SSブログ

クリーピー 偽りの隣人 [DVDやら映画やら]

警察署内の暗さが怖い。映画「叫」とか、監督が描く警察署はなんか変。廃屋から発見される遺体が怖い。扇風機の前で仰向けで放心する康子の顔が怖い。康子の腕が怖い。屋上からミニ望遠鏡を使う西野の顔が地顔なのに CG に見える。もしくは皮膚がマスクのよう。黒いバンに乗っているときの CG だろう背景が不自然すぎて怖い。それを運転している康子の顔の顔がまた怖い。後味が怖い。オープニングの高倉が仕事を変えるきっかけになった事件は必要だったかなあと思ってしまった。でもラスト近くの高倉と西野の場面を考えると必要だったのかも。そのオープニングと後半で共通するのは警察のポカ。しかも両方とも取調室から犯人を逃がしてしまうなんて。その辺の緩さ加減でどれだけの人の未来が変わったことか。野上刑事が証拠のコピーまで手に入れたんだから、残された人たちもすぐに分かるのではないか? ほんとうに警察は一人でズケズケと民家に入り込むものだろうか。二人で入ればすぐ解決したんじゃない? 早紀が妄想の人物の顔さえ見ていれば。あと澪がもうちょっとなんかしてれば。かなりフラストレーションがたまってしまって、観るのがだんだん辛くなる。果たして高倉夫婦はどうなるのか。観なければ良かった、別なの借りればよかったとだんだん思ってくる。西野のとんがってひねくれた態度から一転、謝ったり人当たりがよくなったり、と思ったらまた屁理屈をこいて、またまたホメたり優しくなるという緩急対応が彼の手口らしい。そしてつなぎとめるために何かを与える。康子を取り込んでいく様を詳しく見せてほしかったと思ったりもする。澪が高倉のところに逃げ込んで警察に電話云々の件は、後から考えると澪もグルだったに違いない。高倉は警察をやめた後で大学の教授になったが、刑事だけど元々先生になるくらいの能力があったのだろうか。そんな頭の良い高倉だが「柄が悪い奴なら安心かも」とか「これはオレの趣味だ」とか、ちょっと外れたことを言ってしまうのでちょっと恥ずかしい。竹内結子さんの頬がこけ気味だが、この映画のために仕上げてきたのかも。本当にやってるように見える。川口春奈さんをもうちょっと突っ込ませてほしかった。西野が電車でどこに出かけて行ったのだろうと考えたが、もしかすると他人の書類で借金をしにいったのかもしれない。きっとそうだ。ああ怖い。ラストはありそうななさそうな、なんだか突き放された感じ。ああ怖かった。ホラー映画より怖かった。晴れ。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-397815.html
(アフィリエイトリンクではないです)


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。