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グラバーズ(GRABBERS) [DVDやら映画やら]

エリン島。地球に何かが落ちてきて、いちばん近かったのはロイ船長率いる漁船。出だしはシリアス、けっこう怖い。次に登場するのは二日酔いらしい男性オシェ。そしてフェリーから降りてきたのはリサ・ノーラン。二人は警察官。低い朝日の中の何もないエリン島の自然と景色がすばらしい。その中を犬と散歩している医師グリーソンが砂浜でクジラたちの死骸を見つける。そして漁師パディがロブスターではないものを引き揚げた。そして静かなエリン島で始まる大騒動。オシェとリサの対比が面白い。体裁と扱いにこだわるリサ。制帽を被りなおしたり汚れを気にしたりところがかわいい。主役の二人の他、漁師に医者、海洋生態学者スミスなど登場人物が個性的で親しみやすい。登場する人々が憎めなくて面白いが、クリーチャーのすることは情け容赦なし。良い人と思っても退場させられる。悪い奴がやられない、というより土地柄なのかそんな人が出てこない。あの人はどこまで飛んで行ったのか? リサとオシェをくっつけようとするおせっかいなパブの女主人も個性的。特に顔が。彼女の旦那の顔も面白い。よく考えたらいちばん頼りなさそうな漁師パディがいちばんすごいかも。クリーチャーを持ってくるし、オシェたちのヒントになることをスラっと口にするし、自家製のアレも持ってる。パディの提案するおとりが、おそらく何の役にも立っていなかっただろうことがおかしい。みんなで作ったのに・・・。ラスト、炭鉱みたいな場所でクリーチャーと対決するシーンがすばらしい。特に変わった武器などが出てこないところがフィクションっぽくなくて良い。クリーチャーがバカでかくないところも良い。夜明け前の暗さの中で爆発するカットもすてき。足というか触角だらけのクリーチャーが走る姿が見もの。走るというより転がっている。まだまだ起こる? という「ゴジラ対ヘドラ」みたいな定番のエンディング。エンドロールの音楽がアイルランドっぽい。リサたちがかぶる警察官の制帽がかっこいい。面白かった。晴れ。


allcinemaの紹介ページ
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344221


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