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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス [DVDやら映画やら]

本郷功次郎さんが住民の反対を抑えて工事を進める会社の現場リーダー役。いつもはヒーロー的立場の本郷さんが、ドカジャンにヘルメット姿で悪い土木会社の手先になってしまったかと思ったら、これは高速道路工事、つまり国の工事なので正しい?会社だった。新聞のタイトルが「英一少年ガメラに乗る」なんて、個人名などおかまいなし。逃げるおじちゃんの姿は、英一少年の心に刻み込まれそう。このおじちゃんがドリカムのベースの人にちょっと似てる。タイトルからさっそくガメラ登場。開始20分ほどでガメラとギャオスの対決が始まる。30分番組なら後半で、これが子供が飽きさせない工夫なのかも。二大怪獣の戦いが一度で終わらないところも魅力。ガメラの血が緑でギャオスは紫。血がドバドバ吹出すところはまるでスプラッタ映画で、今なら R-12 とかなったりして。博士がギャオスが超音波を出す方法などをスライドを使って説明してくれる。なんと骨格などについては既に情報がある様子。ガメラが英一少年を背中に乗せるときにガメラの手の向きが何か変。大の大人の怪獣対策会議の真ん中を陣取って自由に発言する英一少年の姿は、子供にはかっこよく見えたのでは。対策のほとんどが英一少年の発言が基になっているのも面白い。印象的なのは子供が英一少年しか出てこないところ。彼を除けばみなさんけっこうむさくるしいオヤジばかりで、英一少年が人類の中のガメラのような存在に思えてしまう。実際に意思の疎通らしきした人間は英一少年だけだろうし、彼=ガメラと考えて良いのでは。それに登場する子供が英一一人だけなので観ている子供たちも感情移入しやすいかも。ギャオスはデザインが単調だと思うが、昔は東宝怪獣にくらべてカッコ悪いと思ったが、あらためて見ると、その作りというか質感はけっこう生々しくて不気味ですらある。これはガメラも同じ。映画の舞台はほとんどが山や町。都会が出てこない。都会のミニチュアセットが無いことは製作費の節約に貢献しているのだろうが、その代わりその近くの研究所や発電所が登場する。その内部のハイテクな様子が田舎の未来。山中の発電所火災も迫力あり。畳敷きにどてらとか、町の偉い人の家中の様子も興味深い。英一少年の行動が目立つが、状況は道路建設のための土地の買収とか立ち退きとか、当時の高度経済成長を背景したような社会派な話題。一作目や二作目の対バルゴン、おまけにこの映画の映像も登場する歌付のエンディングが魅力。この中でキャストの名前が表示されるのも面白い。怪獣・子供・大人のバランスが奇跡的な怪獣映画。


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