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日本暴行暗黒史 怨獣 [DVDやら映画やら]

モノクロだなあと思ったらあのシーンはカラー。今までのどれよりもきれいなカラー。パートカラーはこのシリーズだけかと思ったら『天使の恍惚』も同じだった。パートカラーのエッチシーンだけを見ると日活ロマンポルノに見えてしまう。この作品に限らず、基本的に成人映画として作られれていたのでしょうか。誰が正しいことを言っているのか? 考えてみるとこれは『羅生門』なのだなあ。前三作のように『若松プロダクション』の名前が登場せず、『六邦映画株式会社』がドーン。これは映画を作るマネーに関係するものでしょうか。そしてタイトル『日本暴行暗黒史』がドーン。サブタイトルの『怨獣』の文字が登場しない。ゴザを手にした夜たかたち。次にはしっかりピンクなシーンですが、その場所に登場する土手が見事にコンクリートで江戸っぽくないところはしかたなし。夜たかが普通のおばさんぽいところと、仕事の後であそこを川で洗ったりするところがリアル。吉三が『ハゲ』と呼ぶ若い男が旅籠でエッチをするが、相手は誰でも良いんだなあというところがすごいというかえらい。ほんとうにエッチが好きなのだろう。このシリーズの前三作は実際にあった事件を基にしたようなノンフィクションな感じ。それに対してこれは練られた話しの時代劇。男二人のピカレスクロマン。本来ならばスムーズに事が進むところをハゲが第三の男となって引っかき回す。犯罪があるかと思えば、情もしっかり忘れていない。最後はあまりスカッとしない感じだったけれどピカレスクなのだから仕方がない。時代劇なのでチャンバラも忘れていない。外面では誰が悪いのか分らないという話しであり、ラストのあの人の行動が仲間を裏切ったあの人に重なるところなどは繰り返す歴史を物語る。ああ面白かった。名作。

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