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ヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein) [DVDやら映画やら]

フランケンシュタインの怪物は有名だが、それを造ったヴィクター・フランケンシュタインは? というモノローグで始まる。モノローグの主はせむし男。後のイゴール・ストラウスマン。その容姿のためサーカスで働いている彼は人体という宇宙に興味を持っていて、医者みたいなことまでしている。その彼に手を伸ばしたのがヴィクター・フランケンシュタイン。ヴィクターが研究は生命の創造。これは彼が有名な怪物を作る前の物語なのだろう。研究なのだから色々と造られて来たものがあっても不思議ではないが、その中で初期のものと思われるゴードンの姿がおそろしい。外見はともかく生命の研究に限って出来上がった実験体なのだろう。せむしだったイゴールのアドバイスもあって、ヴィクターは改良に励む。その間で口にされるのが「好きなように造れる」という言葉。これをヴィクターではなくイゴールが言うところに意味がありそう。個人的興味の前に倫理が姿を消した瞬間。ヴィクターの場合はいつも倫理がどこかにいっちゃってる。主題は創造主である神をさしおいて生命を造ろうとする行為の是非なんだがろうが、「怪物」というか「人間」を作り出すことは、医学的なクローンを通り越して、今の世界で A.I. を作り出すことと変わらないものだったりして。なんてことは既に一般論。それよりも、ヴィクターが元せむしのイゴールに、矯正器具などについて触れながら「わたしがきみを造った」と話すほうが、なんだか紙一重の言葉で恐ろしい。医療行為は常に倫理にさらされているんだなあと思ってしまう。おどろくべきはヴィクターの立ち直りの早さ。これがなければ次に進まない。せむしのイゴールをダニエル・ラドクリフが演じているが、「ずっとあの動きなの」と心配していたら、ヴィクターが何かしてくれる。そのシーンがハラハラする。良識ある X-MEN のプロフェッサーが、マッドな科学者を演じる。でもほんとうはマッドではないかもしれない。警察たちが家の扉を打ち破ろうとするシーンで、扉に打たれた板が、X-MEN の X に見えるのは気のせいだろうか。面白かった。


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