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八日目の蝉 [DVDやら映画やら]

テレビで放映していたのを見てしまった。NHK で檀れいさんが出ていたドラマを見ていたので、映画が封切られたときも見る気がしなかった。永作博美さん演じる野々宮希和子が、誰もいない家で赤ちゃんを初めて抱きあげたシーン。テレビ放映の場合は、時間枠に合わせてカット・編集されますが、究極までカットするなら、このシーンがすべてかと思いました。謝罪ではなくて感謝の言葉しかないなんてなかなか言えません。これを脚本に書いた人はすごい。でもそれだけ希和子にとっては充実した生活だったんだなあと思いました。映画は現在と過去が行ったり来たり。そして現在の中にいても過去に足をのばす。渦中の娘、恵理菜こと井上真央さん。子供のころも今でも、誰に何を言われても答えようもない。だって子供だったんですもん。田中哲司さんこと秋山丈博は、今も最もゲスと呼ばれる不倫行為を先取りした存在。雨の日に希和子が家に入ったときの荒れ具合は、秋山の浮気が原因なのでしょう。秋山の DNA はしっかりと劇団ひとりさんに受け継がれます。映画だと2時間以上あるらしく、たぶんエンゼルホームのところとか、島での生活の様子とか、秋山夫婦や希和子の不倫場面とか、色々削られてるんではなかろうか。エンゼルホームの話しもけっこうあっけなかったし。アカデミー賞10冠らしい。言われてみると、母親で無い希和子が胸を吸わせるところとか、新聞に載った写真を見る表情とか、二人だけの家族写真を撮るところとか、ママ追いつけないとか、先に並んどいてとか、ジーンとするシーンが多々あります。最後の写真の件も、すべてを悟った上での行動なんでしょうが、ほとんど希和子の本能による自然な行動だと思えました。写真屋のおじさんが言う「顔を上げて」で感動してしまうのも珍しい。それにこれだけ子供に泣かれたり、笑顔になられたりされては、感動せざるおえなくてずるい。エンゼルホームの余貴美子さんがホラー。ホームから逃げるシーンでは、NHKで見たドラマの檀れいさんを思い出しました。ルポライターみたいな小池栄子さんの図々しさと頭が弱いっぽいところに清々しささえ感じましたが、けっこう彼女の存在が曲者だったなあ。井上さんと小池さんが寝そべっているシーンを見ると、小池さんの大きさが良く分かりました。なんだかんだと、小池栄子さんに、あとは田中泯さんがおいしいところ持っていったなあと思いました。そして赤ちゃんに演技されるのも大変だったろうなあと思いました。もしこの事件を解決案があるとするなら、母親が二人いると開き直るしかないんではなかろうか。でもそこに必要なのは誘拐した女と実の母の和解ですが、結局、それが無理なんだろうなあ。不倫とか浮気は良くないと、今だから放映した映画かもしれません。雪・晴れ。


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