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メランコリア(Melancholia) [DVDやら映画やら]

最初のシーンが素晴らしい。引き込まれます。クレア役のシャルロット・ゲンズブールさんがパティ・スミスさんに似ている。クレアとキルスティン・ダンストさんが演じるジャスティンは姉妹。ジャスティンの結婚式から始まりますが、なぜだか彼女は不安そう。どうも行動や表情から考えると心の病か。母親や父親も自分勝手で落ち着かない。両親だけではなく、式に出席している人たちもちょっと三癖くらいありそう。新郎は何とかジャスティンを理解しようとする。結局、結婚式では仲たがいの頻発でおしゃかになったようだ。どうにも暗い進行です。その間中、クレアの夫、ジョンは彼女の家族をののしりっぱなし。さんざん振り回されてきたんでしょうねえ。病気なのはしかたがないが、みなさんが寛容とは限らない。前半のパートではクレアがしっかり者でジャスティンがあきらかにダメダメ。それが後半のパートではどうなるか。その辺りがこの映画の見ものだろうか。メランコリアとは地球に衝突する可能性がある惑星のことで、ぶつかれば当然地球は終わる。正常といわれる人は、危機が迫り、それが明確になるにつれて狼狽する。それじゃあそうでない人はどうなるか。世界が終わるにつれて元気になる人。人それぞれにハッピーエンドがあるということ。この映画はウツになりそうですが、希望みたいな絶望、そして暗くて明るい映画かも。ジャスティンとクレアの極限の関係を表現するために惑星衝突を持ち出すのは、現実っぽい話しだと、ハッピーエンドとは感じなかったかもしれない。音楽が素晴らしかった。なんといっても最初のシーン。それは単なるイメージではなくて、何が起こったのかを教えてくれる時間。なんだか映画の出資者を集めるためのプレゼンにも思える。こんなシーンを見せられたら否が応でも興味を引きます。後はどれだけ前半のジャスティンのパートに耐えられるかということか。ラッキーなのはダンストさんの、何かを見れてしまったことか。ああラッキーと思いつつ残念でもありました。ゲンズブールさんとダンストさんを見るための映画。危機こそウツの出番かも。晴れ。


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