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トランセンデンス(Transcendence) [DVDやら映画やら]

なんだか物騒なバークレーの様子から始まる。荒廃している様子。そして話しはさかのぼる。AI反対派のテロでも、毒入りケーキの件は怖かった。ミステリー的にはコンピュータ上の意識はほんとうにウィルなのか? もしかしたらイブリンかも? というところ。夫妻に協力していたマックスという人のそうした洞察は嫉妬の賜物だと思う。映画館で見たときは気がつかなかったが、地下のデータセンターに作られたラックの扉に書かれた文字が、カタカナの「コンピュータ」。ということは IT 機器を設置・テストしていたアジア系の人はもしかして日本人なのかなあ。それを具体的に明かさないのは、主張しない・目立たない人種に対する皮肉かも。ウィルの暴走によってテクノロジーが支配する世界になった物語と思ったが、ウィルのしたかったことは、再生技術を作り出し自らを実体化したかったことと、パートナーであるイブリンの理想を実現したかっただけなんだろうなあ。ウィルの考えは、コンピュータ上に複製されても、イブリンのために携帯電波遮断の仕掛けを作ってやった行為と何ら変わることはなかった。イブリンがウィルを受け入れるのに時間がかかっただけのこと。最後、イブリンとウィルは理想の世界を作り出せることを確信した。確信したからこそ、彼らに悔いはなかったかもしれないなあ。それにしてもマックスは、自分がナノロボットのプログラムを書いたのだったら、それを成功させればウィル越えだったのになあと思ったが、それを実現させるにはウィルの脳が必要だったということか。ブリーのやり方に賛同はしませんが、イブリンがつかまってマーティンについて叫んだときの、一瞬たじろぐような表情が良かった。でも銃を構えて「Virus! Virus!」言ってるところはバッカー野郎と思った。みんなウィルを信じたらよかったのに。なんだかんだとパートナー愛のドラマでした。面白かった。イブリン役の人の表情が良かった。彼女が70パーセントの映画。「イブリン」という名前に高級さを感じるのは、ジョイスの小説に出ていたせいか。人由来の細胞による治療は良いけど、ナノロボットによる治療はダメと言われている気がしました。面白かった。曇り・雨。


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