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さまよえる脳髄 [DVDやら映画やら]

犯人を追いかけているときに頭を打ってしまう神田正輝刑事。そしてラブホテルでは女性らしい人が他の女性を・・・まぶたのシーンはちょっとグロい。そうかと思ったら神田さんと高島礼子さんの激しいシーン。オープニングから色んなことが起こってます。高島さんは精神科女医で、ある容疑者の男の精神鑑定を行う。この男の語るシーンにはやたら太ももが出てきます。なんだかテニスコートでの様子からして、「太陽がまぶしかったから」とかカミュ風な理由も付けそう。この男の過去は色々とありそうですが、女医高島さんのフラッシュバックも意味深です。彼女は人の仕草にも敏感に反応します。神経質ということではなくて、精神科医的観点からでしょう。気になるのはわざわざ生理の出血を見せたり、エスカレーターで降りてくるときの立ち姿が男性っぽく見えたりするところ。ここに出てくる人たちは嶋田久作さん演じる教授の他は何だか変な様子。そして教授の診断は「分離脳」。つまり、脳が右と左がうまく連携していないためらしい。刑事の勝手に動く手もそのため。色々な人が出てきますが、相互に関係してはいないはず。だからこの狭い範囲・期間で脳がおかしくなった人がたくさん出てくるのは、偶然でしょうけどオカルトっぽい。映画は犯人がつかまって終わりそうになりますけど、それだけでは終わらず定石通りのラストを迎えます。神田刑事が高島女医の部屋で見つけたアレは、女医が犯人だったと物理的に言えるほどではないと思いますが、後半で女医が語る、「(犯人たちは)自分たちが作り出したのでないか」に対する肯定的な展開とも言えます。この映画の魅力のひとつはもちろん高島さんで、あのとき見れるアレとか、足もすらっとして、やっぱりきれいです。さすがレースクイーン。神田さんのバディ刑事を演じる博多っ子純情な光石研さんが若い。1993年の映画では当たり前ですけど。でも同僚刑事の北見敏之さんが全然変わらない。その他、警備員はでんでんさんとか、すぐやられる犯人が大杉漣さん、かわいそうな研究助手が田口トモロヲさんとか、教授の嶋田さんとか、今ではベテランの方が多数出てます。女装している人が、かなり「殺しのドレス」な雰囲気。サングラスをすると、どうしてもそんなイメージになるのかも。高島さんで面白かった。晴れ・雨。


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