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カメレオン [DVDやら映画やら]

「何座?」ときかれて「埼玉県新座」と答える伍郎。案外本気かもしれない。そして最後はくるくる変わる「カメレオン座」。冗談かと思ったらほんとにある星座。ブラジルとかで見られるが日本では見えないらしい。東映の DVD にしてはめずらしく字幕付きで登場人物の名前がよく分かる。何かを見てしまったことによって国家に追われる話し。若者、ばあさん、じいさん、みんなで酒を飲んでいるシーンで現れるお客さんの幻が悲しい。その中で犬塚弘さんがいたり、谷啓さんがサックスを吹いている姿に感無量。加藤治子さんを加えた三人が椅子に座ったまま寝ている姿が面白い。しかし集団何とかにも見えて怖くもある。四、五万とか言って、八枚くらい抜いていく伍郎。ヒロインの佳子とは「言いきれないのが情けない」が共通な性格。藤原さん演じる伍郎は悪い役だが、普段のゲスさや神経質な役どころではないところがめずらしい。ヘアースタイルがワイルド。海沿い、床下で目を光らせる表情が藤原さんならでは。銚子の公介の家を訪ねる伍郎。彼が話していた親の事情がほんとはウソだったらどうしようとドキドキする。その公介のくれたマッチの名前が "Long Goodbye" と、シーンに合わせた意味深な名前。後半ラスト近くから、拳銃を片手にした藤原さんのマッドドッグぶりが見られる。最後でラスボスと対峙するシーンはけっこう衝撃。片手をポケットに入れていたのはそういう理由だったのか。最初からにしては絶対おかしいので、あのときに負った傷のために間違いない。「本庁に戻れなくなるんだよぉ~」と弱音を吐く警察官役の人が出てきたときは、性格方面で話しがややこしくなるかなあと思ったが、おどろくほどあっさり退場してくれた。菅田俊さんの口数少ない冷徹ぶりがすばらしい。エッチなポロリシーンでもあるかと思ったら何もなかった。その代わり紅一点の女性アサシン、宇佐美のタイトスカートなビジネススタイルでのアクションが見られる。最後はちょっとかわいそう。白布をかぶって息をしていたのはあの人だろうなあと思ってしまったがどうだろう。国会聴聞会のシーンは、本物さながらの椅子や机が壮観ですが、欲をいえば床の色がちょっと不満。タイトルロールの文字フォントもなんだか軽い。ラスト直前、伍郎の顔に松田優作さんが全盛のころの映画を思い出す。革ジャンや黒で決めた藤原さんがかっこいい映画。雨、曇り。


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