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スターシップ9(ORBITA9/Orbiter 9) [DVDやら映画やら]

スペイン・コロンビア映画。スペイン語がすばらしい。開始早々の細マッチョなクララ・ラゴさんに感動する。宇宙空間ではトレーニングも重要なこと。ボケーっとしているとどんどん体力が落ちていくのだろう。地球以外の星を見つけるため、一人宇宙船で旅を続けるエレナ。毎日のトレーニングはルーティンワーク。指令部とやりとりし、ときどき地球のママ、パパとテレビ電話。ひとりぼっちのさみしい食事。宇宙船の故障により一人の若い男性エンジニアが修理に派遣される。イケメン。誰とも会ったことがない彼女。彼女にとって初めて見る実物の人間であり、異性。本能なのか教育は受けていたのか、なんだかんだとしてしまった様子。修理も終わってイケメンエンジニアはエレナの宇宙船を後にする。このときのエレナの表情が秀逸。エンジニアも仕事に疲れているのか、カウンセリングを受けたりする。このときの様子も面白い。相手の画像を見ながらカウンセリングするのだが、プライバシーのため、カウンセラーの顔が CG の動物に置き換わっている。カウンセリングの先生は女性のようだが顔は狼。そして話しが進むにつれ、エレナの宇宙船業務の目的があきらかになってくる。それが分かってくるシーンは、言葉もなく淡々と進み、音楽がバーン、ドーン、と「分かれよ、分かるよな」的な圧で観る者を攻め立てる。このへんが何ともスペイン映画らしい。特にエレナの船から出て行ったエンジニアの行き先を上から俯かんするシーンは、まさに「百聞は一見に如かず」。映画の中で登場するクローン関係の書類もよくできていて、人体が設計図のようにかかれているのが印象的。クローン設計は身体の大きさまで自由とか想定できるということなのだろう。結局これはエンジニアの上司であるプロジェクトの司令官の思惑によるものだったのか否か。もやもやは残ってしまうが、結果は希望となったのかもしれない。ナレーションやイメージカットによる物語の背景の説明はない。生活の中で流れるラジオやテレビのニュース、人々の会話から察していくのが面白い。特にロボット・エンジニア、アレックスに関するような事故のニュースは興味深い。彼が抱えているのだろう苦悩がうかがい知れる。静けさとサスペンスに程よいアクションの傑作。いつかクララ・ラゴさんがマーベルや DC とかのヒーロー物に登場してくれるとうれしい。


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