈴が彫辰に彫られたり、ひどい目に合わされて逃げた挙句の運命とか涙のシーンはあるものの、怒とうのクライマックスにそんな感傷もどこへやら。怒りに満ちたあの人の大爆発。斬るわ殺すわで大混乱になっても彫り物対決は忘れない。この彫技がすごい。まさかあんな彫り物があるとは! その前にモデルの質で勝敗は決まったようなもの。すごく幼そうに見えましたが大丈夫なんでしょうか。これで最後かと胸をなでおろしていると、あれよあれよと別シーンに移ります。そして見せてくれるのがこの映画最大のショックシーン。監督の映画『恐怖奇形人間』の人間花火を思い出します。あの映画みたいな派手さはまったくないですけど、昼間に静かに行わることが恐怖かも。やるなあ監督。長崎の異人街とかアヘン屈の様子も怖い。女の子をさらう馬車シーンがそう快。吉田さんの見せ場なのでけっこう長尺。吉田さんの狂気な笑顔と泣き叫ぶブロンドの女の子の対比が異常。さらったのはもちろんアレのため。演出なんでしょうけど、与力の顔の青さ加減が素晴らしい。長島監督のひげそりあとみたいで、ここまで青くされると何も言えません。橘ますみさんのお鈴がかれんさが光る映画。ちゃんと役者の方向性か、どんなシーンでもなるべく胸は出しません。ああ面白かった。

気が付いたひどいこと一覧
・はりつけの上、○に串刺しで血がドバー、ブシャー
・埋められて首だけ出して、その首をのこぎり○きして○ポロリ
・天井から身体を曲げて吊るされてベロベロされる
・いれずみを入れた女たちに囲まれてどつきまわされる由美
・縄でしばられ、逆さ吊りにされて棒で叩かれてグルグル回転
・縄でしばられ、吊るされて棒で叩かれてグルグル回転
・犬のように○に縄を付けてなめさせてその上どつくお龍
・腕をしばって吊るした女をさわったりなめたりチューしたりするお龍
・その女の口の中をワインで満たして溢れ出るワインを下で倒れている女に無理矢理飲ませるお龍
・女たちをガラスの床の上を歩かせて、上から下から品評会
・与力による女牢名主への超パワハラ
・お龍の男に天井からおりた縄に手を縛られ、台の上に寝かせられて足もしばられ、縄で叩かれ、猿ぐつわの上顔面をしばられてさわられたりなめられたりする由美。しかしお龍に見つかる。
・お龍が男の妹ゆきの脚をお座りみたいな形に縛られて逆さ吊り。背中をとがった棒で傷つけて○がタラー。回転させてまた刺す。
・男に唾をかけられて怒ったお龍が妹の○をブスブス
・さらに怒るお龍は由美のあそこに貞操帯(しかしそのカギを・・・)
・怒りマックスのお龍が男をメッタ打ち
・逆さはりつけの上、叩かれて回転
・腰辺りで吊るされて背中に○をたらされた上に回転 by お龍
・カギを探すのに墓を破った由美がはりつけ状態で海に浮かばされ、周りに油をまかれて火責め。煙は油で真っ黒
・カミソリで男の首を切っといて○がドバー。与力が自分でやっときながたお前がやったのだと彫辰にせまる超パワハラ(その罪は堀秀に着せられ島流し)
・長崎。鎖で腕を縛られ、吊るされて、茨で体を縛られて○がダラダラ(それを見ている西洋人と中国人。大黒屋は女たちをまとめて売り飛ばす腹)
・女をトゲトゲの点いた円盤台にはりつけて身体を・・・
・女を身体を伸ばすような台に拘束して身体を・・・
・女を身体を曲げるような台に拘束して身体を・・・
・しなる竹で○さき刑

予告編で登場した責め名
・女体逆さ吊り
・白人女の人間屏風
・女体凧あげ
・人間針ねずみ
・女体ワイン熟成
・三角木馬
・水車責め
・竹のしなりで空中股裂き

映画.com の紹介ページ(GEO ではアダルト扱いだった)

https://eiga.com/movie/41497/



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やくざ刑罰史 私刑! [DVDやら映画やら]

吉田輝雄さん目的で見る。やくざ私刑(リンチ)オムニバス三本物。最初は江戸で次は明治、大正、最後は昭和。やくざの抗争の中で内輪の不条理な掟による私刑がこれでもかと描かれます。おなじみの波と東映マークが出たと思ったらタイトルールから私刑シーンのオンパレード。これでもかと見せてくれます。もうおなか一杯。予告編もそうですけど、東映の人々は出し惜しみという言葉を知らないのでは。
1話目から大スター、大友柳太朗さんと菅原文太さんが登場します。やくざの中にはずるがしこく世渡りする人もいて、それが石橋蓮司さん演じるマムシ。血の気だらけのむさくるしい男たちの中で頼りない優男が V3 こと宮内洋さん。刀についたの血と刃こぼれで働きを調べる親分。それがきっかけで早々に菅原さんが自分の指をサクッとウィンナーみたいに切って詫び。指一本では気が済まない親分を組衆の兄貴分、友造がとりなす。この第1話では「間男するな」「盗みをするな」がやくざの掟で、これをひっかきまわすのがマムシ。彼と親分がもうちょっと大人だったら江戸に誇れる人情味あふれる任侠話しになったにちがいない。ああマムシさえいなければ誰もかれもがあんなことには・・・。時に不条理であったとしても、掟を破ったものには制裁しなければ示しがつかない世界なんですねえ。この話しでは、菅原さん、大友さん、そして堅気になりたい林さん、この三人の愛情ともいえる世界も描かれる。ちょっとホ〇っぽくもあるが、大友さんを除いて彼女がいるので、友情・人間愛と呼ぶのがふさわしい。しかし姉ちゃんや兄貴分の心を知らない V3 もちょっとバカ。よく「〇巻きにしてやる」と言われますが、実際にやっているところを見られます。菅原さんの端正できれいなお顔がすばらしい。
2話目は明治か大正か。三年のムショ暮らしから出所した大木実さんは、自分がいた荒木田組や兄貴分の伊藤久哉さんにお願いされて犯した罪でお勤めしたというのに、誰も迎えに来ないのでちょっとがっかり。伊藤さんから頼まれて敵組の親分の指ならぬ腕をいただいてきたのに関東所払いを命じられ、そのままムショ暮らし。伊藤さんに言い伏せられる親分にもがっかり。惚れあっていた橘ますみさんともすれちがい。この伊藤さんの口八丁手八丁が2話目の元凶なんですねえ。1話目の石橋さんとはまたちがった憎らしさ。でも性格的にはメガネの蓑和田さんが石橋さんポジションか。出所してみれば「親分の敵!」と男に襲われる。その男が身体が弱くて家に送ってやるが、そこにいるのは橘さんではないか! ああ悲しく辛い。組のために身体を張った大木さんだが、ヤクザの憲法(この第2話では『掟』ではなく『憲法』と呼ばれています)のおかげでひどい目に。非常に理不尽。伊藤さんのたくらみに乗ってしまって親分の敵と決闘するところは、橘さんの可憐さもあってこの映画の名シーン。その後はバッサバッサの大立ち回りで斬るわ斬るわ。私刑シーンはあまりなくて極上任侠物ストーリー。ウルトラシリーズでは正義側が多い伊藤さんだが、現代劇だと悪人役が多そう。
最後は昭和。開始早々ミスター・ゴケミドロ、高英男さん登場。趣味はヨーヨー。今度は銃撃でコンビナートのタンクまで爆発する大騒動。あからまさまな特撮なのはご愛敬。ヘリまで登場するリンチシーンにはお金がかかったんではないでしょうか。カギになる男、吉田輝雄さんがシビれるライフルさばきを見せる。撃った後には胸で十字を切るというニヒルさ。嘘と裏切りの世界。親分をやって下剋上。新聞記事の『窒息』が『チッソク』という見出しになっているのは、映画を見ている人がすぐに分かるようにするためなんでしょうか。吉田さんは二代目を狙う藤木孝さんに殺しの濡れ衣を着せられるが、ただじゃ転ばない。銃やライフルどころか手りゅう弾まで登場します。敵との抗争で銃を使った・使ってないで裏切り者を見定める様子は、第1話の刀の刃こぼれや血を調べるところと重なります。敵は外ばかりではなくて身内にもいるわけです。それは男ばかりではありません。それが女でも容赦なく私刑。1話や2話同様、ラストは怒涛の銃撃戦。裏切りの連続で誰が最後に生き残るのか。甘いマスクでも目に狂気をはらませる吉田さんがかっこいい。
第2話の大木さんの回がまあまあ後味すっきり。ああ面白かった。

覚えているだけで私刑なシーンはこれだけあった。
・菅原さんの〇詰め
・石橋さんの二枚〇ぶったぎり
・林さんの〇ぶった切り
・菅原さんが〇玉をほじくり出される
・宮内さんの〇巻き+川投げ
・大友さんが自分で〇玉をほじくり出す
・敵親分の〇をぶった切り
・大木さんの〇をビンで叩き潰す
・〇をかけて放置して虫にかまれてかゆくなる。
・ヘリで引っ張り回してケーブルドラムみたいなのにドッカンとぶつかる。
・裏切り者の顔を〇であぶる。
・濡らした布で〇をふさぐ
・車ごと〇されて鉄の塊にする
・木箱に〇詰め。
・タイトルロールや予告編だけの私刑もありました。
・豚ならぬ人の丸〇き
・〇玉焼き
・ショベルカーの刃先につきさす?
・〇埋め
・車で引き回し
・手の甲をドリルで〇
・〇を額に当てる
・丸太に縛り付けて回転させて〇

GEOの紹介ページ https://rental.geo-online.co.jp/detail-426444.html



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