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ザ・スパイダースのゴーゴー・向う見ず作戦 [DVDやら映画やら]

日活映画。世界一周旅行という冒険の旅から帰ってきた「田辺昭知とザ・スパイダーズ」。出だしは報道ビデオの雰囲気。映し出される会場は、垂れ幕に「日活映画 あの虹をつかもう」とか「帰国記念リサイタル」、「発表パーティ」、「フィリップス・レコード主題歌」とか書かれていて、実際にこの映画製作を発表した時の様子だろうか。報道陣相手に演奏していて、ムッシュが 3PU のファイヤーグロー、井上さんがジェットグローの Rickenbacker 330 を弾いている。大磯ロングビーチでのライブ場面では山内賢さんが Gretsch を、木下雅弘さんは Fender Jaguar のコピーっぽいギター。杉山元さんはヘッドのブランド名が消されたバイオリン・ベースのコピー。歌う松原智恵子の衣装が、ブレードランナーでレプリカントが着ていた衣装っぽい。彼女がインタビューを受けるシーンで Jaguar コピーのネック裏が見えるが、ヘッドの形状がかなり Fender に近い。山内さんがインストを弾きまくるシーンになるとギターが Gretsch から白い Fender のコピーに変わる。ノリノリで弾いているがシールドはささっていない・・・。前から映らないのではっきりしないが、一瞬見えるヘッド形状だと Elk 製かもしれない。しかしなぜ山内さんがギターを持ち替えたのか? それは見ていると分かる。あの Gretsch を抱えてこんなアクションはできない。ヴィレッジシンガーズが「バラ色の雲」を演奏する。YAMAHA のセミアコ SA と Fender Jazz Bass を持った彼らに感化されてか、スパイダースもたまらず「風が泣いている」を演奏。「夜更けのゴーゴー~♪」という歌詞はすばらしい。ムッシュと井上さんが手にするのは 冒頭の Rickenbacker。ムッシュがピート・タウンゼンドっぽく見えたりする。ベースは白の Fender Precision Bass。ビクター工場の後でまた演奏シーンが見られる。「あの虹をつかもう」。赤い衣装のスパイダース。井上さんは同じ Rickenbacker だが、ムッシュは赤い VOX Teardrop。黒い衣装のスパイダースでは、ムッシュが Rickenbacker で井上さんは緑の YAMAHA SA。歌詞が面白い「恋のドクター」は堺さんと井上順さんのコントで演奏無し。名作「サマーガール」ではファイヤーグローとジェットグローが登場し、キーボードの大野さんはペダルスティールを弾いている。飾ってあるスポーツカーがまるでマッハ GoGo。雰囲気的に大団円での演奏シーンっぽいが実は劇中映画。まだまだ終わらない。ヤング・アンド・フレッシュの乗るオープンカーがかっこいい。ラスト、松原智恵子さんの家で演奏する山内さんたち。木下さんのギターも割と大きく映るが、どうしてもヘッドの文字が読めない。もしかして Fender Jaguar かと思ったりするが、6弦側ホーンの形がなんだか変。終わってみればヤング・アンド・フレッシュ対ザ・スパイダースという構図。演技力は間違いなくヤング・アンド・フレッシュの勝ち。オープニングタイトルの下にわざわざ「(主題歌 あの虹をつかもう)」と付け加えられているのは、レコード会社様対策なんだろうか。面白かった。


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