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黒い画集 第二話 寒流 [DVDやら映画やら]

TOHO SCOPE モノクロ映画。登場人物みな悪人的映画。沖野と奈美がムフフになる展開が早い。そうならなければ話しも進まない。いくら「もしも」と前置きしても、奥さんに「別れたらどうする?」なんて別れる気満々にしか見えません。桑山常務役の平田昭彦さんがかっこいい。しかしやりたい気が満々。旅館では夜這いまでしてしまう。そこに沖野もまざって、二人のやりたさ加減がまるで中学生。銀行の闇もあるが、この映画では平田さん演じる桑山常務のスーパーパワーが目立ってしょうがない。劇中のセリフでもあったが「親の七光り」ということは、親もけっこう偉い人なんだろう。親の代からのつながりが色々あるのかもしれない。あの筋の人まで送り込むのだから怖い家柄。普通に入社した銀行家とはくらべようもない。しかも沖野とは同期の仲。そして登場する丹波哲郎親分と若い衆。営業部長とか施工部長とか言いながら、傷害何犯とかしっかり言い添える自己紹介は、今ならおどしとみなされて一発アウトだろう。「ハンドルを握ると酔いがさめるんだ」も一発退場。このつながりがあるなら総会屋なんて軽くあしらえそうなもの。沖野の普通の銀行員とは思えないトラップは常務をへこますことはできるだろうか? はたして倍返しはできるのか・・・沖野を応援したくなるが、当の沖野も親として、そして人間的にトホホな感じで困る。最後のシーンで新珠さん、つまり奈美が沖野を見る目が哀れみなのか、ほんとは好きなのよなのか。探偵事務所の事務員がウルトラQの一平君だった。平田さんをはじめとして志村喬さんや田島義文さんと、ゴジラ関係の方を見られるのがうれしい。でもみんな悪い人。結局良い人は転職したあの人だけだったのか。新珠三千代さん見たさで見たが、シリーズ物なので他のも見たい。出番は短くてもオールスター競演。面白かった。雪。


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