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ザ・タイガース 世界はボクらを待っている [DVDやら映画やら]

東宝映画。横に長ーいスクリーンがノスタルジー。日劇ウエスタンカーニバル。ジュリーの歌から始まる。上映していた映画館でもキャーキャー悲鳴が響いていたんだろうか。宇宙船から地球を見る王女シルビイの目がイっちゃっている。王女より従女べスの方が金ピカ衣装で王女っぽい。王女や従者を乗せた宇宙船は、日劇から聴こえるエレキというか雑音のせいでふらついてしまい、地球に不時着。男の従者が細身で背が高いなあと思ったら天本英世さんだった。人間以外の役もよく似合う。シルビイの婚約者が三遊亭圓楽師匠。刑事役が小沢昭一さんと、豪華な役者さんたち。ファンに追いかけられたり、もみくちゃにされる様子は、ザ・ビートルズのヤアヤアヤア。みどりの朝食シーンで登場する SONY の小さいテレビがかっこいい。みどりの家の犬、ポチがかわいい。マンションの一室でバンド練習するタイガース。音がもれて居場所がすぐに分かってしまう。GS の時代といえばビザール・ギターが多い印象があるが、この映画ではみなさん正統派。トッポは全編でブロックポジションとトラピーズテールピースの Gibson ES-335 を弾いている。サリーは Violin Bass。はっきりとヘッドが見えないがおそらく Hofner。細身の長身に良く似合っている。出だしでは Jazz Bass みたいなのも使っていた。タローは YAMAHA のセミアコ SA。何曲かでは Rickenbacker の 330 風 なギター。アンプはみなさん TEISCO。引っ越し準備のシーンでは、トッポとタローが TEISCO MAYQUEEN を手にしていた。最後のステージは武道館だろうか。宇宙に連れていかれたジュリーを呼び戻す方法が面白い。最初の宇宙船がふらつく設定がうまくつながっている。ラストの曲「銀河のロマンス」がシルビイへの思いと重なるのが上手い。GS 映画というより、普通の映画としても悪いところなし。余計な台詞がなくてテンポも良い。仮にタイガースが架空のバンドという設定でも面白い。音楽映画として超良い映画。すぎやまこういちさんの才能がすばらしい。ひらがなの名前は、漢字ばかりのドラマのオープニングやエンドロールとかでとても目立っていて、小学生にも分かりやすかったことを思い出す。最初はシルビイの衣装が地味だなあと思ったが、タイガースに混じると違和感がなくなるところがすばらしい。サリーがリーダーだと初めて知った。面白かった。大雪。


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