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パーフェクト ブルー(PERFECT BLUE) [DVDやら映画やら]

映画の前のDOLBY DIGITAL のアニメがかっこいい。アニメだけれどもアニメ的ではないし、声もアニメっぽくない。登場する PC が Macintosh Performa。 スタートアップ画面や七色のアップルマーク、Finder 操作の様子など、実写に引けを取らないディテール。懐かしい Netscape Navigator のスプラッシュ画面も登場する。こうした描写はアニメだから可能なのかも。実写であれば、スキンなどを改造して、妙な OS 画面を作りだすだろう。元箱の絵やキーボードのカールコードも描かれていたり、ルミが見ているランキング表の歌手名も凝っている。その他、街の看板など実名のものが多数登場して現実世界とくらべて違和感がない。お風呂の水が独特。風景が水彩画のようにも見える。写真が絵になっていく途中にも見える。ポスターのたるみ具合が良い。アイドルグループ、チャムの歌い、踊るディテールがすばらしい。登場人物の顔が個性的。一見して見分けがつく。目も個性的。内田の歯並びが怖い。その顔を声の違和感がまた怖い。エンドロールのアイドル風な歌がつらい。アイドルが出てくるのでしかたないか。暴行されるシーンの撮影を見たときのたじろぐ事務所社長、田所の様子が「やっぱりやめときゃよかったか」という感じがありありでひどい。ピザ屋が刺すシーンが容赦ない。いちばんこわいところ。この他、ヌードの撮影シーンとか、下の毛が見えてしまったり、さすがのR指定作品。アニメだし役者のことなど考えずに脱がそうが殺そうが何でも自由な世界なんでしょうが、声優さんは大変だろう。ミマがアイドル姿のミマリンを見てしまうところは、あきらかにミマの疲れか病気なんだろう。追い込まれて見えた幻が現実になっていく怖さ。よくミマは気が狂わんかったもんです。終わるとすぐに関係者たちの証言が始まる。特典の中の Promotion が興味深い。ただのあらすじ映像ではなくて、シーンがつながっているようなカットアップ。こうした本編のダイジェストで営業活動をするんだろうなあ。アニメと実写を橋渡ししてくれるような映画。この映画が出たころの観ていれば、アニメに対する印象が変わっていたかも。雪。


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