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ASSAULT GIRLS/アサルトガールズ [DVDやら映画やら]

出だしから、虚構・現実・意識・欲求・世界戦争・内戦・再生産社会などについて語られます。歴史を辿るシリアスな映像の結果が日本人っぽいゲーム廃人みたいな姿なのがちょっと悲しい。彼らの欲求と科学技術のくっついてできたものは何とゲーム・・・しかしこのゲームはコントローラとかビデオとかじゃなく、直接脳を刺激するものらしい。このゲーム世界はひとつの社会と認められ、その中で報酬を得ることができ、何度もリトライできる。そんなゲームの話しなんですよという難しい導入部でした。そのゲームの名はアヴァロン(f)。描かれるのはその虚構のゲーム世界。ゲームですが生活がかかっているのでみんな必死なんです。登場する黒木メイサさんに菊地凛子さんに、目当ての佐伯"エコエコアザラク"日菜子さんたちは、みなさん虚構の世界のゲームプレイヤー。だから菊地さんが変なものに変身しようが、それはゲームの世界の彼女が持っている能力。面白いのは男のプレーヤーがフライパンや鍋を背負って、食事も作っているところ。ゲームの中でも腹が減るんでしょうか。減っていくのは武器のポイントだけではないのか。話しのメインはゲームの中の敵を倒すことですが、相手が強すぎるので、みんな手を組みましょうということ。面白いのはプレイヤーを管理しているゲームマスターがそれを薦めることです。既にゲームの世界なので何度もリトライできるという説明がありましたが、実際に嫌というほど殺されては復活します。冒頭で「ゲームの世界では欲求やら破壊やら殺戮がうごめく」云々と言っているので、そのあたりを描きたかったのかもしれません。しかしそれよりも、この荒廃した世界とガジェットをスタイルの良い女性と合わせたかったのかもなあ。カメラがそれぞれの女性たちの美しいと思われる姿を撮ろうとしているのが明白で、ドヤっという感じのポージングが目立ちます。ほとんどCGっぽい世界では、演じている役者さんたちも苦労されたんではなかろうか。女性3人の描き方とは正反対に男の描き方がバンザイを何度も言わせたり、昭和初期な感じです。ゲーム世界の設定はそんなもんかということにして、導入部が勿体無い。講釈みたいなものではなくて、現実世界でゲームを作っている様子を見せてくれた方が分かりやすくなったかも。せめてゲーム廃人、エンドロールではニートになってましたが、彼らの姿は見たくなかったけれど、3人の女優さんが見れて良かった。曇り・雪。


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アイアンガール [DVDやら映画やら]

オープニング。逃げる秋山莉奈さんに追うゲスどもで始まります。そこに立ちはだかるは明日花キララさん。彼女の登場を秋山さん他、ゲスの衆が並んで見ているんですが、その様子がみなさん仲間みたいに見えます。この明日花さんがアイアンガールですが、一見新山千春さんぽい顔です。コスチュームの端々に金属っぽいのが使われていて、まさしく「アイアン」といったいで立ち。弾丸など余裕でかわしたと思ったら、キックではじき返す。うーん、強い。果たして彼女は何者なのか? どうやら彼女自身も分かっていないような雰囲気。秋山さんが村の仲間のところに連れて帰ると、「こんなやつ弱いに決まってるじゃん」パターンで、男たちがアイアンガールを甘く見ます。こういうときは遠慮せずに男どもをボコボコにしてほしいもんです。特にキャンプファイアのシーンで絡んでくる仲間を痛めつけるところが見事。なんと音だけで終わり。そして村に伝わる救世主が現れるという言い伝え。村の若者はアイアンガールに戦い方を教わり、ついにやってくるクレイジードッグス。まずはでぶっちょ。連打されてヒデブと言いそうなタイプ。この辺りは明らかに「北斗の拳」を意識してそう。勝利の連続とはいかず、山あり谷ありの定石な展開ですけど、やられていたヒロインが盛り返す様子は、敵がゲスであるほど清々しくなるものです。肉体的な戦いの他、売り言葉に買い言葉の応酬。その中にも少しギャグを入れたりして力を抜かせてくれます。山場のひとつはアイアンガール対カトリーヌですが、カトリーヌのムチの軌跡がけっこうかっこいい。ラスボスとの対決中もある事実が分かったり、単純に勧善懲悪な物語でなかったのが面白いところ。アイアンガールの名前はラストで分かりますが、これは余計だったか。全体を通してちょっとしゃべり過ぎかも。ヤンキーっぽく見えます。「私は誰なんだ?」と悩んだあげく、「元ヤンです」って言われそう。エンドロールの出だしでも謎めいたシーンがあります。後に続く気満々な様子。パソコンのキーボードにカナが印刷されているのはちょっとなあ。面白かった。続きがあったら観たいです。アイアンガールはどっちかというとシンプルにボンデージな衣装がよかった。「東京闇虫」の秋山さんみたいな。秋山さんは「ゴスロリ処刑人」でもあるので、アイアンガールといっしょに戦ってほしいもんです。とにかく明日花さんの胸に目が行きます。これで PG12 だったりして。雪。

アイアンガール ULTIMATE WEAPON

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アイアンガール ULTIMATE WEAPON


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フライト(FLIGHT) [DVDやら映画やら]

飛行機がひっくり返っているので、アクション・パニック超大作かと思ったらちがいました。
朝からややこしい状況ながら、鼻から決めて気分を変えてご出勤。そしてブラック砂糖山盛り飲むのはなんと旅客機の機長ウィトカー。最初の操縦シーンは副機長ではありませんがけっこう焦ります。機長ウィトカーが片手にマイクで機内アナウンスをしながら、もう一方の手でやってることがおかしい。最初の操縦といい、ほんとにこんな人いるんでしょうか。しかし緊急時の指示はテキパキしていて、頼もしいしカッコいいし、すばらしく思えます。「みなさんベルトをして!」は、「Everybody strap!」って言うんだなあ。怪しいメイズ・ハーリンの登場で「悪魔を憐れむ歌」が流れますが、これは多分ハーリンがイヤホンで聴いていた設定なんですね。彼の性格描写の手段のひとつなのかと思ったら、車で移動するシーンでは「ギミー・シェルター」がかかったり、シーンとうまく連動していて面白いです。ジェフ・ベック・グループ版の「ゴーイング・ダウン」、ルー・リードさんの「スィート・ジェーン」、そしてエンド・ロールはトラフィックだったりして、けっこうロック色の強い選曲。二コールのクスリシーンでは、最近のニュースを思い出します。彼女がどう話しに関係してくるのかも面白いところです。iPhone が出ていたころながら、使っているオーディオはカセットテープデッキだったりして物持ちのよさが素敵。「すべて神のおかげと思えば人生楽になる」とは捨て鉢ですが最期には言いそうな言葉です。やるなと言われてもやるのが人間かもしれませんけど、そんなことで許してたら世の中ハチャメチャです。公聴会でエレン女史の赤い服がまぶしい。彼女がスライドを見たり書類を見たりするときにメガネを掛け外しする様がほほえましい。このエレンさんの最期の表情が何ともいえません。主人公以外の人々の感情を代弁しているようです。ゴミ箱のあれさえ無ければよかったんだなあ。残念。でも、なんだかんだと良い人に巡り合えたのでハッピーエンドか。面白かった。ニコール役のケリー・ライリーさんという人が良かった。彼女含め、女優さんがみんな良かった。雪・晴れ・雪。


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ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(George Harrison: Living in the Material World) [DVDやら映画やら]

息子のダニー・ハリスンさんがインタビューを受ける部屋の壁に掛けられているのは、ジョージ・ハリスンさんが使っていたギターでしょうか。Rickenbacker に サイケな Stratocaster とか。テリー・ギリアムさんが言う「ユーモアにあふれているが辛らつな怒りがこもっていた」がジョージを表すすべてだったかも。大戦時の映像は、ジョン・エントウィッスルさんとかのビデオでも見かけたような。みなさん年が近そうなので、幼少期の体験は似たようなものかもしれません。ビートルズ加入前の髪型がかっこいい。たしかに「ターバン」と言われたかも。兄のハリーさんが結婚披露宴の話しをするときの、古いポール・ジョン・ジョージの写る写真がかっこいい。特にジョンさんのタバコの持ち方と首の傾げ方が良い。クラウス・フォアマンさんが語るベルリンは、映画「バック・ビート」そのもの。初期の頃の写真では、FUTURAMA か GRETSCH を弾いてるようです。高級さでは GRETSCH なんでしょうけど、FUTURAMA が断然かっこいい。3PU 仕様やジャックソケットにピックガード、全体的な雰囲気は Stratocaster といえそうですが、ちょっと違う。ヘッドは初期の Bloadcaster ぽい雰囲気ですが、左右のペグの位置がずれているところがおしゃれ。それに合わせてヘッドの先端が斜めになっているところも良いです。ロンドンの Selmer がチェコスロバキアかどこかから輸入して販売したギターですが、言ってしまえば アメリカが安い日本製のギターを輸入して売っていたようなものかもしれません。でも日本製より良く見えるのは、ヘッドの大きさやボディのバランスが良いからでしょうか。いわゆる日本のビザールギターって、ヘッドがやたら大きかったり、ボディが尻すぼみだったりして何か変。そこが良いところなんでしょうけど。でも FUTURAMA もスイッチの多さは日本のビザールっぽい。こういうスイッチの多さが売りでもあったんだろうなあ。何よりメイプル指板というのが違うところかも。日本のビザールギターでメイプル指板はあまり見たこと無いような。最近はジョージはジョージでも高橋姓のジョージさんが持っているのをドラマで見ました。もしかしてジョージってジョージ・ハリスンのジョージなんだろうか。てっきりジョン・レノンさん寄りの方だと思ってましたけど。お客さんの熱狂が宗教と言われることについて、「サッカーファンは宗教じゃないだろ」というジョン・レノンさんは良かった。物事に熱狂しているどれだけの人たちが宗教を知っているでしょうか。しかしインド音楽とかシタールを習うだけならよかったのに、宗教家にのめりこんでいく様はあまり見たくありません。「While My Guitar Gently Weeps」の件で、エリック・クラプトンさんが Jazz Bass を持っているショットが出てきて興味深かった。親密さとか仲の良さとか冷酷さとかは表裏一体なんだなあと思ったドキュメンタリーでした。曇り・雨。


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FUTURAMA について色々書かれているページがありました。
THE FUTURAMA GUITAR STORY
http://www.vintagehofner.co.uk/hofnerfs/futurama/fut.html


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ヒューゴの不思議な発明(Hugo) [DVDやら映画やら]

ジャンゴ・ラインハルトが出てくるところが、音楽好きなマーティン・スコセッシ監督らしい。セルマースタイルのギターですが、ヘッドの形がちょっとちがう。ヒューゴとは親を亡くした子供の名前なんですね。「エンダーのゲーム」に出ていた人か。マルコム・マクダウエルさんが子供だったら、こんな雰囲気の子かもしれません。大事にしていた父の形見の手帳を没収されたのが縁で、色々なことが分かってくる話し。だいたい、人の物を勝手に没収するおじさんが理不尽ですけど。映像がとにかくきれい。1930年代のパリという設定らしいですが、ガジェットやスチームに歯車の雰囲気がちょっと未来っぽくもあります。ヒューゴが働く時計小屋が、各建物の時計につながっている設定が面白い。そのおかげで彼は色々な人の様子を探ることができるのか。邦題がわざわざ「~の不思議な発明」になっているので、ヒューゴが何かを作るんでしょうねえ。いったいそれが何なのか。それが出来たときにすべてが分かる...というところでしょうか。ヒューゴが作っている途中の物を眺めながら見せる悲しそうな表情が何ともいえません。雪の中で半ズボンというヒューゴが何とも寒そうです。ヒューゴの他、花屋さんに警官、他色々な人にも物語がありそう。警官の足の機械がそのまま彼の性格を表しているようで上手い。雑踏にもまれる中、イザベルが「ヒューゴ!」と叫ぶシーンに少しジンときます。列車と機械化のシーンは焦った。これを3Dで見たらすごかったんだろうなあ。ジャンゴ・ラインハルトさんの登場は、最初にヒューゴと警官が追いかけっこするシーン、ヒューゴがイザベルのパパの店で働き始めるシーン、そして最後のパーティーシーン。エンドロールによるとジャンゴ役はエミル・ラジェさんという方でした。ちょっとやせたジャンゴだった。最後の歌も良かった。意味は分かりませんけど。晴れ・曇り・雨。


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ニルヴァーナ /ライヴ!トゥナイト!ソールド・アウト!!(NIRVANA/LIVE!TONIGHT!SOLD OUT!) [DVDやら映画やら]

最初に出たのが1994年だったのか。そうするとカート・コバーンさんが亡くなって22年以上経つわけで、年も取るはずです。初めて見たのは VHS だった。各地のテレビショーやライブの映像で構成されてますが、日本の番組・司会者が出てきたり、大阪のライブシーンがあったりしてうれしい。オープニングのエンターティメント云々は完全な皮肉。「Aneurysm」の Fender Jaguar の音が良い。Hollywood Rock で使っているゴスペルは、手の大きさから考えるとネックの幅がけっこう狭い。「About a Girl」では黒い Stratocaster。ヘッドの形が変。「Dive」でもゴスペル。ベースのクリスさんはあれだけ低く構えて、ほんとによくピッキングできるもんだなあ。「Love Buzz」は Jaguar。ループするベースラインが気持ち良い。ガードマンとの乱闘が見れる。カートさんがガードマンをギターで殴ると、怒ったガードマンがカートさんを殴る。後半では黒い Stratocaster を使って暴れています。この曲はカートさんを凶暴にさせるんでしょうか。「Breed」も黒い Stratocaster。ギターでマイクスタンドを倒すところがかっこいい。日本語の字幕が入っているインタビューは、日本で放送されたものなんだろうなあ。イギリスのテレビショーでの「Smells Like Teen Spirit」。ここでも黒い Stratocaster を使ってますが、ヘッドのロゴが消されているような。よくあるスポンサー対応なんでしょうか。それとも光の加減で見えないだけか。この歌はヒットしすぎて嫌になったんでしょうが、これでもかというくらいのやる気の無さっぷりを見せてくれます。クリスさんも弾く真似はしないでベースを振り回す。好きな曲だけに残念ですが、もうこりごりだったんでしょう。仲井戸“CHABO”麗市さんにとっての「さなえちゃん」と言うのはちょっと違うか。「Negative Creep」では Jaguar。この曲では普段は Gibson のクリスさんが Fender らしいベースを弾いてます。「Come as You Are」では Jaguar。やっぱりこの音が良いです。「Territorial Pissings」も Jaguar。テレビショーなので画像がきれい。ギターもはっきり見えます。ニコラス・ケイジさんっぽい顔の司会者が皮肉を言ってくれます。「Something in the Way」は日本でのライブのようです。ギターは Jaguar かなあ。「Lithium」はレディング・フェスティバルでしょうか。使っているのは Jaguar です。なんだかこのギターが、カートさんにとっていちばん弾きやすように見えます。クリスさんはでかい身体のせいか、Thunderbird Bass が小さく見えます。「Drain You」は Jaguar。「Polly」は黒い Stratocaster。「On a Plain」は 黒い Stratocaster ですけどピックガードが白い。「Endless, Nameless」で黒い Stratocaster のヘッドのクローズアップが見られますが、ロゴを見ると Fernandes ぽかった。曲の途中でインタビューが挟まれますが、話すことと言えば音楽業界への不満や、他のバンドは変とか、マスコミや記事が信用できないとかいうこと。きっとライブをしたいだけで、もてはやされることが嫌だったんだろうなあ。彼らの言いたいことと皮肉が集まったビデオでした。カートさんが「なぜギターを壊すの」と聞かれますが、ほんとうの答えは「安いギターだから」だったりして。Jaguar がいちばん良い音してました。今見ると、リアに ハムバッカーの付いた Fender Mustang が出てこなかったなあ。晴れ・曇り。


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ステファン・グラッペリ/ア・ライフ・イン・ザ・ジャズ・センチュリー(Life In The Jazz Century / Stephane Grappelli) [DVDやら映画やら]

ナチスが侵攻してきた第2次大戦を生き抜き、90歳を目前にして亡くなったフランスのジャズバイオリニスト。戦争が始まったとき、彼はジャンゴといっしょにイギリスに来ていたのか。こうして自分の生い立ちを語るものを残せたというのはうれしいことなんでしょうねえ。記憶を残すのもアーティストという仕事の魅力なんでしょう。昔のことを色々と思い出せるのは、脳が若かったということか。指をいっぱい使ったせいかもなあ。写真に囲まれた日本人形。ジャポネスクが流行ったころの名残でしょうか。彼が初めてバイオリンを手にしたのが1920年。なんという年数を弾き続けてきたのでしょう。リュミエール兄弟による新しい娯楽「映画」に伴奏を付ける仕事を始めると、15歳で音楽組合に入り、演奏料を受け取ることになる。うーん若い。その彼がジャズを知るのは、ジュークボックスの選曲を間違えたためらしい。バイオリンを始めた彼を「流し」に誘ったイタリア人といい、ジュークボックスといい、きっかけというのは分かりません。バイオリンとギターのデュオだと、ジョー・ヴェヌーティ&エディ・ラングがいて、彼らが演奏しているフィルムも興味をそそります。このヴェヌーティさんがステファンさんに影響を与えたようです。グレゴール楽団のフィルムでは、楽団の中で座っている犬がおかしい。ロマの暮らしの紹介となると、ジャンゴ・ラインハルトさんの登場です。ジャンゴさんがソファに座ってセルマーを弾く。その時に彼の手の小指と薬指の様子が良くわかります。「ブリック・トップ」という曲名がありましたが、もしかしてクラブの名前のことなんだろうか。イギリス行きの契約書にまつわるジャンゴさんの話しはおかしかった。戦争が終わるまで、グラッペリさんはイギリスで演奏していた。映像ではにこやかに演奏していますが、きっと不安だったんだろうなあ。ロンドン大空襲まで経験している。終戦後に再会したジャンゴさんとの録音が「ラ・マルセイエーズ」。いわゆるフランス国歌。終戦にふさわしい曲です。スイングの時代が終わり、バップの時代。「ステファン・グラッペリがエレクトリック・バイオリンを弾く」という記事も出てますが、なじめなかったんですね。ジャズからバイオリンが遠くなる時代。そうこうしているうちにジャンゴさんが亡くなる。その新聞記事が映されますが、それを見るだけでも貴重そう。ジャンゴさん死後のマイナースウィングを演奏する映像で、黒いシャツに黒いスーツで演奏するグラッペリさんの姿に、少しうるっと来てしまう。ギターを弾いているのはジャンゴさんの身内みたいですが、セルマーではない変わったギターです。ソロのほとんどはクラリネット、サックスとバイオリン。ギターソロが少ししか聴けないのが寂しい。ディズ・ディスリーさんとのライブで「パリの客と同じだったらどうしよう」という話しも面白い。70歳にして更に名声を得て、その後18年も演奏を続けたというのは驚きしかないです。80歳の記念コンサートでもつややかな演奏を聴かせてくれます。さすがに座ってますが。80代になってもセッションしたことの無い相手とワールドツアーを行ってしまう。これだけ長い間演奏ができたのは、彼の音楽やバイオリンの普遍性と人柄によるものか。彼がやっていることは変わらなくても、演奏をする者にとって常に新しい刺激だったかもしれない。「未練もない・未練は友達に残していく」なんて深そうな御言葉です。良く出来たとてもていねいなドキュメンタリーだなあと思いました。晴れ。


CDJournal:の紹介ページ
http://artist.cdjournal.com/d/a-life-in-the-jazz-century/4208081227


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ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(The Brother From Another Planet) [DVDやら映画やら]

時系列的には逆でしょうが、主演の方を見るとターミネーターの人かと思ってしまう。よその星の人が堕ちてきた場所が移民局のあったエリス島というのがおかしい。言葉の通じないホームレスでバカにされるけれど、技術的・肉体的には地球人を勝る人。しかし多勢に無勢、バカも大勢だと正しいとされるのがこの世界。いちばん辛いのは言葉が通じないことでしょうか。物を買うとか生活習慣がわからなくても、ポリスのバッジに反応するのもおかしい。どこの世界でもそんなものということか。姿が黒人に見える異星人はハーレムにいてもおかしくない。迷い込んだ酒場で彼は「ブラザー」と呼ばれます。このバーでメガネをかけた年配者が話す人工衛星のことが面白い。配線が古くなって堕ちてくるとか、病原菌もいっしょに運んでくるとか、SF映画に出てきそう。あとペニ○がどうだとかいう病気の話しも。スモーキーがブラザーに茶々を入れるときに言う言葉が「Diagnosis!」。なるほどなあ「診断」とはインテリっぽくて良い言葉。酒場に現れる白人二人組は、おそらくブラザーを追ってきたんでしょうが、そうするとブラザーは一体何をしたのか、何故追われるのか気になります。映画を見る限り具体的な説明はないし、ブラザーも話してくれませんが、居候先の子供と訪れる博物館のシーンでなんだか分かってきます。それだから惚れた女性たちや子供を支配するやつにあんなことをしたんだろう。面白いのはとにかくブラザーが喋らないことですが、白人二人組は話す。後で考えると、ブラザーたちは彼らが置かれた立場上、話せないようにされていたんではないだろうか。人の言葉は懸命に聞こうとしているようなので耳は聴こえる。つまり言われたことは聞いても、口答えはするなということ。嫌な状況です。目玉カメラがすごい。白人を消すマジックが面白い。ラスト近く、白人二人組を前に、ブラザーがビルの前でのたうちまわるシーンが、ビルの窓をうまく使っていて秀逸。久しぶりに見てしまったがやっぱり面白かった。雪・晴れ・雪。


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ザ・ビートルズ ファースト U.S.ヴィジット(The Beatles The First U.S. Visit) [DVDやら映画やら]

ホームセンターで売っていた。500円だったので買ったら、Korea 製だった。なんで安いのか。著作権が安いのか。コピーだから安いのか。日本の正規版はコメンタリーとかメイキングとか色々と充実してそう。さすがに何千円も違えば待遇も違います。English の字幕が入っていたので助かる。1964年2月のラジオ局の様子から始まります。流れるは「She Loves You」。飛行機から降りてくる 4 人。あわただしい記者会見。歌わないの?という質問に「We need money first」と答えるジョン・レノンさんが楽しい。ハゲとかウィッグとか質問のくだらなさに笑います。ポール・マッカートニーさんが真顔で「I'm bald」。そして「We're all bald」。更に「I'm deaf and dumb, too」まで。こうした言葉が全然問題にならなかった時代でしょうか。そういえばジョンさんはステージで、マヒな足振りを真似してたりする。インタビューアーが言う「B-Day」なんて言葉がかっこいい。DJ のマレーさんの髪型がニット帽みたいだなあと思ったら、たぶん帽子か。テレビショーだけではなくて、ホテルや楽屋、それに移動中の様子も映っていて楽しい。クラブで踊るシーンではリンゴ・スターさんがいちばん輝いてます。相手の女性たちもえらく楽しそう。ホテルをうろつく女の子を追い出す警備員まで映ってます。マルボロを話題にするジョンさんとジョージ・ハリスンさんのシーンも面白い。「でかい男のでっかいタバコ」とはなんのこっちゃ。ポールさん他メンバーが手にする PEPSI 自販機を模したラジオが欲しい。最初のエド・サリヴァン・ショーは「All My Loving」でスタート。ジョンさんが手にしている Rickenbacker は、ピックガードやつまみを交換したもの。トレモロも Bigsby になっています。彼のカッテイングが気持が良いです。彼を紹介するテロップには、「SORRY GIRLS, HE'S MARRIED」だと。結婚相手はシンシアさんのことですね。それにしても Rickenbacker、特に 325 はスーツによく映えるギターです。ワシントンでの公演。最初のエド・サリヴァン・ショーよりも映像が荒い。四方の客に見えるよう、ドラムやアンプにマイクの向きや位置を変えるのが親切。それにしても、アンプの前にマイクは立ってないようだし、この観客の声援では楽器の音は聴こえなかったかもなあ。マイアミの公演では 3 人の立ち位置間隔が狭くて可愛い。マイクスタンドの位置が近いのか。ここでの「All My Loving」では、ジョンさんがコードを押さえる様子やカッティングの様子がよく分かります。スーツケースにパッキングする様子では、詰め忘れたものをポケットに詰めてみたり、椅子も詰めろと持って来たり、なんだか大阪の人みたい。ジョンさんは最後のエド・サリヴァン・ショーでも同じ Rickenbacker 325 を使ってます。最後のショーはジョンの仁王様な立ち姿がかっこいい。ブライアン・エプスタインさんの笑顔を見ると、彼が生きていたらビートルズはどうなっていたかと考えてしまう。「音声が」とか「画質が」とか言われそうですが、ビートルズがやってきて大変だったという秀逸なドキュメンタリー。面白かった。これを見るとナンシー・アレンさんが出ていた「抱きしめたい」を見たくなります。晴れ・雪。


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http://artist.cdjournal.com/d/the-beatles--the-first-us-visit/2604020387

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フィギュアなあなた [DVDやら映画やら]

監督の映画らしい縦書き・斜体のタイトルロール。タイトルロールで描かれている絵は、型から人を作り出す様子だろうか。激しく責任を問われる柄本佑さん演じる内山をメールで見捨てる細木ちゃんが怖い。上司がゲスなら同僚たちもゲス。実際にこんな会社があるんだろうなあ。ガラスバーなんて初めて見ましたが、内山さんが絡むダンサーがちょっと太め。この後怖いヨッチャンに因縁をつけてえらい目にあうんですが、そもそもよくこのガラスバーを無事に出られたものです。そしてフィギュアのパンツを脱がせるほどフィギュア好きな内山が見つけたのは佐々木心音さん。思いっきり近くで見たり、匂いを嗅いだり、なめるように触ったり、アソコまで調べたり、終いには「穴が無い」とか、切羽詰った状況でもフィギュアを調べる内山はえらいのかアホなのかマニアなのか、やっぱりゲスなのか。たぶんここでしていることは、いつも小さなフィギュア相手にしていることなんだろう。執拗にアソコを見る姿も印象的。でも目を見開いてえびぞりの体勢でじっと耐える心音さんはもっとえらい。映画史上屈指のフィギュア・マネキン・サイボーグ・アンドロイド。どこからがファンタジーか、それを考えます。まだヨッチャンに追いつめらるのは現実か。白いものが水にプカプカというのはどうなのか。当然フィギュアはマネキンだろうし、そうでないと雑居ビルから自分の部屋まで運ぶ過程で不審者扱い+職質されそう。ガラスバーあたりから既にファンタジーな気もします。マネキンを部屋に持ってきたのは事実だろうなあ。すると、ヨッチャンと組み抜けヤクザがらみの話しは、追いかけられて雑居ビルに入って、マネキン見つけてついつい寝てしまった時に見た夢だったのか。そしてトラックと女の子。バイオレンスながらもファンタジー。その境を探すのも面白い。もう少しフィギュア・ココネさんに、悪い奴を100人くらいやっつけてほしかった。晴れ。


TSUTAYA DISCAS の紹介ページ
http://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=2137584905


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ルシアンの青春(Lacombe Lucien) [DVDやら映画やら]

ルシアンの表情、目が印象的な映画。主人公だから当たり前ですけど。しかし、この映画の魅力はジャンゴ・ラインハルトさんの曲が聴けることです。確か渡辺香津美さんが何かのインタビューでこの映画のサントラ盤の話しをしていたような。そしたら、のっけから「Minor Swing」。少しテンポを速めたこの曲をバックに自転車で山を下ってくるルシアン。明るい映画ではありませんが心が踊ります。確かにナチ占領下のパリを離れるかどうするか、ジャンゴさんやステファン・グラッペリさんたちは、ちょうどその渦中にあったんだなあ。オープニング。病院の清掃をしているルシアン。掃除っていう仕事は無くならない仕事ですが、もしかしたら、もう少し経つとみんなルンバになるのかなあと思ってしまった。映画のテーマは「若い」に尽きるのかと思った。ルシアンは若い=何も知らない=良いことも悪いこともその場次第。母親もひどい。そういうお国柄の親子関係かもしれませんが。ゲシュタポと地下で抵抗する者たち。仕事を辞めて行き場を失ったルシアンは、まず地下に入ろうとするが断られ、ドイツグループに加わる。この選択が若い。主義主張無し。威張り方が勘違いの見本市。仕立て屋も捕虜も「嫌いにはなれない」「不良には見えない」と言うが、ルシアンはかたくなに拒む。完全に大人を信用していない。そしてルシアンは笑いません。そしてようやく笑うところを見られる時がきますが、その時はもうどん詰まりな状況。しかしこの映画で最も印象的なのは仕立て屋とその娘、フランス。彼女はルシアンを信用しているように見えるし、そうでは無いような。表情がすべてを物語っています。石を持ったフランスがちょっとホラー。その他、無情な目でルシアンを見るときがある。ラスト近くの表情も印象的。彼を警察に突き出したようにも思える。とても意味深で印象的なラストでした。生きるためのことをする。これが当時のフランス女性に限らず、非日常の世界で行われる自然なことだったのか。ウサギの丸焼きが本物なら、焼かれたウサギってあんな形をしてるんだなあ。犬の死にそうな演技が上手い。今見るとルシアンはマット・ディモンさんの従兄弟とか親戚みたいな顔の雰囲気です。晴れ・雪・曇り。


映画.com の紹介ページ
http://eiga.com/movie/50755/

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ディープ・パープル/マシン・ヘッド・ライヴ1972/73(DEEP PURPLE LIVE IN CONCERT 72/73) [DVDやら映画やら]

ライブセットを通しで見れる貴重な映像なんでしょうねえ。デンマークの方々はえらい。白黒でも構いません。少し残念なのはカメラ。せっかくリッチー・ブラックモアさんが弾いているのに映ってない・・・。特に1曲目の「Highway Star」が残念。でもリッチーさんはカメラに目線が合うと、意図的に身体をずらしているようにも見えます。若いときにそういうことしていると、年取った時に蔵出し映像でお金になりませんよと言ってあげたい。このライブでリッチーさんが使っているのは、メイプル指板の Fender Stratocaster。黒いやつだと思いますが、白黒なので黒にしか見えません。身のこなしの軽さが特長的。まさにバレリーナ。膝を使ってガクッと急に低くなったりするアクションが上手いです。足元にエフェクターが無い。調整するのはアンプだけ。ノブだけじゃなくてアンプの位置も自らずらす。うーん、男らしい。この頃はまだジョン・ロードさんのオルガンもきれいに見えます。でも放熱のためかやっぱり中が丸見えです。白黒だからか。ロジャー・グローヴァーさんの Rickenbacker ベースは特にモディファイされていない様子。でもなぜ Rickenbacker のベースが流行ったのか。やはりポールさんのせいですか。ジョン・エントウィッスルさんがブリブリ弾き始めたせいか。クリス・スクワイアさんがゴリゴリ弾き始めたせいか。パンクの時代になっても残る Rickenbacker。PU にごついフェンスが付いていたり、ネックジョイントが角張っていたり、けっして出来が最上とは思えませんが、その音に魅了されるんでしょうねえ。「Strange Kind Of Woman」では、「Live in Japan」でも聴けるリッチーさんとイアン・ギランさんの掛け合いが聴けます。イアンさんがコンガを叩く「Child In Time」でのリッチーさんのギターが、キーボードとユニゾンする辺りから燃えます。カメラもコンガはいいからもっとリッチーさんを写してください。でも、輸入盤「Made in Japan」のジャケットを初めて見たとき、写真にコンガが写ってて、どの曲でコンガなんだ?と思ったらこの曲だったんですね。あれだけ長いソロを弾かれたら暇になりますもんねえ。「Space Truckin'」では相変わらずの展開で、バレリーナ・リッチーのノイズメイクが素敵。足で擦る・振り回す・身体に擦り付ける・アンプに擦り付ける・PAスピーカーの角にぐりぐりするとか、色々とやってくれます。ギターを壊すまではいきませんが、最後に最前列の観客の握手に応じたり、上機嫌の様子です。いったん袖に引っ込んで、アンコール1曲目は「Fireball」。ここではサンバーストらしい Stratocaster を手にしています。ここではロジャーさんがブリブリした音でベースソロを聴かせてくれますが、これまた残念で弾いてる姿が写らない。ああ、もったいない。「Lucille」を弾くリッチーがとても楽しそう。ダック・ウォークも見せてくれます。若きアウトローズ時代を思い出すんでしょうか? と言ってもその頃弾いてたかは知りませんけど。2回目のアンコールは「Black Night」。同じくサンバーストの Stratocaster。アームが太い。カメラに難あれど、資料的にも素晴らしいビデオだなあと思いました。これを撮ってもらって、さらに保存されていたというのは、バンドにとってとても幸運だなあと思いました。リッチーさんがギターを回転させたりするアクションを見ていると、技量は違えど、確かにイングウェイさんも影響を受けてるなあ。1973年、ニューヨークのライブでもサンバーストの Stratocaster を使っていますが、ブリッジの下に板が挟んであるのが分かります。3期のライブでもそうでしたが、2期の終わりころからやっていたモディファイなんですねえ。カメラアングルによっては、リア PU がけっこうな高さに設定されているのが分かります。ロジャーさんの Rickenbacker ベースには、Jazz Bass みたいな PU が斜めに 2 基付いています。どういう考えなのか。Fender が欲しいけど Rickenbacker の弾き心地も欲しいと思ったのか。「Space Truckin'」では、ジョンさんがソロを弾いている間に、黒い Stratocaster に持ち替えます。アンプの隙間から煙が出てきて、Stratocaster を足で弾いたりした後、今度はナチュラルを手にします。そしてアンプのノブをいじってノイズ出し放題。1973年の映像は、バンドメンバーより観客が面白い。エアギターに、呆気に取られていたり、感動で逝っちゃってたり、ひとそれぞれ。最後はみなさん拍手喝さい。ああ面白かった。もっと蔵出しみたいなのが出ないかなあ。晴れなら良いです。


CDJournal の紹介ページ
http://artist.cdjournal.com/d/-/4210070006

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