SSブログ

豚と軍艦 [DVDやら映画やら]

日活映画。「これは架空の物語」とわざわざテロップが入るのが皮肉っぽい。うまくやろうとがんばるけれど、うまくいかないキンタを笑う喜劇な映画。彼がダメなおかげで、彼の周辺、特にハルコと父親がたいへん。スカジャン姿の長門裕之さん演じるキンタが「残飯をもらいに行く」と言う。残飯? なんのこっちゃと思ったら、ブタにあげるため。ヤクザが養豚で儲けようとしていたのだった。米軍から買い付ける残飯のせいか会社名が「日米畜産」。「産」の一文字が「生」に変わったら面白い。自分で死のうとしているシーンでは、生命保険のでっかい看板。いたるところに皮肉が見える。残飯を仕入れるのに、電球のストや喫茶店をおどしたり、昔ヤクザだったタクシー会社に乗り込んだり、愛人も使って、みなさんとにかく金を集めようとする。金を出せなきゃ「縁が薄かったってことだ」が決まり文句のようだ。ヤクザばかりの中で、丹波哲郎さん演じるやくざの兄貴の弟はまともな人に見えるが説得力が無い。ハルコが言う「コカ・コーラのハイボール」にハルコとキンタの食べるパインアップルの缶詰。美味そう。しかし、まさかアレの入ったブタ料理シーンはつらすぎ。タイトルの「豚」は養豚がらみで、「軍艦」は港に入ってくるでっかい空母。乗っている兵隊が女遊びに降りてくる。女性たちにはかっこうのカモ。なんといっても圧巻は繁華街の銃撃とブタさんたち。よくこんなに集めたなあ。アメリカからも中国からも手玉にとられて情けない日森。「日森」が「日本」に見えてしまう。それを強調するためか、中国語とか英語の台詞に字幕が無いところが面白い。でも日本語の台詞に字幕がほしい。ハルコは「鬼婆」に出てた人だった。面白かった。晴れ。


GEOの紹介ページ
http://rental.geo-online.co.jp/detail-16198.html


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。