SSブログ

アイアン・ジャイアント(The Iron Giant) [DVDやら映画やら]

1957年の地球に衛星みたいなものが落ちてくる。そして荒れ狂った海。船の乗組員が見た灯りは灯台ではなかった。主人公は子供のホーガース。ママはダイナーで働いている。冒頭のペット云々の件は、ああなるだろうなあと思ったら案の定な展開。ホーガースは生き物の他、SF とか未知の話しが好きなようだ。飛び級をしてかしこくもある。この映画を見た最大の理由は、製作に The Who のピート・タウンゼントさんが関わっているから。ロボット、アイアン・ジャイアントの描画の線の細さが良い。ロットリングで描いた絵がそのまま動いているよう。人間たちの線画は、肌色を意識した線で境界がぼやかされているのに比べ、ロボットのそれはくっきりしていて、機械と人を明確に分けているような気がするが、きっと気のせいだ。しかしロボットの線や人物のぼかし加減は、手描きでは無くてコンピュータによるものかもなあ。そうであっても、手描きな雰囲気もじゅうぶん感じられる絵。ロボットが口から鉄を食べ、夜は寝るところが面白い。ディランとロボットがアートにいそしんでいるところにやってきたホーガース。彼はロボットにそんなことをさせてはカッコ悪いと言う。そしてディランが「お前なら何させる?」とたずねる。そこがこの話しの肝かもしれない。間抜けなようで、しっかりとガバメント・マンな男、マンズリー。じゅうぶん嫌な姿を見せてくれる。最後はほとんど支離滅裂。ホーガースのクラスではアトミック・ホロコーストについて学んでいる。ロシアとの関係に緊張があったころの話しだ。それは後半でマンズリーがとんでもないことを言い出す予習にもなっている。ジェネラルが冷静な人で良かった。攻撃されても反撃しまいとするロボット。雪原の中、ホーガースが気絶してからは、圧巻の展開。最後、追いかけないで逃がすホーガースは、まちがいなく大人になったのだなあ。ハッピーエンド。主人公のホーガースはクラスでは浮いているようだが、十分かしこい。悲惨ないじめられっ子とかではなかったので、ロボットを悪用するような展開にならなかったんだろうなあ。スピリットやスーパーマンなど、実名のヒーロー名が登場する。コースターズやレイ・チャールズもかかる。英語字幕が付いているのがうれしい。できるものなら、オーディオコメンタリーも付けて、ピート・タウンゼントさんのプロデューサーとしての話しを聴きたかった。もしかしたらスティーブ・ジョブズさんがピクサーの偉い人になったように、ピートもアニメ会社の会長にでもなってたかもしれない。今なら実写で撮るんだろうが、アニメでも十分面白かった。晴れ・曇り。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-1030.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。