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日本暴行暗黒史 異常者の血 [DVDやら映画やら]

モノクロ。タイトルロールの音楽の悲しさかげんがすばらしい。警視庁捜査一課の部長刑事サクマタダオ。彼のモノローグで話しは始まる。列車の車中で彼に話しかける人が素人っぽい。故郷に向かっているサクマは故郷をかなり嫌っている様子。何だか嫌な経験があるらしい。回想される事件が粗いフィルム映像っぽい。女性が胸をはだけて逃げる様子がゲリラ撮影っぽい。暴行未遂容疑でカンバラヨシオを逮捕する。そのときからサクマタダオの中で故郷で起きた忌まわしい事件がよみがえる。それは明治時代の長州藩から始まる。なんだか『武士道残酷物語』を思い出させる展開。
明治時代 長州藩: 百姓ながら剣の達つゲンシチが首に縄で座っている。これが刑務所みたいなものだろうかと思ったら、騎兵隊の馬小屋だった。「種馬め」とか色々あって馬のような扱いをされるのだが何てひどい仕打ち。そこに恋人サチが訪ねてきたあたり少しの間カラーになったりする。この後も時々カラーになる。そしてゲンシチのうっぷんが爆発するのだが、ふんどしを猿ぐつわにするところがすばらしい。色々あってゲンシチは死ぬが、その亡がらを名主のカンバラヨイチロウが更に斬る。なぜならゲンシチが彼の妻を彼の面前で犯したから。頭がおかしくなった妻はゲンシチの子を宿していた。子供はカンバラヨイチと名付けられる。なるほど、こうして血がつながっていくのかな。
大正時代 山口県: カンバラ家当主ヨイチは女性に暴力を振るい、犯しまくって、さらには命まで奪っている様子。人々は人狼(ひとおおかみ)と噂して恐れるが、ヨイチの所業とは思わない。これがゲンシチの血だとサクマは言う。ゲンシチだってひどいことをされたからひどいことをしたわけで血のせいにするのはおかしくないかと思ったが、サクマは「呪い死にしたゲンシチの霊が乗り移ったのだ」とも言うのでこれにはちょっと納得。しかしこのヨイチがひどいことをしているときの顔が怖すぎ。ちょっと『フランケンシュタイン対地底怪獣』のフランケンシュタインの怪物にも見える。ヨイチの出自を知るのは血のつながらない親のヨイチロウだが、彼もういない様子。このヨイチの最期はけっこうあっけない。彼の子は妻コトや気の触れてしまった女中モトに宿る。モトの子供はカンバラ家の小作人サクマに預けられる。モトが枕をオンブしてはしゃぐ姿が痛ましい。
昭和 初年: カンバラ家の跡取りはコトが産んだヨキチ。モトの子はヨシコ。清純そうな二人によって、ヨイチの血は消えたかのように見える。勉強会の帰り道、ヨシコを襲う先生をあやめてしまうヨキチ。あっけなくやってしまうところが天性のものか。その後でヨシコとヨキチはムフフ。このエッチではロマンチックな BGM だが考えてみたら二人は異母兄妹。ヨキチは逮捕され獄中で病死。ヨシコが宿したヨイチの子供はカンバラ家の養女となる。ヨシコは夫を迎え、産まれたのだ刑事サクマ。なるほどなあ。
昭和19年: 愛したヨキチを失くし、二番目の夫は戦死。そして残された息子タダオも戦地を送らねばならないヨシコ。その歓送会では終始うつむいている。その夜はヨシコとタダオが、つまり母子が・・・となるがどこまでいったかは分からない。更にはカンバラ家の養女となったユキがタダオに好きだったと告白する。そして身体で愛し合う二人。すべては純な心からとはいえ、もうわけわからん。このユキがゲンシチのヨキチの血をつなぐことになり、タダオは悩む。しかしそれがヨシコの望みだったというところが面白い。彼女は役目を終えたかのように自害する。
現代: 対峙するサクマタダオとカンバラヨシオ。そしてタダオの衝撃の告白。
タダオがどのようにしてゲンシチの血を継いでいることを知ったのか? それは色々あったのでしょう。シリーズもののようで、続きが見たいです。映画『血の群れ』の予告編が重かった。その他の予告編も面白い。『さらば相棒』が見たくなった。

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