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ザ・ベイビー 呪われた密室の恐怖(THE BABY) [DVDやら映画やら]

大人だけどベイビーな男をめぐる話し。ベイビーの誕生日パーティでのジャメインの髪形、雰囲気が80年代っぽい。当時としては目立ったかも。反面、母親はベティ・デイビスっぽい。下の娘アルバはブロンドで三者三様の母娘。タイトルロール。アン・ジェントリーがベイビーが成長していく写真を深刻な様子で眺めている。彼女は福祉関係の人らしく、ベイビーとその家族の元を訪ねてベイビーの力になりたいと言う。ベイビーは身体は大人だが行動は赤ん坊のまま。自分の足で歩くことはできず、移動はハイハイ。オムツも必要。母親と娘二人に世話されているがせっかんされたりもする。特にアルバは電気でビリビリとかけっこうきびしい。出生届も出されておらず、名前も無い。だから「ベイビー」と呼ばれている。健康診断を受けたこともない。母子たちのセリフもあやしくて親子関係そのものがあるんだかどうなんだか。ジャメインの行動や表情もあやしすぎる。母親は高圧的。そして不遇なベイビーを救い出そうとするアン対母子三人の物語が展開される。圧倒的にベイビー側の母子一同が悪者そう。しかし大人ベイビーの保護をめぐる単純な争いかと思いきや・・・。アンや彼女の義理の母たちのセリフから、アンの夫に何かがあったのだろうが、細かいことは語られない。その辺は悟ってちょうだいということか。なぜアンが福祉事務所の上司や関係者の指示に従わず、熱心にベイビーを救おうとするのか。それは最後にならないと分からない。観ている人は目をそらされる。重要なのはなぜベイビーは大人なのに赤ちゃんなのかということではない。面白いところは、大人が赤ちゃんになったらしてみたいことをベイビーがやってくれること。それに応えてしまうベビーシッターさんの末路がかなり悲しい。いちばんの見どころはゴッド・ファーザーにも出ていたマリアンナ・ヒルさん。ちょっとキの字っぽいようなジャメイン役がはまっている。夜中にベイビーの元にせまる意味深な場面があったが、アレはやっぱりアレしていたのか・・・。家に侵入しているときの表情も秀逸。アンがベイビーのために手を尽くそうとする中で映し出される、当時の特殊児童学校の様子が興味深い。面白かった。


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