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サクラメント 死の楽園(The Sacrament) [DVDやら映画やら]

挑戦的なジャーナリズムの VICE 社。彼らの取材対象は、パトリック・カーターの妹がいる「共同体」。そこでは老若男女、全財産を売り払ってまでやってきた人々が、「先生」とか「お父様・ファーザー」と呼ばれる者の下で集団生活をしていた。あきらかに「人民寺院」の事件を基にした映画。この映画の特長は、派手な演出なく、顛末を淡々と描いているところ。極端にグログロしいシーンは無くても、子供の件には目をそむけてしまう。普通なら、共同体で生活する人々の視点で、理不尽なことが行われている様子が描かれるのだろうが、この映画では共同体に乗り込むジャーナリストの視点のみ。だから共同体の人々がどんな目にあっていたのか、何をされ、何をしていたのかは、想像するしかない。ファーザーは最後に生き残る人たちをなぜ始末しなかったのか。目の前でしばられていたというのに。それは言いたい放題の自分の言葉を伝えさせるためだろう。いくら言葉を発しようが、ファーザーが選んだ道は、彼自身が罪を犯していたことを認めるものであることは明白。そこに共同体の人々を巻き込むか否か。彼は恐ろしい証拠隠滅を選んだ。カーター兄妹の件は妹のキャロラインに「バカか」と言いたい。母子のシーンもアホだ。共同体の終えんを描いた映画。けっこう引き込まれた。恐かった。共同体を抜けてもクスリのように抜けられない様子を描いた映画「マーサ、あるいはマーシー・メイ」も怖かった。晴れ・雨。


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