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マザー!(mother!) [DVDやら映画やら]

タイトルとかの筆記体みたいなフォントがかっこいい。ジェニファー・ローレンスさん演じる奥さん「マザー」がこねているのはいったい何の料理だと思ったら、壁に塗るやつだった。そしてマザーは塗ろうとしている壁に何かを感じる。このマザーが家を直しているところもポイントかも。それをするのはマザー自身がアレだから。アレというのは「家」だと思う・・・月並みですけど。自己修復のようなものか。最初の炎の中に見える顔も意味がありそう。夫である「彼」はドクターを泊まらせる。くわえタバコで家に入ってきては、マザーも嫌になるはず。しかも夫も知らない男。そして訪問客はドクターの妻に次男、長男とどんどん増えていく。おまけに長男はは次男をあれしたりする。ラストを見るとすべては繰り返しているように思える。マザーが産んだ赤ん坊が亡くなったとするなら、それも繰り返し。亡くなったのはなぜかというと大変な数の客人たちのせい。夫である「彼」は基本的に妻であるマザーを守っている。だが起こってしまったことには、それがたとえ赤ん坊のことでも「しかたがない」といった体で客人たちに非がないと思っている。ある意味平和主義。客人たちが彼目当てだったことは、たくさんの彼の肖像画カードから分かる。彼は詩人でみんな彼のファンなんだろう。しかしマザーに対しては敬意を払っていない人が多数見受けられる。それはマザーがアレのメタファーだからだろう。客たちにとってマザーは人というより器。逆に客人たちはアレを壊そうとさえしている。夫である「彼」はラストでマザーがああなることを望んでいただとろうか。とりえず彼女を静止するような言動があるので望んではいなかった。それも彼にとってはどうしようもないこと。しかし彼はアレ、つまり家が復活することを知っている。それはどうやったら止められるのか。もしかするとマザーが 911 しなければまた別な世界になったかもしれない。ということはいつもマザーは 911 をコールしているのか? 客人たちにはマザーに敵意を持っている人もいる。「創造の女神!」とか言ってマザーを撃ち殺そうとした女性のように。ラストで彼がマザーの愛を取り出したのはまだマザーが生きていたからか? そうするとマザーは抹殺されることで、その再生を止めることができる。それなら銃を向けた女性が彼女は繰り返しを止めようとする人。マザーの味方は誰かというと、武装して乗り込んできた警察だか軍人たち。マザーを守るということはメタファーの基でであるアレを守るということ。そういえば夫である「彼」の行動にはマザーを外に出したくないようなところもあったような。しかし軍人たちは連れ出そうとする。連れ出すということは繰り返さないということ。そうするとマザーを銃で撃ち殺そうとした女性は繰り返しを望む人だったのか。そもそもが夫である「彼」はなんなのか。仕事は詩人だと分かる。客人は彼のファン。彼は愛と再生を望むもの。それはマザーがメタファーとするもの。よく分からないので混乱する女性の家あるいは子宮の映画ということでよろしいんでしょうか、監督。でもありがちな解釈だろうなあ。それなら家であるマザーは見知らぬ客人たちに始終暴行されているということか。だとしたら怖い。マザーの味方だったような軍人たちは堕胎のイメージ。パーティの客人たちはただ快楽の人たち。奇人や狂暴な人たちは性病とか。「彼」は精子とか。そういえば床の穴もなんだか女性の大事なところに似ている気がしてきた。冒頭の燃えている人とマザーと、最後の人は同じ人だったけかなあ。みんな違う人なら、ただの繰り返しではなく、単に彼が好きなときにリセットできる世界。彼にとってはリセットしようがしまいがどちらでも良い世界にも思えるし、愛の物理的な形がほしくてこんなことをしてるならずいぶん自分勝手な人だし、ああ良く分からん。分からないけど面白いような気がする映画。日本で公開しなかったのが分かるような。


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