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女王蜂 [DVDやら映画やら]

字幕がついていて登場人物の名が分かりやすい。金田一シリーズでは「~家」とか家の名前を漢字で知っておくことが重要だと思う。犬神家の高峰三枝子さん、手毬唄の岸惠子さん、獄門島の司葉子さんと、大きいお屋敷が似合う大女優がせいぞろい。金田一一座、金田一オールスターの映画。監督の人徳のなせる業なんでしょう。とにかく岸恵子さんがすばらしい。伴淳三郎さん演じる警察官は「実はできる」的な方。金田一への説明役はやっぱり大滝秀治さんで弁護士役。旅芸人が草笛光子さんにお手伝い的な女性が坂口良子さんと、定番の配役。加藤武さん演じる警部が今まで以上に強引で、見たところ警部より年上であろう山本巡査への怒り様も強烈。しかし最後はちょっと物わかりの良さを見せるところが憎い。毎回同じ人が出ているが、毎回別な役なので、だんだんとパラレルワールド=SFな話しではないかと思ってしまう。特に金田一と「よし分かった!」の警部、坂口良子さんの関係。この三人は前世から知り合いだったんではないかとさえ思う。ショッカーシーンの主なものは時計部屋の歯車でギャーのシーン。首は前回やっていたのでちょっと変えたのか。写真だらけの部屋が怖い。前半の常田さんのリヤカーに乗せてもらうシーンが、スピード感がありながら、常田さんの語りぶりもあいまってほのぼのして面白い。相変わらずというか、タイトルロールのクレジットやテロップの字が大きい。これに影響された人は多いんだろうなあ。白黒にパートカラーとか、映像効果が印象的。特に、ある物を見つけたときの六コマカットが効果音も相まって新鮮。ラスト、金田一他三名のシーンがなんともおごそか。ただ四人が座って真実を話し、聞く。大きなアクションがあるわけでもなく、ただ神妙に話し合う。物語のしめくくるにふさわしい世界。女王蜂は智子か琴絵か。すべてのことは女王蜂を守るために行われたのか、それともただ恐怖を与えるためだったのか。冒頭、仁志の母親が出てこないところが、観客に対して大事だったのかと、後から思う。終わってみると、山本巡査の存在がすばらしかった。ライダー2号にミラーマン、なぞの転校生が揃うのも面白い。金田一で何を見るかといったら、この映画かもしれない。永島瑛子さんも出ていたなら間違いなく石坂浩二版金田一のナンバーワン。なんだかんだと寒い。


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