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地球が凍りつく日(The Last Winter) [DVDやら映画やら]

何かが出てきた系映画。アラスカが舞台。ロン・パールマンさんが出ていることもあって見た。ある石油採掘会社が行った採掘仕事をノース産業が継続しようするが、そこにある白い箱に関わってなんとまあ・・・という映画だった。ノース産業のメンバーはロンさん演じるエドを筆頭に色々。エドは職人気質というか会社の古株らしいごう慢。リーダーでなんでも掌握したがる。計画をすすめるためには業務違反の環境破壊も辞さない男。環境研究家のホフマンは彼らの仕事を監視しにきたようだ。当然ながらエドと対立する。料理人とリーは地元の人っぽい。特にリーはなんだか祖先を敬うスーパーナチュラルな雰囲気。エドが来たせいでチームの雰囲気は確実に悪くなってます。もう人間同士でなんかあるんじゃないのという感じの緊張感です。若いマックスウェルが白い箱の前にきたとき、彼は何かを感じたようだ。臆病そうな性格によるものかもしれない。そして行方不明になるが、また基地に現れる。でもなんだか様子が変。そのときホフマンが持ってきた食事を振り払うスピードが超人的。その次のエリオットはなぜか鼻血が出っぱなし。地球温暖化で上がっていく気温。永久凍土層がとけている。掘削跡に埋まっていた石油の他の『何か』に侵されていくメンバーたち。この『何か』は最後のほうでそれらしい姿を現しますが、それまでははっきりとわからないので、メンバーがやられていく様を見ながら、怖がらなければいけません。凍死・焼死などの最期をとげますが、皮肉なのは、侵されていくのが、おそらく人間だけというところか。カラスは一生懸命亡がらをついばむし。もしかしたらカラスも『何か』の分身なのかもしれないなあ。異常気象・人間による開発と環境破壊がもたらした『何か』に怯える映画。しかし開発計画を中止しても、迎えたであろう結末だったのかもしれない。ラスト、アビーが水浸しの外で何を見たのかを知りたいところです。邦題は「地球が凍りつく日」ですけど、どっちかというと「~溶ける日」だったりする。原題「The Last Winter」がよかったと思いますが、映画「地球が静止する日」に引っ掛けたんだろうなあ。まさしく原題どおり、「もう冬は来ない」という感じか。ラスト近くで出てくる『何か』の雰囲気がギレルモ・デル・トロさん風かなと思った。曇り・晴れ。


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