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ロスト・チルドレン(La Cite des enfans perdus/The City of Lost Children) [DVDやら映画やら]

面白かった。子供を楽しませるつもりでしょうが、あれだけサンタが出てきたら泣きます。単眼のゴーグルに夢を盗る装置、階段のステップで鳴る大きなパイプオルガンとか、すべての小物・大物のディティールやギミックがすてき。これらを考えるのは楽しかっただろうなあ。特に薬をうつ針を装着できる小さなノミの姿がリアル。身体の大きい怪力なワンことロン・パールマンさんは、大人だけどほとんど子役。台詞もそれほど多くないし、つたない子供言葉のようです。もしかしてフランス語の映画のせいでしょうか。逆に女の子ミエットが、多くの子役の中でも抜きん出て大人を演じます。この映画に出てくる大人は、ほとんどが「ちょっと」から「かなり」の範囲でおかしい。セーターの毛糸を伸ばして、通り道の目印にするシーンで、当たり前ですけどセーターがほどけていくのが面白い。話しが進むたびに、博士と盗人たちの関係とか刺青とか、色々とヒントが出てくるのがゲームのようで楽しい。博士の家族だろうか、脳みそだけで生きている人に頭痛薬を与えるシーンがシュール。ほんとに良く効きそう。子役の演技のすばらしさや世界感が、後のギレルモ・デル・トロ監督の雰囲気。画面の質感も良いです。エンド・ロールで、役者の顔と名前を映してくれるところが観客にやさしい。まるで舞台後のカーテンコール。歌詞の意味が分かりませんが、最後の歌・曲も良いです。晴れ。

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