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銀の匙 Silver Spoon [DVDやら映画やら]

農高が主役の映画。俳優さんも、普通科の高校とか女子高の先生役はよくあっても、農高の先生役が来るとは思わんかっただろう。普段は都会派やヤクザな方が農家さん役をやっていたりして、良い意味で変な感じ。広瀬アリスさん演じる御影の、恋の空気の読めなさ加減が面白い。隣の家だか言って、えらく遠いのは田舎暮らしの決まり事かも。牛乳の儲けが少ない話しや跡継ぎとか働き手や離農とかの話しで農家の現状を知る。前半のトピックでもある豚丼の件は、生き物を食べるという原始的で初歩の事実ではあるけれど、大概の人が知っていながら目を背けている事柄でもある。このあたりが意識され始めたのはいつごろからか。竹内力さんが八軒を監視してるところは「バトルロワイヤル」の先生か萬田はんが取立てしてるみたい。中島先生が駒場の件で良いこと言ってます。逃げた先が良かったならいいじゃないか。その他、プリンプリンの富士先生とか校長先生とか配役が良いなあと思います。あやめちゃん役も今となっては意外な方で、続編のオファーがきたらどうすんだろう。肌着の CM 状態の富士先生は、ずっと雛形あきこさんかと思って見てたら吹石一恵さんだった。バイト・豚丼・ばんえい・離農と、それぞれのトピックが浅くなく描かれてました。アニメでは親を説得する場面とか色々ありましたが、その辺りをばっさりとはしょったのは良かった。第二部「旅立ち」とかいって、二部構成だとしたら辛かった。続編なら良いですけど。先生に生徒とか、出てくる人が多いので、日本語字幕がとても助かる。中には「生徒11」なんて名前の人がいてちょっとかわいそう。なかなかタイトルが出ないなあと思ったら、最後に出た。「バットマン」ですか。良い映画でも弁護士一家よりカルトを守る、報道の TBS なのが残念。報道映画でないし、まあ良いか。ゲームやネットをイメージさせる映像が無いところが新鮮な映画。なんだかんだと豪華な女優さん。なかでも西田尚美さんの農家役を堪能する映画。「Silver Spoon」でよくあるセンテンスは、「born with a silver spoon in one's mouth」で「裕福な家庭に産まれて」なんて意味ですけど、The Who は「Substitute」で「~ with a plastic spoon in my mouth ~」と歌ってます。「Substitute」の邦題は「恋のピンチヒッター」で、「~の代わり」という意味ですが、「あいつにくらべて俺はプラスチックのスプーンを使うような家に産まれちまった」と卑下する感じでしょうか。日本だと漆塗りの箸かプラスチックの箸の違いか。Spoon は奥が深い。晴れ・雪。


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