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マタンゴ(MATANGO) [DVDやら映画やら]

何度見たんでしょう。映画「ガス人間」つながりで見てしまった。マタンゴという名前でビビる。海で遭難し、島にたどり着いたら大変だったという話し。夜のネオンが見える部屋で久保明さんが語り始めることからスタート。ヨットシーンは水だらけの遭難シーン含めて、すべて背景合成の完全セット撮影のようです。不気味な島にたどり着いて見つけた難破船。船の中を探索して「記録によれば○○コは口にしちゃダメだ」「食料が残っているのに人がいない」「船内の鏡が全部なくなっている」色々なヒントを見つけ、たどり着くのは衝撃の真実なわけです。なんとかがんばりますが、人間お腹もすきます。そして・・・ああ・・・。さすが特撮の東宝で、難破船とかのセットが良いです。部屋数も多いし、けっこう大掛かりだったんではないでしょうか。特に船内の様子の汚れ具合や、実験の保存用ビンとか小物もリアル。役者さんの性格設定がはっきりしてて面白い。久保さん含め7人の役者さんがおりますが、プライドの高い土屋嘉男さんに、良いように使われて面白くない小泉博さん、清純っぽい八代美紀さんとバンプな水野久美さんとか。その中でも久保さんは常識人的な平常心でなんとかがんばるわけです。土屋さんは八代さんにちょっかいをかける。水野さんはちょっとお冠。でも八代さんは久保さんと良い雰囲気で、久保さんにとって心のより所でもある。彼女がいるから正気でいれるんです。でも土屋さんは面白くない。その他、インテリに肉体派の争いに、女よこせ!に、金があったから付き合ってたのよ!とか、極限状態では本性丸出し。こうして段々人間関係が破綻していくのはよくある話しですが、やっぱりハラハラします。みなさん都会を懐かしがり、のろしの火を見ながら、明るいキャバレーを思い出し、土屋さんは○○コを食べてうっとりし、思い出すのはやっぱりキャバレー。そこでは八代さんも踊ってます。都会=夜のキャバレーです。男ってバカ。振り続ける雨で○○コがでかくなる。久保さんが逃げ出すとき、途中で脚が遅くなるというのがなんだか分かる気がする。最後の久保さんの言葉にしんみりします。「食ったらいかん」ものに手を出してしまうという、単純な話しですが、ネオン華やかな夜の都会と、必要なものが何も無い難破船・無人島は正反対のようだが、実は何も変わらないじゃない? というのもポイントみたいです。しかしそれを説明するためにここまで怖がらせんでも・・・。特筆すべきは天本英世さんの怖い演技。未知の者を演じる役者さんって大変です。思い出すのは浅草東宝。晴れ・風強い。


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