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汚れた血(Mauvais sang) [DVDやら映画やら]

フランス語の映画。開始早々ショック。「逃げよう」「どこまでも追ってくる」「もう逃げない」なんだか物騒な台詞が続く。アレックスは子供のようなけっこう老け顔。しかし、だんだんと「この顔でなければダメ」と思えてくる。ときどきサブタイトルが追い付かないシーンがある。フランス語は全然分からないけれど、けっこう重要なモノローグだったのかもなあ。通りで歩く赤ちゃんの顔がとてもうれしそうでなごむ。アレックスといっしょに現われることにも意味があるんだろうなあ。普通の宅内の情景の中のタコ足配線と受話器のカールコードが近未来的。マルクの瞳がなんだか異星人っぽい。デビッド・ボウイさんの Modern Love がかかる。すばらしいシーン。I never wave bye-bye という歌詞が良い曲。その他、何かがあるたびにかかる音楽。聴いたことのあるが曲の名前が分からない。ジュリエット・ビノシュさん見たさだったが、リーズというかジュリー・デルピーさんがこれまた可愛い。リーズとアレックスがバイクに乗っているシーンは合成とか早送りだろうか、不自然な感じが良い感じ。リーズがタバコの箱から取り出すのは男が付けるアレ。彼女とアレックスは「時間が無くて急いででもいいからエッチしよ」みたいな付き合いだが、アレックスには愛情なんて無い感じ。そんな彼が出会ってしまったのがアンナ。いったい何にピンときたのか。理由が無いのが若さというものか。バイクに限らず、走るシーンが面白い。特に前半でのリーズとアレックスの別れ方。そしてラストも。スカイダイビングで降下するところ。印象に残るシーンが多い。アルクとアレックスの裸でのケンカ。話し合い代わりのケンカみたいな動作。これがなんだかホモっぽい。マルクとハンスの関係もそう。愛のないエッチでかかる病気を治すための薬をなんとかしようという話し。その愛が分からないアレックス。そんな彼がどう変わっていくのか。ズームにスローモーション、コマ送りみたいなカクカク映像にモノクロ、記録風映像、カットアップともりだくさん。早いテンポでそう快。「腹話術で話そう」がおかしいというか泣ける。終わってみれば、アレックスが駆け抜けた最後の青春の物語なのだった。面白かった。曇り・晴れ・雪。


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