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ゴジラ (1984年版) [DVDやら映画やら]

今見ると、画質が古くて十分貫禄がある。ミニチュア感丸出しのセットも、画質のせいか独特なリアルさ加減。冒頭の田中健さんと宅麻伸さんの船内シーンは、東宝怪奇映画風味。林田博士が見せるゴジラの写真。過去にゴジラが現れていたという設定。三田村首相は、国民にその存在を伏せる。パニックが起こることを恐れたため。ゴジラを見たという生存者も隔離する。これに関わる田中健記者がちょっとゲスい。そして現れるロシア潜水艦。いきなり魚雷発射はお国柄。日本なら命令伝達で何時間かかることやら。小林桂樹さんを筆頭に貫禄のある役者さんがそろった官邸シーンがけっこう重厚。米ソの対立・緊張にも触れている。諸外国はゴジラへの核攻撃を迫る。これに対して首相はどう応えるか。そして会見で口に出されるのが定番のフレーズ。「アメリカに撃墜を~」とか、安保もフル活用。人間・社会面のドラマが良くできてますが、ゴジラのデザインが残念。もうちょっとゴジラが怖ければ。頭でっかち。お目目ぱっちりで、ゴジラの息子がそのままでかくなったよう。二枚目になったジャイアンな雰囲気。映画「ゴジラ」の主役はゴジラなので悲しい。せめてビオランテのゴジラなら。核弾頭ミサイルの誤動作や命がけの救出・脱出とかドラマ的には程よい緊張状態なのに、ゴジラがアップになると気が抜ける。たしか「サイボットゴジラ」とか、テクノロジーも駆使したはずですが、デザインにまで気が回らなかったのか、これでも良いと思ったのか。都心でのスーパーX との戦いはかっこいい。スーパーX の存在がご都合的だが、過去にゴジラが一度出現している設定であれば納得できる。しかし密かに建造されていたというのはちょっと無理がありそう。絶対バレてそう。スーパーX のホバーで浮いているような、ゆっくりした動きがけっこう好き。ゴジラの熱線に耐える装甲に重点を置いているのかもしれない。ゴジラの活動を抑えようと「ある物質」を与えるため、口めがけて弾を撃ち込む。今のゴジラとくらべると、スーパーX で与えるか、重機で与えるかの違い。ゴジラの出自設定の差はあれど、本質的には変わっていないような感じ。現在との大きな違いは映像のクオリティを除くと、見る側のマンガやアニメーションが当たり前な精神年齢の違いかもしれない。小泉博博士にもうちょっと教えてほしかった。林田博士の最後の表情はゴジラ愛のせいだろうが、亡き山根博士に通じるものがある。三田村首相、田中健記者と科捜研の靖子、そして宅麻伸さん、それぞれの表情が印象的なラスト。オリジナルゴジラの音楽を使わなかったのは英断。ゴジラさえかっこよければ。晴れ。


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tY:近況56(映画 シン・ゴジラとか)
ゴジラ


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