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地下に潜む怪人(As Above, So Below) [DVDやら映画やら]

イランから始まる。POV風な映像。見つかれば殺されるという緊張感の中、地下坑道みたいなところで何かを探す女性。なにかの調査をしている様子。目的は錬金術師フラメルの石。女性の名はスカーレットで、彼女の父もまた同じ研究をしていた。パリの地下がダンジョンとするなら、カメラクルーの他に翻訳家のジョージや案内役のパピヨンたちを誘う件は、まるで勇者を集めるゲーム風。彼らとの対話から性格らしいことも垣間見える。スカーレットがパピヨンと初めて会うとき、窓越しに見える通りにあやしい人が・・・いたと思った。案内役のパピヨンも、この道あの道と色々否定されたら、ムカついて当たりまえ。外人はこのあたりのワビサビが分かってない。そして地下を進んでいくスカーレットたちは不思議なことに出会っていく。そして彼らは通ってはいけない穴をくぐることになる。原題は劇中のスカーレットの台詞によると、「錬金術の原理」らしい。「下なるものは上なるものの如く」。それをどう例えれば良いのかと思ったら、「もし天井に扉を作ったら、床にも扉がある」といった感じのようだが、ラストシーンでもなんだか分かった気になる。他にも「内なるものは外に通じる」に「地にあるものは天にある」とか「自分とは細胞であり原子であり神である」。それを「願えばすべて現実になる」とまとめるスカーレット。そんな簡単にまとめて良いの?と思うが、それが恐怖の肝のようだった。なんだかスピリチュアルな感じ。その反面、邦題はけっこう直球勝負だが良い感じだと思った。DVD のジャケットデザインなんかは古めのホラー風味。洞窟物。映画「ディセント」とか、狭いところや閉所が嫌いな人には向かない。いちばんハラハラするのは、額に着けたヘッドライトの電池がいつ無くなるかというところ。最初はスカーレットの調子の良さになんだかなあと思う。「急げ急げ」とせかしているときに「大丈夫よ」と返事されるのは嫌な感じ。それでも、だんだんと地下探検に引き込まれていった。エンドロールも面白い。カタコンベとは地下通路のことだったのか。スージー役の女優さんがロックっぽくてかっこよかった。面白かった。


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