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実相寺昭雄の不思議館 議ノ巻 [DVDやら映画やら]

寺田農さん演じる常盤台博士の語りで始まる物語。各話の冒頭での博士の語りが話しのヒントになっている様子。
ひとをいじめてはいけない: 因果応報的話し。ひどいことをされた方はあまり分かっていないところが面白い。CMソング「どこかでどこかでエンゼルが~♪」の詞を基にした物語。何気なく口にしたことをエンゼルは聴き逃さないですよという話し。十字架を手にした天使のバックが鳥居というのが面白い。
喰う女: 寺田農さんの語りシーンで登場する像が、「帝都物語」の加藤に見える。狐のお面が実相寺監督の雰囲気っぽい。加賀恵子さん登場。だからというわけではないがエッチシーンあり。もしかして最初に肉を口にしているシーンは下をはいてない? 最終話前ではぼかし付き。狐面に覗かれる女性たち。床屋の女性に魅入られた男。二人は事に及ぶが男には貞操帯がついている。必死に壊そうとする女。アレしか食べられない女とアレができない男。男の貞操帯はできないアレのことなんだろうなあ。病院から出てきた男が手にしていた物がなんとも。アレができないとはいえ、まさか取らなくても。アレしか食べられない女が望む死に方とは? 98note が登場する。大人の童話。不思議館の名に恥じない話しの見た目も不思議な物語。
プーキィ: 少年タケルとその同居人プーキィの話し。ウルトラマン・レオの真夏竜さんだけあって、着ている服がカンフーっぽい。プーキィが人間の言葉を話せないところがミソ。どこにでも戦争があるんだよということか。エンドロールのスピードが超速い。真夏竜さんの名前が真夏竜吾になっていた。どうもタケルの声が少年とはいえ女の子っぽいなあと思ったら、やっぱり女の子だった。
電エースに死す: 電エースと言えば、興奮したら変身するヒーローだった気がするが、これは電エースを演じることに命をかける人の話し。劇中の監督は、河崎監督本人なような。女優さん役の吹田明日香がきれい。高飛車な主役が自分のごう慢な態度が関係してある役者を事故死なせてしまう。そこから始まるおかしな現象。最後がけっこう意外だった。黒部進さんがあの時点で登場するということは、事故の前からあやしかったということか。電エースが突然登場するシーンの音楽が、「ウルトラQ」とか「ウルトラマン」のオープニングが元っぽい。ラストの種明かしからエンドロールの音楽が「怪奇大作戦」な雰囲気。


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イエスタデイ(Beatles) [DVDやら映画やら]

タイトルが最後に出るタイプ。原題がずばり "Beatles"。少年たちがバンドを組んでビートルズを目指す映画かと思ったが、音楽よりも青春メインの映画。登場する少年四人それぞれをビートルズのメンバーに当てはめていて、キムはポール、色男のグンナーはジョン、メガネのオラはリンゴ、父親のお土産がレコードのセブはジョージ。主人公キムの話しはニーナやアリシアとの恋のことがほとんどだが、それよりも他の三人の境遇がシリアスで興味深い。5時の夕食に遅れてセブを殴る父親がクレージー。女好きというより楽器が欲しいためだと思いたいグンナーのバイトは今では立派なセクハラ。時代はベトナム戦争。ノルウェーではアメリカの行為に対して抗議する若者が増えている。四人の兄貴分スティーグもその一人。ラストはその抗議の集大成。キムがブルースをやりたいと言ったとき、スティーグは「アメリカは500万人のベトナム人を~」と非難する。ただアメリカばかり悪く言うのもなんとも。いっしょに戦った国や相手の戦い方にてこずったことについても触れたらいいのに。グンナーが相手からプレゼントされるギターが Fender Mustang というのがなんだかリアル。Stratcaster や Telecaster は高価だろうし。劇中で登場するバンド「スノーフレークス」が手にしていたのが Fender Jazzmaster と Gretsch と Fender Precision Bass なのはさすがプロ。キムが手にしていたブルーのホローベースは Hofner だろうか。前半の少年・少女の恋の行き違いはよくありそうな話しだが、ライブをすることが決まってからは展開が早くなって面白い。ファーストライブでのトラブルとその原因が良い。これが上手にプレイできれば調子に乗るだろうし、悲惨な演奏ならそこで話しは終了しそう。同じ音楽でもキムが自分の思いを伝えるために選んだ音楽がビートルズではないところも面白い。原題は "Beatles" で、ビートルズにあこがれてビートルズ抜きの生活が考えられなかった少年が行きついた自己表現の音楽。そのシーンはファーストライブを十分に挽回するもの。抗議デモが重なるところも時代的で印象的。ラストでキムの座る机の隅に置いてあるかじったリンゴがまさにアップルレコード。最初と最後の作文シーンでのキムのモノローグから、もしかして全部夢とか彼の創作小説? もしかして映画「ザ・コミットメンツ(The Commitments)」パターン? と思ってしまったが、それはなさそう。セシリアの彼氏はおそらくあっちの方で、なかなかカミングアウトしずらい時代だったのだろう。屋根の上のシーンは映画「あの頃ペニー・レーンと」の雰囲気。時代的にはこっちが古そう。映画「さらば青春の光」でも高いところから飛び降りるシーンがあったし、みなさんそういうのが好きなのか? グンナーの若い方の彼女がかわいい。セブの相手がよくみるとけっこうかわいい。ノルウェー・オスロの青春映画。もうちょっとバンド風景が見たかったと思ったりする。


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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス [DVDやら映画やら]

本郷功次郎さんが住民の反対を抑えて工事を進める会社の現場リーダー役。いつもはヒーロー的立場の本郷さんが、ドカジャンにヘルメット姿で悪い土木会社の手先になってしまったかと思ったら、これは高速道路工事、つまり国の工事なので正しい?会社だった。新聞のタイトルが「英一少年ガメラに乗る」なんて、個人名などおかまいなし。逃げるおじちゃんの姿は、英一少年の心に刻み込まれそう。このおじちゃんがドリカムのベースの人にちょっと似てる。タイトルからさっそくガメラ登場。開始20分ほどでガメラとギャオスの対決が始まる。30分番組なら後半で、これが子供が飽きさせない工夫なのかも。二大怪獣の戦いが一度で終わらないところも魅力。ガメラの血が緑でギャオスは紫。血がドバドバ吹出すところはまるでスプラッタ映画で、今なら R-12 とかなったりして。博士がギャオスが超音波を出す方法などをスライドを使って説明してくれる。なんと骨格などについては既に情報がある様子。ガメラが英一少年を背中に乗せるときにガメラの手の向きが何か変。大の大人の怪獣対策会議の真ん中を陣取って自由に発言する英一少年の姿は、子供にはかっこよく見えたのでは。対策のほとんどが英一少年の発言が基になっているのも面白い。印象的なのは子供が英一少年しか出てこないところ。彼を除けばみなさんけっこうむさくるしいオヤジばかりで、英一少年が人類の中のガメラのような存在に思えてしまう。実際に意思の疎通らしきした人間は英一少年だけだろうし、彼=ガメラと考えて良いのでは。それに登場する子供が英一一人だけなので観ている子供たちも感情移入しやすいかも。ギャオスはデザインが単調だと思うが、昔は東宝怪獣にくらべてカッコ悪いと思ったが、あらためて見ると、その作りというか質感はけっこう生々しくて不気味ですらある。これはガメラも同じ。映画の舞台はほとんどが山や町。都会が出てこない。都会のミニチュアセットが無いことは製作費の節約に貢献しているのだろうが、その代わりその近くの研究所や発電所が登場する。その内部のハイテクな様子が田舎の未来。山中の発電所火災も迫力あり。畳敷きにどてらとか、町の偉い人の家中の様子も興味深い。英一少年の行動が目立つが、状況は道路建設のための土地の買収とか立ち退きとか、当時の高度経済成長を背景したような社会派な話題。一作目や二作目の対バルゴン、おまけにこの映画の映像も登場する歌付のエンディングが魅力。この中でキャストの名前が表示されるのも面白い。怪獣・子供・大人のバランスが奇跡的な怪獣映画。


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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ 大怪獣空中決戦
小さき勇者たち -ガメラ-

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