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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(DR.STRANGELOVE Or:How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb) [DVDやら映画やら]

白黒映画。ソ連が完成させようとしている「皆殺し」装置の話しの後で、軍用機の空中給油。そして空軍リッパー将軍の指令。映画「未知への飛行 -フェイル・セイフ」を見たときに思い出した映画。「未知への飛行~」が 1968年 なのでこっちの方が古かった。「未知への飛行~」がシリアスであればこっちはブラック。年月を経てシリアスになったのは、国家間の力関係が現実的な脅威になったということか。冒頭の空中給油が背景音楽もあいまって、なんともセクシー。踊っているようにも見える。軍用機の中、「攻撃は確認されました~どうやら本気らしい」で流れる聴きなじみのあるパパパパッパ、パーの音楽が良いです。ここでコング少佐が乗組員を演説する言葉は軍、国家への忠誠を明確にあらわす言葉。タージドソン将軍に対するマフリー大統領のまともさが救い。ブタの日本人が良いカメラを作っていると話すマンドレーク。登場する人々のほとんどが利己的で異常な人たちに見える。しかし、誰もが間違ったことばかりを言っていないことに困る。仮定の話しとしてもその対処方法は合ってたりする。バカなタージドソンもカメラについては合っていた。マンドレイクを監視する自販機を撃つ男も、コング少佐たちも、間違った命令ではあっても命令なので命がけでやりぬく。少佐のラストはまさに「命を賭して国家のために」という行為。それだから完全なブラックとして成立するんだろうなあ。恐るべきは三役のピーター・セラーズさん。ここでリッパーとコング、もしくはソ連大使を演じていれば完璧だったかも。リッパー将軍の言うエッセンスとはやっぱりアレのことだろうか。彼は女性とのエッセンス問題を解決したようなことを言っていたが、もしかしてパイプカットでもしたのだろうか。暴走したリッパー将軍。彼がそこまで至ってしまった過程と、皆殺し装置発動までの世界も見たかったと思うのだった。面白かった。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-4038.html

未知への飛行 -フェイル・セイフ-(Fail-Safe)
渚にて(On the Beach)
世界大戦争


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