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ザ・スクリブラー(The Scribbler) [DVDやら映画やら]

ジャケットがかっこいい。これは「エンジェル ウォーズ(Sucker Punch)」的な物語かと考えたがけっこうちがったなあと思ったが、普通の人の妄想も、多重人格とかもけっこう紙一重だと思う。セックス依存症とか衣服依存症など、ちょっと心のやばい人が更生するためのジュニパータワー。そこにやってきた多重人格を治療中のスキ。彼女が転落事故死の犯人扱いされて取り調べを受けるところから始まり、そこから信じられない供述を始める。スキが多重人格者で他の人がみんな変だとすると、もしかして全員スキの人格なんじゃないの? と考えてしまう。そこは見てみないと分からない。時々出てくる記録映像シーンがスキのやつばかりだというのも、なんだか勘ぐってしまう。あとは台詞の中で出てくる患者番号。後半のシンクレア博士の話しで患者たちが実在するかどうかは分かりそう。字幕の「重複脳焼滅装置」というのは「Siamese Burn」らしく、「Siamese」はシャム双生児のシャムだろうから、それを焼くというのは、それを消し去るという意味なんだろう。シャム云々という名称が倫理に引っかかるとしても、「重複脳」よりは「重人格」の方が分かりやすかったかも。でも脳だけ消して本体は残すという意味だったんだろうか。魂消して肉体残すというような。スキは自分の中の人格の一人が事件を起こしていると動揺し、じゃんじゃん装置を使いまくって他の重複脳を消そうとする。でもほんとうに犯人はスキなの?という話し。逆さ文字というか鏡文字なのは、スキがいる世界は常人とは異なる世界だから。鏡文字を書く原因には、左利きであるとか、脳の障害によるものらしいし、それは幼少時のみだったりすることもあるらしい。それは鏡がなければ普通の人には分からない世界。スキにすべてを指示する「スクリブラー」がいる世界なんでしょうねえ。結局博士の行き過ぎた実験的な治療が引き起こした事件だと思うが、その治療で使っている「重複脳焼滅装置」を「スクリブラー」が更にパワーアップさせたためと考えていいんだろうか。これを見ていると、人格が複数あるとするなら、それらはそれぞれの次元にいるのではないかと思ったりする。次元というか並行世界かもしれないが。「スクリブラー」はその散らばった人格を司っているという設定なのか。すべてはスキやアリスなど、超越してしまった人にしか分からない世界。とりあえずスキ誕生編という内容みたいなので、「ヒロインは多重人格者」な感じで続編でもやってほしい。911 の「Which service you required?」に対して、全部呼んでと言うアリスがかっこいい。スキが途中で着替える服がまるで The Who のジョン・エントウィッスルさんがワイト島で着ていたガイコツ服。なんか意識してるんでしょうか。スキが「エンジェル ウォーズ」のロケットに似てた気がする。分からなさすぎも面白かった。晴れ。


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