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イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験(ILSA, SHE WOLF OF THE SS) [DVDやら映画やら]

否が応でも目を引く赤い背景。事実に基づく云々のテロップとナレーションと R指定ですというお断りでスタート。いきなり男女の営み中。女性が「ダメね」と言うが、やっぱりアレがダメだったのか。男は寝てしまった。女は官能的にシャワーを浴びる。そして男を起こす女。女の腕にはナチスマークの腕章。彼女はイルザ。ナチスの SS の親衛隊長で第9収容所の所長だった。そしてあれよあれよという間に大事なところをアレされてギャー。ああ面白い。邦題のとおり生体実験の見本市。特にあの病気をばらまくという計画の犠牲者が見ていられない。それを見に来た偉い将軍は、派手な実験だが結果がまだ出ていないイルザを注意・叱咤しそうな雰囲気を見せながらも結局ダメダメ。「結局時間だ!」なんてふんがいしているところは、イルザに対するもうれつな皮肉かと思ったが、将軍を招いたお食事会で立たされている女性の足元が氷なのに大喜びし、最後は聖水を浴びてしまうほど。イルザの身体よりブロンドの髪が好みらしい。イルザは生体実験という非道の限りを尽くすが、彼女はいたって真面目。アイヒマンが役所的に行っていたということ思い出させる。困った顔はけっこう乙女な気がする。聖水のときの顔は官能というよりは「絶対やりたくなわあ」という感じがする。将軍にその気はないが、このときのイルザは連れてきた女性たちと同じ心境かも。そしてヒーローは自分の絶頂をコントロールできるという男、ウルフ。絶頂に達することが無いのか、達しても何回でもいけるのか分からないが、一晩中してやるというからイルザはうれしい。しかしそれがあだになる。ラスト近くの戦いがかなりかっこいい。銃声が一発しか聴こえないのに、背中に5発くらい当たっているとかはご愛きょう。イルザをやりにくる血まみれの女性が、「屋敷女」とか「マーターズ」とか、フランスのホラーっぽくも見える。給水等の爆破が見事で A級映画の風格。果たして収容所の人々は逃げることができるのか。ラストは皮肉がたくさん。裸やエッチのシーンが多いがホラー映画として見ればオッケー。なんとオーディオ・コメンタリーが付いていて、製作や監督の他、イルザ役の方も話している。ほとんどの役者さんが偽名で参加しているらしい。イルザ役の人はコメンタリーで「偽名でないのは私と製作者くらい」とか話している。昔々、当時はポルノ映画扱いだったのだろうなあ。面白かった。まだシリーズで二本あるらしいのでそっちも見たい。


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