SSブログ

ソドムの市(Salo o le 120 Giornate di Sodoma) [DVDやら映画やら]

冒頭で一部ボカシがありますが、その他はなかった。前に見たときはもっと短かったような。マルキ・ド・サド原作の小説を基にしたものらしいですが、読んだことはないので、映画の内容がどれだけ原作と近いのかわかりません。映画は四章に分けられていて、アレを食べる章になえて、最後の章でため息をつきます。町の権力者たちがあーしろこーしろと若年男女に命じるのですが、彼らが正しいことをしているとは当然思えず、彼らを皮肉り、批判するための映画であることは明白。ファシストというか権力者というか、したいことに歯止めが利かなくなった者の狂気を「見て!ねえ、見て!」と言いたいんでしょう。集めたアレを食べるなんていうのは飽食に対する皮肉でしょうか。権力者の中には女性じゃなくてあっちに気がある人もいますが、この頃はそういう趣味も当たり前のことだったのかも。権力者、独裁者、ファシストの姿を徹底的に趣味のおかしな人間として描く。第4章で行き着くところが懲罰と称した拷問・惨殺だとしたら、結局これはホロコーストで散々実験したあげくのガス室と同じ。男優さんたちはプロではなくて、別に職業を持つ方らしい。そりゃ色々とフィルムに残されたくない場面が多数あります。見ていて気分悪くなって当たり前の映画ですが、なんだかんだと映画史の中で名を残す映画なんでしょうか。晴れ・雨。


映画.com の紹介ページ
http://eiga.com/movie/46311/


共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。