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張り込み [DVDやら映画やら]

モノクロで始まる。買い物帰りの主婦、若林しほさんがマンションに戻ると事件が起きていた。彼女は部屋に戻ると缶ビールを開ける。一瞬カラー。またモノクロへ。このカラーの使い分けに意味がありそう。「張り込みです」とやってきた刑事を家に上げてしまう主婦。光の加減で真っ白になっている小市慢太郎さんの顔が怖い。やりたい放題の小市さん。彼の正体は何なのか。そして若林さんは何をしたのかというのがだんだん明らかになっていく話し。白黒のシーンの小市さんが、昭和初めの映画からタイムトリップしてきた人みたい。エンドロールで役名がみんなカタカナだったことが分かる。二輪のバラを前にして電話する若林さんが乙女。声を聴くと女優さんという感じがしないが、黙っているときの表情とか、ちょっといっちゃたときの演技が自然過ぎ。堺雅人さんの髪にクシを入れているときの表情も秀逸。あと外で現場や小市さんを見つめているときの表情もけっこうかっこいい。ここら辺は彼女の地顔な気がする。最後のタバコシーンも上手い。どうやらあの人が出ているシーンはカラーらしい。それが現実とか空虚とか嫌な・良い記憶とか逃避だとかどう考えるかは自由としか言えないだろうなあ。しかしみなさん変な人なので、誰がどうなろうとあまり可愛そうに思えない。ただ堺さんの最期はけっこう幸せだったかも。ああした後でああなっちゃったんだから。堺さんに限って言えば、映画『ココニイルコト』とかこの映画といい、「パンツ一丁の堺さんも大俳優になったわねえ」とか噂されたりしているんだろうか。監督の方は玉木宏さんがかっこいい映画『真夏のオリオン』の監督だったのか。

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