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譜めくりの女(LA TOURNEUSE DE PAGES) [DVDやら映画やら]

ピアノの練習をする女の子、そうかと思ったら肉屋さん。また女の子で肉屋さん。そして親子らしい三人の食卓。女の子はメラニー。彼女の言う「メルシーパパ」が可愛い。ピアノでも何でも試験の前の日というのは緊張するもんです。そして試験場で審査員である女流ピアニスト・アリアーヌに会う。俗に言う「つかみ」というんでしょうか、この女の子メラニーがわしづかみにしてくれます。この話しの原点。大きくなった彼女は弁護士事務所で実習。そして実習先の先生の家で子守をすることになる。その先生の奥さんがなんとまあアリアーヌ。たぶん彼女が先生の奥さんだと知っていてメラニーは実習に来たんでしょうねえ。いつかアリアーヌに近づけると思って。メラニーは大きくなっても子役が演じた子供のころそのままの目と口元をしてます。「目は口ほどにものを言う」と言いますが、その口も喋らないのにものを言っている感じ。セロの人、足の甲痛そう。メラニーが譜めくり中は胸元が気になります。実習生になった彼女の机の上の、幼い頃に一度しまったミニチュア半身像。息子のメトロノームを早くする、とか気になることが満載。面白かった。もったいぶらせながら、ぶれることのないストレートな復讐劇でした。時間が経つのが早かった。物言わぬメラニーに引き込まれてしまったせいか。サスペンスというジャンルかもしれないけれど、ホラー映画ともいえる。アリアーヌがメラニーに対して特別な想いを抱くようになる過程をもうちょっとだけ見せて欲しかったかも。冒頭の肉屋さんが印象に残る。父親の仕事かもしれない。女の子から実習生になるまでにあった出来事とかが省かれているのが良い。メラニーに、人間が持つだろう辛いとか悲しいとか一般的感情をさらけださせることは不要だと思うので。悲哀が入ると、普通の映画になってしまった。彼女の悲しみと怒りは試験場での涙で終わったのだろう。ラストに絡むサインの件りが秀逸。アリアーヌちょっとおバカさん。「眼には眼を」的な映画。晴れ。


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