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ピエロがお前を嘲笑う(Who Am I - No System Is Safe) [DVDやら映画やら]

ドイツ映画。指名手配ハッカー、ベンヤミン・エンゲルの自白から始まる。応対するのはユーロポール捜査官ハンナ。"WHO AM I" というネット上のハンドル名を持つベンヤミンは、自分の生い立ちから話し始める。おばあちゃんのこと、周りから相手にされない、まるで透明人間な自分、コンピューターに夢中になるとか色々。この辺りからしてなにやらあやしい。地下鉄車内のようなシーンがよく出てくるが、これはネット空間を表現しているらしい。ディスプレイの文字や実際のチャットの様子を延々と見せられるより見た目が面白いし、何より退屈しない。社会奉仕活動でマックスと出会い、刺青シュテファン、デブのパウルと組むハッキング集団名はクレイ。ネットからの侵入に収まらす、建物に侵入してサーバー自体をハックする。この辺りはとても現実的な気がする。全部がネットから済ませるという設定はちょっと都合よすぎなので。スーパーハッカー MRX がネット界のヒーロー。ベンヤミンのヒーローでもある。誰もが彼に認められたいらしい。それはリーダーのマックスも同じなのだが、それにしても彼らは MRX を気にしすぎではないか? 我が道を進んでやりたいことをやればいいのに。彼らの仕事の最大の見返りはお金よりも賞賛なんだろうか。マックスのチョコドーナツの件は賛成できません。マリの友達が何かやりそうな感じがプンプンする。ベンヤミンは侵入した先でいったい何をしたのか? ロシアの "FR13NDS"と書いて「フレンズ」と読むハッキング集団は、セクデット+トウボート+クリプトン+誰なのか? それから MRX の正体は誰なのか? 証拠隠しにハードウェアを破壊するどころか、薬品で溶かしてしまうところが徹底している。しかし最後はちょっとずるい・・・と思った。人数とか説明が絶対無理そうなシーンもあったしなあ。しかしこれもハンナをだますためだけと考えればいいのか。角砂糖がハンナへの見せる最期のヒント。これで分かればハンナの IQ 高そう。結局ベンヤミンは何をしたかったのか。終わってみると、彼は人生を変えつつ透明人間のままでいたかったのかも。でも助かった理由のひとつが小物だということがちょっと悲しい。ユーロポールたちの目的は MRX なんだからしかたがないか。ベンヤミンの二つのラッキー。それは夜警やハンナに同情されたことだろう。その二つともユーロポールが関係すると思うと、ちょっと甘い組織ではないか。でも色々と緊迫されてくれて面白かった。最初にでかでかと SONY の名前が出るだけあって、ノートPC が VAIO だった。ちょっと暖かいがやっぱり冷える。


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