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ヤマトタケル [DVDやら映画やら]

宇宙的解釈なヤマトタケルの物語。字幕付き。エンドロールでも役名が出てこないので助かる。それに漢字も分かって便利。オウスは小碓、ヤマタノオロチは八岐大蛇。そのヤマタノオロチが暴れる様子はまさにキングギドラ。オロチの他にも巨大生物が二体出てきて、それぞれが見せ場になっている。剣で刺すシーンがけっこう怖い。クマソタケルの脇腹が刺されるとか、ヤマトタケルの首元とか。タケルの行動に対するお供のベンガルさんの呆け具合が面白い。ラスト前、オトが消えていく様子にジンとくる。しかしヤマトタケルをフルアーマー化する必要はあっただろうか。平成メカゴジラとタッグを組んでも違和感の無い姿。ヤマタノオロチは確かにでかいが、普通の人間サイズで知恵を働かせて戦っても良かったのでは? このあたりは「日本誕生」のような神話映画が構想にありながらも、人気のゴジラ路線も捨てられなかった東宝の苦しいところかも。オロチに立ち向かう鳥が出てくるところは、ウルトラQ第1回のよう。「次に現れるときに良い神かもしれない、神とはそういうのも」というセリフが印象的。結局すべては神様の言うとおりなのか。特典映像のメイキングで、東宝スタジオの怪獣倉庫の様子が見られる。モゲラも見えるが平成に入ってからのものだろう。タケルたちを助けにくる鳥は最初の案では生物的な鳥だったが、だんだんメカメカしくなってしまった。映画を見る限り、実物大の鳥メカもいたと思う。「日本神話を題材」にして「新しさを追求」したら新時空アドヴェンチャー大作になってしまった。普通に「日本誕生」をスケールアップしてくれれば文部省推薦とかになったのでは? しかしウツ=宇宙と何かしらのつながりがあったというのはロマン。狂った海に登場する巨大生物はいかにもウルトラシリーズな造形だが、今にも炎が噴き出さんばかりの人型クマソガミはけっこうかっこいい。変形 CG にも力が入っている。ヤマタノオロチは見るからに巨大そうで、操演が大変だったのだろうなあ。首の数はキングギドラどころではないし。ヒーローであるタケルを演じる高島さんは後半になるとノッてくるが、最初は「おれはいったい何をやってるんだ?」という感じでちょっと表情が固い。そこをベンガルさんや沢口さんがうまくサポートしていて、特にクマソタケル、つまり藤岡弘さんとの対決シーンになると息をつけない。このシーンは「タケル」の名の意味について語られて重要なものだろう。面白かった。「アマノムラクモノツルギ」と入力するとちゃんと「天叢雲剣」と変換されるなんて PC の日本語変換はすごいと思った。夏。


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