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直撃!地獄拳 [DVDやら映画やら]

タイトルとかタイトルロールの字体からして強烈。このフォントに名前があるとしたら「血みどろ体」とでも言うんでしょうか。池部良さんが悪役な雰囲気。彼をおじ様と呼ぶ中島ゆたかさんがきれいです。今だとナナオさんな雰囲気。彼女が「ニックネームはタコなのよ」なんて言うんですが、やっぱりあそこがタコってことなんでしょうねえと赤面します。千葉真一さん演じる甲賀の嫡子とその父親との鍛錬も佳境の中で、関根勤さん、もといラビット関根さんのカマキリ拳法らしき型と叫びを見ることができます。今では甲賀探偵事務所を開いてます。佐藤允さん演じる殺し屋、隼は仕事をきちっとする男。彼が対面するヤクザのボス、室田日出男の顔が、照明具合で青ざめて見せるのが面白い。そしてもう一人は、腹筋がわりとすごい、どうしようも無い女好きの桜。女好きでも容姿は関係なくてもっぱらアソコが好きらしく、中島さんの「タコ」が気になってしょうがない。ガムみたいな樹脂を使ったドア破りに感心します。まるでマンガというか劇画でも見ているようです。池部さんの指揮の下、甲賀・隼男・桜の 3 人の初仕事。ニューヨークや華僑のマフィアが集まるクラブみたいなところでグラスをかたむけますが、そのときに彼らを順々にまわして映すカメラの手振れ感がなんだか面白いです。停電になったクラブから抜け出すところもおっかしい。クラブの配電盤のブレーカーとかナイフスイッチの古さが懐かしいです。見ものは甲賀と言うか、千葉さんの空手格闘シーン。あるシーンでは、ほんとは血にするところを、少しでもコメディっぽくしようと青や黄色の塗料を使ったんかなあと思ってしまう。千葉さんの顔演技も面白い。芹明香さんや外人さんもがんばってましたが。いちばん色っぽいシーンは、落とし穴のそばでかがんでいる中島さんを、これでもかと下から映したところでした。そのときの桜の挙動がおバカ。甲賀がいちばん最初に戦う白人といっしょにいた女性が、朝ドラの女の人にちょっと似てたような。マリオこと津川雅彦さんとマフィアのプールサイドシーンでは「ニューヨーク」なんてテロップが出てますけど、絶対日本だろうなあ。そのマリオがショーの前振りで自分の女にすることがゲスい。ちょっと女性がかわいそう。そんなことする必要あったの?と言われたら、映画を観ている人のために必要と答えるしかありません。安岡力也さんは、役はかっこ悪いですが本人はかっこよかった。でも、千葉さんがロープを投げる件では、絶対痛いよなあと背中が寒くなりました。千葉さんも勝つためには容赦しません。がんばれ安岡さん。倉田保昭さんの技がすごいのは当たり前ですが、彼の台詞も面白かった。本編の中では分かりませんでしたけど、予告編を見ると「インドガンダーラ拳術」とか「シシリアンレスリング」、「元アラブ空手王者」とか大変な肩書きがいっぱい出てきました。西城正三さんは元プロボクサーだったんですね。道理で動きが早いわけです。異種格闘技映画でもあったわけだ。タイトルに偽り無しで、千葉さん他、みなさんの「拳」を堪能する映画でした。欲を言えばもうちょっと甲賀忍者っぽいところが見たかったです。千葉さん、佐藤さん、郷さんの 3人がむちゃくちゃ顔が濃い。外国向けにはちょうど良いかも。雪・曇り。


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