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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン [DVDやら映画やら]

タイトルロールの背景がかっこいい。ウルトラQっぽくもある。青のような水色の文字も良い。面白いのは役者さんの名前が出てこないところ。ガメラと大魔神を輩出した大映はすごい。開始早々からガメラを堪能できる。第1作でのガメラの登場と活躍と最期、そしてその復活を2分程度で見せてくれる素晴らしさ。前作は白黒だったが今度はカラー。ジャングルでのヘリコプター到着シーンがけっこうリアルに見える。背景は書割でしょうけど。そして登場する日本土人たち featuring 江波杏子さん。土人たちの踊る様子はハワイアンに近い。その中で江波さんの色が白い。スーツを着て都会にやってきてもとても洗練されている。彼女の「それを疑うことは神を疑うことです」の言葉に感動する。バルゴンの武器は冷凍液。ガメラは最初の格闘でなかば凍ってしまうが、もともと氷漬けにされていたガメラにはとても辛くて痛い武器にちがいない。とにかく金・ダイヤに執着する小野寺がすごい。彼のおかげで映画が面白い。せっかく江波さんが持ってきた当時の時価200億円のダイヤが・・・。小野寺と関係ないとは言えない本郷さんがかわいそうすぎる。藤岡琢也さんがただの船医ではない。民間人の意見をふんだんに取り入れる作戦室がすばらしい。そしてバルゴンについて語るとき、「〇形児」というセリフがどんどん出てくる。そして登場するのがルビー殺人光線発射機。いったい何てものを研究していたんだ。打つ手がなく苦悩する本郷さん。バルゴンの卵を持ってきてしまった罪の意識により、誰よりうちひがれている様子。お兄さんも小野寺もいないなか、悪いのは彼だけ。そして江並さんを前にして最期の決断は予想どおり国外逃亡だった。クライマックスはガメラとバルゴンの戦いだが、人類対バルゴンの攻防にも重きを置いているところが良い。バルゴンの虹色光線にジープが消しさられてしまうシーンが、あとあとヒントになるところも上手い。このシーンが無いと、本郷さんが鏡を手にしたとき、それがバックミラーだと分からない。ガメラの血が緑色に対して、バルゴンは紫色というの面白い。小野寺を捕まえる舌のぬめりが怖い。ナレーションは若山弦蔵さんだった。声が若い。江波さんのりりしさを堪能する一本。劇中のテロップで「神戸」には "KOBE" とか都市名に英語が並記されているし、字幕で英語が選択できるところから考えると、海外展開を考慮されていたと思う。そうするとエキゾチックな雰囲気で美人の江波さんが出ているのも納得できる。子供が一切出てこない大人な恋のガメラだった。面白かった。夏晴れ。


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