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野性の証明 [DVDやら映画やら]

レンジャー訓練を指揮しているのが松方さん。彼らは自衛隊の中から選ばれた精鋭部隊。訓練では、「ニッポンのチベット」なんて呼ばれるところに置いてけぼりにされ、民間人とは触れ合わずちゃんと帰ってこい!なんて言われる。実はこのレンジャーは・・・という話し。中野良子さんの使い方がもったいないと思ったら二役という大胆設定。ある事件でただ一人生き残ったヨリコ。彼女が事件のカギを握っているが、あまりに大きなの恐怖によるストレスのため、つらい状態になってしまったのは十分理解できるが、重要なトンデモ設定もある。「ニッポンのチベット」訓練から一年後、レンジャーだった高倉健さん演じる味沢は保険の契約外交員になっている。権力者に牛耳られている物騒な街に住む彼は、ほんとうは強いのに派手なことはできない。相手がヤクザでも暴走族でもとにかく耐える。しかしこれがあとからある人に力を与えることになるとは良い筋立てではないか。それにしても彼がこの街に来た目的はなんだろう? なまりたっぷりの梅宮辰夫さんを一喝する成田三樹夫さんがかっこいい。舘ひろしさんは暴走族で登場するが、どっちかというと箱入り息子状態で親には頭が上がらないし、いつも尻を拭いてもらっているみたい。そんな風に梅宮さん、舘さんを二枚目半扱いするところがそう快。新聞の文字組みの様子が楽しい。朋子が見せる青写真がなつかしい。あの独特な匂いを思い出す。彼女の乗る羽代新報の社用車のレトロさにおどろく。むちゃくちゃ揺れそう。設定は1980年だが、製作年が1970年代としても、もうちょっと新しめのがなかったものか。ここに出てくる警察は非道。権力者に買われていない北野刑事は暴走気味でもまだ良い方かと思ったが、わざと味沢に手を出させるよう仕向けるなんて、やっぱりこいつも非道。気の好さそうな人が実は・・・という展開にけっこう驚く。でも前半で松方さんがちゃんと上司に言っていた。後半、これは爆破されるなあという小屋が爆破される。そしてクライマックスの二大スター対決、そして高倉健対自衛隊。「このきちがいども」に「あれでも日本の自衛隊か」とか、「悪魔の飽食」を書いた原作者らしいストーリー。訓練教官には、国籍不明なのか傭兵なのか出自は不明だが、変な外人さんもいる。おそらくアメリカの方という設定だろう。アメリカの協力で日本は法治国家から脱却するのだ。高倉健さんと薬師丸ひろ子さんが出ていなければ見なかっただろう。自衛隊同士でやりあわせる内容では、自衛隊も協力も得られなかったんではないかなあ。「丑三つ村」+「七瀬ふたたび」+「戦国自衛隊」+「ゴルゴ13」+「高倉健」な映画。ちょい役で、田中邦衛さんが出ていた。田島義文さんもはまり役。悪い警察の方は電送人間のイメージが強すぎ。なつかしかった+面白かった。晴れ・曇り・雪。


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