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愛を複製する女(WOMB) [DVDやら映画やら]

原題の「WOMB」とはなんでしょう。調べたら、「子宮」や、「ものの発生と成長する所」を示すらしい。「the womb of a mother」は「母親の胎内」。幼い頃から知っている恋人、トミーがいなくなって悲しいレベッカは、いけない方法を使ってその悲しみを癒そうとする。その「いけない」ことが出来る世界という点において、この物語はSFなんだろうなあ。その結果誕生したものを人々が差別するという倫理観。ここまでならよくありそうな話しです。いけない方法を使って、亡き恋人と暮らすことができたレベッカ。しかし、誕生した恋人は他の女性にうばわれ、しかも同居。とてもつらく、うつ状態になってしまった様子。ラストを考えると、本当の目的は誕生した恋人ではなく、その後ことだったかもしれない。再生しようともいつかは離れる運命であれば、その恋人の形見を得ることが本当の目的だったかも。彼女は、誕生した恋人が他の女性を愛してしまうよりも、形見を残すための行為を、恋人とすることに悩んでいたのかもしれない。自分から誘っても断られたらお終いだし。だって一応親子の間柄。それを考えれば、彼女にとってはハッピーエンド。あとは恋人がどうなろうが関係の無い話し。ああ怖い。この辺はスリラーかも。灰色の背景にすきっとしたフォントのシンプルなタイトルロール。なんだかおしゃれです。意識高くて最近うわさのデザイン会社系っぽいともいえます。動かないカメラや静かな場面、画面が変わると、一瞬寝てしまったんではないかと不思議な感覚になります。音や言葉が少なくて、ボリュームが壊れたかと思ってしまう。見る人によっては物足りないと感じそうです。食べかけの赤くなった梨でも、好きな人が食べたものなら眺めていたいといったところでしょうか。動き続ける恐竜のおもちゃを砂浜に埋める意味はなんだろう。レベッカのバナナをもぐもぐする顔が良いんですが、虫嫌いの人は、ちょっと注意した方が良いかも。レベッカは映画「パーフェクト・センス」に出ていた女優さんだった。きれいな人だなあ。晴れ。


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