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ラスト・ワールド(The Philosophers / After the Dark) [DVDやら映画やら]

新手の終末系映画かなあと思って借りた。たしかに新手だった・・・。邦題と原題が違う。邦題から想像するに終末世界。ジャケットの雰囲気もそう。でも原題は「賢人」とか「ものを深く考える人」、つまるところが「哲学者」。うーん、この違いは何なんだと考えてしまう。世界が滅亡してジャカルタに残された生徒たちが生存競争でドバーっかなあと思ってしまった。うーん甘かった。オープニングからやってるしっぽりシーンの女の子がかわいい。ペトラというのか。場所はジャカルタにある学校。ジェームズ・ダーシーさん演じるエリック先生が行う論理についての授業。この人には何だかアンソニー・パーキンスさんっぽい雰囲気を感じます。教室には白人にインド系、アジアにアフリカ、スペイン系とか色々な方がいらっしゃいます。大学に行くことを話しているので高校生くらいでしょうか。ずいぶん広い教室で、先生のボソボソ声が後ろまで聴こえるのか心配です。先生はなんだか「一般人」を馬鹿にしているような。このあたりがこの映画の肝かもなあと、うすうす感じてしまう出だしです。この授業が教育テレビでやっている、「なんだか先生の熱血授業」みたい。でも先生はちょっと嫌な感じ。先生が咳をするのはなんでかなあ。ペトラは可愛いがボニーはカッコ良い。与えられた職業は兵隊。彼女のようにみんな職業が与えられ、技術者や医者もいれば、不動産にワイン売り、音楽家、それに詩人もいる。そして詩人はいつも・・・。極限状態、収容人数が限られたシェルター。一定期間外に出られないシェルター暮らしをどう乗り切るか。そのためにはまず人選しなければならない。技術者や医者とか、再建に適したもの達は必要だが、閉じ込められた空間では、ストレスフリーが重要なんだなあ。となると必要なのは・・・見ていると段々感づいてきます。超理論的なエリックの采配と生徒たちの戦い。職業と一緒に各自に割り与えれた条件が急に役立ったり、理論ではなく希望的観測を選択したり、話しがちょっとうまくいきすぎ?なところもあります。けれどもそれを納得するしかない映画。ただ見ていると、この授業の目的はもしかして・・・とピーンときてしまったりする。誰かの様子がなあ。でも頭が良い人の割りに理由がちょっと悲しい。強力な理論派も愛には勝てん。でも彼女もちょっと悪そうだなあ。タイトルからエンドロールまで、音楽の適当な静かさが良かった。歌が無いのがいいですねえ。ラストの先生の様子が意味深だが、単純に日々の繰り返しを示し、何かを失ったことがどれだけ虚しいものかと言いたいのか。「何とか理論」とか、思考について色々な問題例が提示されるシーンが面白い。ストレスのある環境ではヒューマン・レースも続かないかもなあと思いました。仮想終末を借りた愛の映画なのでした。またどこかでケイティ・フィンドレイさんを見れないものか。あとソフィー・ロウさんも。雨・曇り。


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サウンド・オブ・ノイズ(Sound of Noise) [DVDやら映画やら]

音楽テロ映画。テロと呼ぶのは物騒か。音楽による日常の破壊、それも似たようなものか。北欧でも「メットロノゥーム!」と呼ぶんだなあ。トラックを運転するのは女。彼女がメトロノームをいじると、後ろの男がドラムを叩く。トラック車内です。なんだかアーティスティックな二人です。そして「MUSIC FOR ONE CITY AND SIX DRUMMERS」というノート。なんだかメトロノームとドラムのリズムに関係した爆弾かなんかの作り方のようです。彼らは一癖あるリズム奏者を捜す。タイミングに異常にこだわるティンパニー奏者、電気とリンクするドラマーとか変な人たちだが、プロ。タンクトップのドラマーはキース・ムーンのよう。そのせいか彼らがテーブルを囲んでいるシーンは、ザ・フーの「Who's Next」の裏ジャケットの雰囲気です。気のせいでしょうけど。刑事が訪ねる楽器屋の壁に陳列されているギターの弦が楽しい。ダダリオにガス・ブーマーズにアーニーボールとか・・・ただそれだけですが。その刑事の名前はアマデウス。音楽関係?と思ってしまうのは正しくて、クラシック音楽一家の長男として生まれ、そしてただ一人の音痴で音楽家ではない男。それがコンプレックスなのか、音楽というか楽器の音を生理的に受け付けない身体のようです。音を聴くのも苦痛で、苦しくコンサート会場からも抜け出してしまうくらい。そしてこの刑事に聴こえない音が現れる。それは医療用トレイをたたく音だったり、人の声だったり。それが彼にとって何を意味するのか・・・最初は分からなかったけど、それは彼にとって良い楽器ということだった・・・というのは勘違いだろうか。でも聴こえない音に出会ったのは、彼にとって苦痛な音楽からの解放の一歩だったのは確か。音楽テロリストの首謀者の正体は意外と早く分かる。しかし首謀者は犯人でありながら、彼の音楽に対するコンプレックスを克服させてくれる良い人でもありました。それは刑事を見ていればわかります。音楽テロですが過激なフラッシュモブな感じもある。テロ場面では色々なものが楽器になって、お札をあれするのも利用したり、テロのくせに楽しいんですけど、6人で純粋にドラムの叩き合いをしている場面もけっこういいです。ドラム好きにはたまらん映画かも。サナ役の女優さんが、スタイル抜群でもなく、若そうでないけどなんだかつやっぽい。最後の曲、「ELECTRIC LOVE」が秀逸。良い曲です。スウェーデンとか北欧素敵。画面無しで音だけでも楽しい。何をしゃべってるのかわかりませんけど・・・。面白かった。晴れ・曇り・雨・曇り。


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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 [DVDやら映画やら]

怪獣の対決、特に街中では必ず誰かが命をおとす。ガメラが戦いで壊したビルも同様で、その中には一般人がいるわけで、残された人々がガメラを憎むのは当然。解決できない正義の代償について取り組んだ異例の怪獣映画といえます。最近で言えばスーパーマンとバットマンの「ジャスティスの誕生」的内容か。何が正義で何が悪なのか。スーパーマンに壊されたバットマンのビルは正義の代償なのか?・・・その前に前作のスーパーマンでは宇宙人二人の確執に人間が巻き込まれただけで、人間側には何も非はないと思いますが。ただガメラの場合は、人間を捕食する怪獣がいて、それをガメラが倒すということなので、良否・可否を決めるのが難しいところ。これはそっくりそのまま人間界の戦争にも当てはまります。人間同士の戦争でちょっと違うところは、努力をすれば言葉が通じるところか。映画は第2作の話しも関係しますが、タイトルロールや話しの様子から考えると、第1作だけは見ておいた方がいい映画。中山忍さん、螢雪次朗さん、本田博太郎さんのトリオが良いですねえ。中山さんは相変わらず博士が似合います。彼女の自宅の PowerPC の MacOS起動画面がノスタルジー。画面の雰囲気は、まだ MacOS7.X。第1作から登場している螢さん演じる大迫刑事はホームレスになってしまった。そんな大迫刑事に話しかけて、しかも飲みに連れて行く中山忍さんの優しさったらまあ! 役者さん目当てで良いところは、さくやこと、安藤希さんが出ていることです。もうちょっと活躍してほしかった。第1作にくらべればガメラが動いて人間が倒れる、下敷き、つぶされる、あげくの果ては火球の爆風で飛んでってしまうといった描写が嫌というほど続きます。このシーンは、映画の主題を説明するために不可欠なもの。ガメラ自体も凶悪な顔になっていて、一見して人間の味方とは思えません。ガメラの火球で粉々になって空から降ってくるギャオスの身体も人間に被害を受けます。しかしこれは怪獣たちが凶暴というよりは、都会のリスクといえるんではないか。怪獣たちは台風や地震のような自然災害といえるかもしれない。そんなことを言ってしまえば、人間自体が自然災害といえますが。古文書での記載や村人が封じ込め方を伝承しているので、イリスは日本古来からいる怪物っぽい。それに対して古代文明が造ったであろうガメラやギャオス。巫女さんとか言い伝えとか信仰っぽい話しが出てきますが、どうもうさん臭い感じがしてしまう。超自然的な話しはマナだけで頭いっぱいなので、宇宙生物にするか、オカルト抜きに単なる古代生物にするとかでも良かったんかなあと思ったりする。そうなったら山咲千里さんと手塚とおるさんの奇人コンビの出番がなくなりますけど。でも宇宙生物設定は前作のレギオンで使ってしまったか・・・。それを考えると、アヴェンジャーズのソーというのは神の存在のくせにうまく扱われているなあ。呪文とかオカルトっぽさがないせいか。ガメラの墓場があるという設定が良い。なるほど、ガメラは単なる器で壊れたら代替可能。その中身はマナなのだ。日本はマナの消費がいちばん多いらしい。ガメラが奮闘するほどマナを集め消費して、そのため更にギャオスを呼び戻す。イリスの再誕生は人間が手をかしてしまいましたが、イリスの力もマナに関係してるっぽい。ガメラが戦うだけ戦いが続くジレンマ。練りに練った物語が首を絞めっぱなしですが、その緊張感が他の怪獣映画にはあまり無いんでしょうねえ。次につなげるラストが秀逸。活躍する人がほぼ女性というのも異例。また観たいです。また長嶺博士と大迫警部補のコンビで。「進撃の巨人」の影響で第1作を見たせいで借りてしまった・・・でも面白い。


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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ 大怪獣空中決戦
小さき勇者たち -ガメラ-


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吸血髑髏船 [DVDやら映画やら]

松竹映画。白黒。大型船のミニチュアの特撮が泣かせます。しょっぱなからひどいことをする犯人たちです。ただし人殺しの他、何をしていたのかがわかりません。ここに出てくる犯人たちは、また後から出てきます。西村晃さんと松岡きっこさんの夫婦だと、いわゆる年の差婚でしょうか。ここらへんのシーンは、ちゃんと船の上で撮影しているように見えますが、本物らしい船が出てくるのはこのシーンだけで、他はミニチュアとかセットのよう。なんかもったいないというか、ぜいたくというか。普通なら鉄砲を撃つだけなく、犯人たちの船上での悪事を少しは映すと思うんですが・・・。しっかし岡田真澄さんのお祈りがなんだか適当に聞こえるのは気のせいか。なんだか念仏のようにも聞こえます。もしかして本人にとっては不本意な役だったのか。オープニングで松岡さんがやられてしまった、と思ったら三年後また姿を現します。どうしたんだと思ったら、娘、じゃなくて妹サエコなのでした。海賊たちにやられた姉が妹サエコを使って復讐する物語。サエコがたまたま遊びにいった先で遭遇したあやしい船。そこで彼女に何かがあったんですねえ。それを境に関係者が次々と・・・といってもみなさんひどいことをした方たちなので、何の同情も感じません。でもサエコさんの相手役の入川さんが、海中で見た鎖でつながたったガイコツたちを「さっき変なものを見た~」で片付けるのはどうでしょう。いったい犯人たちが何をやったのかは、サエコさんが船の中に入ってようやくわかります。それは船長が残した日誌のおかげなんですが、その中で西村さんが船医で新妻の姉を同行することに嫌な予感がしたとありますが、何で? 別に同行しても良いじゃない? 金塊をめぐる不穏な動きとありますが、それは船医と姉たちに関係ないよなあと思ったが、乗船させなければ死なずに済んだのにという事だと考えましょう。シャワーしながらやられた内田朝雄さんの顔が怖かった。小池朝雄さんの怯えっぷりと最期が見事。特に表情が良いです。そうやって一人ずついなくなっていくんですが、それだけではただの復讐物語なので、ちゃんとひねりも効いてます。「まさかあんたが!」という衝撃。そして松岡さんをなめるように撮る大人向けサービス。さすが大人の映画。岡田真澄さんと松岡きっこさんが並んだところは、洋物映画のワンシーンに見えます。映画「吸血鬼ゴケミドロ」や「昆虫大戦争」はカラーなのに何でこれは白黒なんだろうと思ったが、この映画は白黒でよかったかも。カラーよりも怖さが増しそうなので。


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複製された男(Enemy) [DVDやら映画やら]

開始早々、ちょっと太めになってしまった、ヒゲをたくわえた顔立ちはイスラムの方に見えなくも無いジェイク・ギレンホールさんとあやしい地下エロなシーン。それでも脱いだ姿は遠目にぼやけて鏡に映すとか、うまく見えません。彼は先生とか教授らしくて、生徒に講義するシーンがあるが、けっこう生徒のMacBook率が高い。先生はため息ばかりで、どっちかというとパッとしないようだが、恋人らしい人もいて、あっちの方も満たされているようです。でも満たされているならどうしてため息なんかつくわけだ? 同僚にすすめられた映画に出ていた自分そっくりの男を見てから、彼は更に不安になり混乱する。高層アパートを上から撮るシーンは彼の不安を表しているようです。それにしても女の人の感は鋭い。服を脱いでと言って、本人か確かめるように男の裸や顔を見回したり見つめたりする表情が実にうまいです。映画を見たとおりに頭に入れると、『地下クラブに入りびたりな男がクモにかまれる。そしたら映画の中にそっくりな自分を見つける。きっとクモのせいでドッペルゲンガーになったんだ。そうすると相手には妊娠した奥さんがいる。不安な毎日を送る中、そっくりさんが、「おれは消えるから服をよこせ」という。彼は自分の彼女とエッチするが、ばれてしまう。そしてケンカのあげく自爆。残った彼が気がつくと妊婦さんの正体は<ピー>だった。だから入れ替わりたかったんだなあと残った彼は思うのでした』・・・って、頭の悪い自分は見た目通り理解してしまったが、そんな単純な話しではないはず。ヒントは妊婦さんの言葉か。単純ですが、おそらく心理のなせることであろう、あるはずのない巨大オブジェの描写とか、カフカ的不条理な世界。それぞれの解釈の仕方で、映画というか、話しの楽しみ方がひとつ増えるような映画でした。先生が言う、「今は前世紀の繰り返しでは」という考えが印象に残ります。二人の女性は実際にいただろう。地下クラブも実在でしょう。しかし映画のビデオを見たと言うのは事実なんでしょうか。わざわざビデオを借りにいってようだから事実か。ウェブ検索は? もう一人の彼がバイクに乗っていることは? もう一人の彼の事務所に行ったことは? もしかしてこの辺りは妄想だったのか。母親が出てくるが、彼女の言い切り方は、彼、つまり息子が昔、同様な状態に陥ったことをあらわしているのかもなあ。電話もかけていたようだし、親としては常に目を離していけなかったのかも。もう一人の彼が「ストーカーからの電話だ」と言ったのは、母親からの電話だったかも。巨大オブジェや妻の最後の姿は、監視する母親のイメージ。そう考えると彼は二重人格で、実際に生活環境や職業を二つ持っていて、普段はそれが交わることがないが、突然他人格の相手を認識してしまったときに起こってしまった悲劇か。そうであれば、二人が実際に対峙する以外は、すべて事実だということになりそう。地下クラブに行っていたのはもう一人の彼。最後、彼はその鍵を見て、もうひとりの人格になる。これは原作小説があるそうですが、逆にこの映画を小説にするのも大変だろうなあ。うかつに手を出すと2回以上見ることになる映画。でもせっかく相手がする気満々そうなのに、仕事をするのはなんともったいないことか。上手だなあと思ったのは、最後に奥さんがシャワーを浴びているとき、湯けむりや泡の後がクモの巣のように見えるところ。ああ面白かった。晴れ・曇り・雨・雷。


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ファイナル・デイ(APOCALYPSE L.A.) [DVDやら映画やら]

最初は弟の馬鹿さかげんに腹が立つ。しかし最後は弟に泣くという映画。隕石がもたらしたと思われる未知のウィルスにより、凶暴なゾンビみたいのが増えてしまって追い詰められる話し。こういう終末系映画はよくありそうなプロットなので、間の話よりも、どういった結末になるのかがとても気になります。しかしこの作品を作られた方は、おそらく男の友情を描きたかったんではなかろうか。仲間のために盾になろうとする男たち。その理由には自暴自棄なのもありそうだが、それが結局命をつないだことになるかもしれないわけで、極限状態でもこうできるのはなんとすばらしい絆でしょうか。このあたりが終末系映画のよるあるパターンとちがうところ。駐車場で五人が並んで歩くところは、どっかで見たなあという感じ。階段室のプレートが13階に21階とは、映画「十三日の金曜日」とかロックンロールの「20フライトロック」を連想しました。オープニングは宇宙から見た地球とやってくる隕石たちで、なんだか古き良きSF映画という感じ。映画自体はエンドロールのクレジットも少なく、おそらく低予算映画なんでしょうねえ。脚本・監督他、同じ名前が多いです。でも P.O.V. のようにしなかったのは良いです。ゾンビメイクは、メイクというよりマスクです。そのためか顔が立体的になって、鼻っ柱あたりのカーブがなんだかエイリアンっぽく見えたりします。まあ宇宙なウィルスなわけでありではないでしょうか。派手なCGはありませんが、よくできた映画だなあと思いました。でも原題だと、「アポカリプス L.A.」なので、ア行のところに陳列できたのに、なんで「ファイナル・デイ?」。それに映画を見る限り、「ファイナル」ではなさそうだし・・・。晴れ・曇り・雨。


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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVDやら映画やら]

ゴジラ路線ではない東宝怪獣映画。「進撃の巨人」を見てしまったせいで、また見てしまった。横長の東宝スコープは、映画館で怪獣プロレスを見るには最高でもテレビではちょっと辛い。昔し、三田さんという人がいて、読みは「みた」ではなく「さんだ」だった。このサンダは、山のフランケンシュタインであることを考えると、もしかして「山田」なのもじりなのかもしれない・・・ってことはあるけない。今見ると、なぜサンダは人を食わず、ガイラは食べるのか?と考えてしまう。食人しない、人が人を食べないのはたぶん倫理観と、絶滅させないという本能からかもしれない。でも動物が共食いしてしまうように、極限状態にあれば、人だって何をしでかすがわからないけど。何かを食べる・食べないが倫理観によるものだとすると、サンダには倫理観があるのか。ガイラが人を食べているところをたしななめるような素振りから、おそらくあると思う。それではガイラは狂っているのか。腹が減ってたまたま食べた人があまりに旨かったのか。とか色々思ったが、単純にたくさん人がいるせいだと思ったりする。探すのに苦労しない。陸に上がればそこにうじゃうじゃいるからです。ではなぜ全く同じ細胞でできた分身ともいえる二人はこうも違うんだろう。サンダにいたっては、食べるどころか、水野久美さんを助けてしまう。色々頭をなやませたが。答えは簡単で、そもそも、サンダは人に育てられたから。回想シーンでは、それこそチンパンジーみたいなサンダが、水野さんから牛乳までもらっている。おそらく「あれだめ、これだめ」としつけられたんでしょう。ガイラはサンダの細胞の一部が異なる環境で発育したもので、人間に育てられていない野生児。しつけゼロ。動物園で育った動物たちは、与えられた餌で生きている。飼い犬もそうで、毎日に餌をもらっている。そんなペット犬が他の犬や人を食べたりするのをみたことがない。しかし野生化した犬は人を襲うらしい。動物園の動物だって腹が減れば食べるだろう。芸達者なサル軍団だってわからない。西村寿行さんの小説みたいになるかも。それでは、人を食べてしまうのはしょうがないとしても、飼い主も食べてしまうんだろうか。水野さんはサンダの飼い主というか親代わりのようなものなので、彼に食べられなかったか。それとも水野さんだけでなく、水野さんに似たような動物は同じ水野さんであると見立てて食べないのか。野生化した犬が人を襲うのは、生粋の野生犬に感化されたか、人間というものを忘れてしまったせいではないか、その二つがあるのかなあと考える。サンダには悪い仲間がいなかった。そしてまだ記憶力があるせいで人を襲わない。なんて色々考えてもわかりませんが。ラス・タンブリンさんと佐原健二さん、両博士の対比が面白い。どちらかというと佐原さんも博士が冷酷っぽい気がしますが、疑うことから始めるような彼の姿勢は、研究者として素晴らしいんではないかと思います。二人合わせて理想な科学者。良きパートナーではないか。ちゃんとホテルに泊まるとき、別々な部屋にするラス博士と水野さんが偉い。これも子供対策でしょうか。身体の一部からまた再生するということは、身体がバラバラになる爆破といった方法が使えない。この辺りで悩む田崎潤さんがかっこいい。サンダ対ガイラが他の怪獣映画と違うところは、食人という残虐性の他、サンダたちが「走る」ところか。山中や田舎をかけたり、海にダイブしたり、スピード感があって、東宝スコープだからこそ映えるシーンが多い。関係ないですが、ゾンビ映画でゾンビたちが走り始めたころを思い出します。田舎ばかりではなく、しっかりビル街での対決もある。ほとんど夜中の戦いで見づらいけれど、メーザー砲や爆発の特殊効果を考えればしかたないか。「フランケンシュタイン対地底怪獣」で始まった新しい怪獣映画パターンが完成した作品ではなかろーか。ああ面白かった。晴れ。暑い。

フランケンシュタイン対地底怪獣

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ガメラ 大怪獣空中決戦 [DVDやら映画やら]

「進撃の巨人」を見たら、サンダ対ガイラといっしょになぜか見たくなってしまった。冒頭の海のシーンからして映画っぽい雄大さ。保安庁巡視船の船長は過去のガメラに出ていた方か。おまけに海竜丸船長が久保明さんとなると、映画会社を越えた敬意の表れなんでしょう。ガメラの背中を環礁に見立てるというのはナイスアイデアだと思いました。目が大きい中山忍さんの机にあるでかいラップトップワープロがなつかしい。この映画から螢雪次朗さんの災難が始まるんですねえ。伊原さんの海と、中山さんの島、このふたつが並行して進んでいく話しは、いつつながるかと楽しくなります。怪獣映画では良脚本でなかろうか。捕獲のときにギャオスにせまられるときの坂上さんや、ヘリからガメラを初めて見た隊員の表情が良いです。そもそも、本田さんたちがギャオスの捕獲を決めたために、福岡の街にガメラがやってきたんだなあ。こりゃ人災か。自衛隊が攻撃を検討するシーンは、自衛権云々で石破さんや防衛大臣が好んで引用しそう。リポーターも衆参両院で決議された自衛隊云々とか、さらには株や円の暴落など、今までの怪獣映画にはない政治的・経済的側面が語られます。しかし自衛隊については、もし広告会社が製作に関係していれば、嫌味というか日本ヘイトの意味もあったりするかも。なしくずしで中山さんと伊原さんが対策会議に加わる流れは怪獣映画ならでは。ただしマナ玉使いの不思議少女アサギさんの登場が良かったのかなあと思うところですが、まあいっか。そういえばゴジラでは小高さんが似たような役柄だった。数ある怪獣映画で、人類の手で東京タワーが壊されるのは観なかった気がします。その東京タワーにギャオスがとまっている絵はかっこいいです。ほとんどミニチュア特撮のようで、後半、東京街中をギャオスがガメラを追ったり戦うシーンは圧巻のスケール感。昼間の設定なので、全体のディテールもよく見えて、このあたりは特撮技術さんの自信の表れではないかなあ。脚本あっての映画でしょうが、この戦いの脚本は特技監督泣かせだったかも。中山忍さんの研究者役がよく似合ってます。でも、ガメラの目はもうちょっとちっちゃい方が良かったかなあ。面白かった。晴れ・雷・雨。
(8/25:中山忍さんを坂上忍さんと書いていた・・・)


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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ 大怪獣空中決戦
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アウェイク(Awake) [DVDやら映画やら]

「術中覚醒」は怖いなあという映画。激痛だけど何も言えないし動けない。ただ耐えるだけ。想像しただけで怖い。しかし「術中覚醒」がなければ悪者の意のままとなっていたかもしれない。この「術中覚醒」を体験するのはダースベイダーことヘイデン・クリステンセンさん演じるクレイトン。けっこう金持ちそうです。彼の相手はダーク・エンジェルことジェシカ・アルバさん演じるサマンサ。表情に何かあるなあ感がたっぷりのサマンサ。あやしいなあ。手術に慣れろといって、手術台に寝かせたりメスを見せる友人の外科医ジャックも頭おかしい。やっぱり親の言うことは聞いておくもんです。手術中に身動きできないクレイトンですが目は覚めているので、周囲の本当の人柄や何をしようとしているのか知ることになります。さらには実体から浮いて出てきて、現在や過去を飛び放題。これこそ死に際に見る走馬灯のアクティブ版とでもいうか。そしてクレイトンの本体が危険な状態になるにつれ、彼の周りも暗くなるという分かりやすさ。ここで母親がとった行動がえらかった。生と死のはざ間でクレイトンと母親が色々と話す。衝撃なことを話している間も手術が行われていて、最後の時間まであとわずか。果たしてクレイトンは助かるのかというラスト。確かに心臓が空っぽで外部の人工心臓で動いている状態でも生きているので、心臓さえあればチャンスはあるかも。母親がすすめていた先生は確かに良い腕です。後半、悪いことをした男女が逃げるところがけっこうコント。もしかして麻酔科医は誰かの差し金だったのか。確かに訴訟を何度も起こされている医者なら、監視を付けたくなる気もよく分かります。サマンサの釈明もちょっと陳腐ですが、美人なのでしかたがない。「友人のように後で寝返る」と言われる日本のシモトモ社のワタリさん。けっこう危なそうな会社に描かれています。直接事件には関係ありませんが、実業家クレイトンのストレスの元といった役割でしょうか。でもワタリさん、見る限り中国の方に見えますけどね。母親役の人が良かった。しっかし、何度も身体を切られて、マゾ体質でも耐えられない手術だったんではないかなあ。ああ恐ろしい。美男・美女によるサスペンス+スピリチャルな映画だなあと思いました。晴れ・曇り・雨・雷・蒸す。


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tY:近況30(映画 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN とか) [他]

大阪は暑いですか。

ひさしぶりのゴジラ以外の東宝特撮怪獣映画ということで「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」を見てきました。面白かった。
  1. とにかくゴジラ以外の東宝特撮映画というのがうれしい。
  2. 携帯電話も何も無い世界が爽快。時代でいえば戦後すぐから、徹底的に電気・電化を排した世界。 車がナタネ油で動いている。軍の車両含め、たぶん先祖代々使ってきたんでしょう。危機感は戦国自衛隊並み。壊れたら修理が大変、または無理。
  3. 背景のマットペインティングが東宝らしくてうれしい。
  4. 人を食べるシーンはやっぱりサンダ対ガイラを思いだして楽しい。
  5. 東宝お家芸の怪獣プロレス。みんな人型なので、まさしくプロレス。面白い。
  6. エンドロールが下から上にスクロールされるのが面白い。どうせなら、行も下から上に書いてあればいいのに。
  7. 役者さんたちは皆さん、キレ気味な演技が良かったです。特に桜庭さんがかっこよかったです。高い建物があったので弓を弾くには最高の舞台だったんでしょうねえ。
  8. 長谷川さんの不気味さは海外でも受けるんではないかなあ。雰囲気的にベネディクト・カンバーバッチっぽい気もするので。水原さんも海外受けしそう。さすがモデルさん。
  9. 戦い方も、空ばかりではなくて、弓とか、アキレス腱を叩き切るでっかいオノとかバリエーションがあってよかった。特に火事場の馬鹿力かもしれませんが、背負い投げには驚いた。バラバラな集団でも、追い詰められたらやるときはやるぜという感じ。ちょっと熱くなります。百恵さんとこの息子さんも最後はがんばってくれたし。
  10. 空飛ぶ装置がガス切れする設定が良かった。たぶんガスの圧力でワイヤが飛び出すんですね。
  11. いらんところで賞:歌はいらんかった。意味が分からん。オーケストラだけで良いです。主題歌みたいのが必要なら、もっとヘビメタっぽく、マーティ・フリードマンにインストを弾いてもらえば世界オッケーだし、日本のオーケストラ含め、世界的にサントラも売れるんでないかなあ。
  12. でもいちばん最後の、日本民族っぽい曲はよかった。あと巨人が出るときの仰々しい音楽も、特撮映画っぽくてよかった。
  13. もうちっとで賞:コントっぽい巨人が気になりました。
  14. 冒頭の水原さんの衣装がっちょっとキレイ過ぎかなあ。でもいいか。
  15. ピエールさんと松尾さんにワイヤーを出す装置は必要だっただろうか。まあいいか。

やっぱり巨人は何なんですかというのが気になるところ。色々考えてみた。役名はキラキラネームのせいか全部覚えていないので、役者さんの名前で。
  1. ピエールさんが何かを知っているはずだ。うなじと同化について口走ったので。さらに彼は三浦さんの親も知っている。
  2. 石原さんが言った、「だからうなじ」云々は、うなじのあたりに巨人をつかさどるものがあるということ。もしかして、そこには人間がいるのだが、すでに完全に同化しているので形が無く、姿を表さないのか。
  3. そういえば、本郷さんが持っていた三浦さんの腕が光ってたような気がする。これこそ三浦さんの身体に何かが隠されている証拠か。でもその腕も消えてしまったんだっけか。
  4. 生殖器がなくて繁殖しないはずなのに増える。
  5. 乳首がないので、たぶんオッパイはあげれない。
  6. 巨人の中には赤ちゃんもいるので、とつぜん成人の状態で誕生することはないだろう。
  7. エイリアンとかのようにクイーンみたいのが存在して、それが巨人を産み出す。巨人の赤ちゃんの近くに親がいないのは、元々親がいないから。
  8. もしかしてそのクイーンに相当するのが、冒頭の大巨人がそれなのか。そうすると、大巨人は突然誕生したのではなく、元々存在していたか。
  9. 三浦さんの親が巨人三浦さんを作り出したのか。それをピエールさんが知っている。
  10. 巨人は人間の先祖。または退化したものか。
  11. 巨人は國村さんなど政府側が、対国家の抑止力・兵器として作り出されたものか。巨人は人間が脳となって機能する。つまり巨人本体はスーツのようなもの。國村さんの戦場での落ち着きっぷりがあやしい。しかし大巨人の誕生は予想外だった。
  12. 色々考えても、設定上巨人は百年以上前に現れたのが本当なら、國村さんたちの預かり知らぬところだし、仮に人間が彼らを作ったとしても、その人間は三浦さんの親ではない。ただし後から巨人を分析するなりして、巨人三浦さんを作ってしまった。
  13. いきなり巨人が現れたとすると、彼らは人間の突然変異か古代には存在していて、それまで眠っていたのか。宇宙生物ということもありえるか。どちらにしろ、巨人は人間がいないと生きられない。そのあたりを三浦親は研究したのかも。
  14. 爆弾泥棒は政府の何かを知っている。もしかして長谷川さんも何かに感づいていて、それもあって刹那的なのか。
  15. 冒頭の通りで三浦さんにぶつかる浮浪者らしい人は爆弾泥棒と関係しているかも。これは巨人が再出現する前のこと。この浮浪者は三浦さんの顔を知っているようだった。もしかして親、もしくは関係者?そうであれば自分たちが行ったことにケリをつけようとしているのかも。
  16. 牛はほったらかしにされている。巨人は人間しか食べないのか。巨人の肉体・身体を維持するためには、人間でなくてはならなかった。人間の脳とか心臓とか。人間との同化に関係あるのかもしれない。
  17. 空を飛んじゃダメとか、塀の外に出るなよという決まりがあるが、ほんとうにそうしなきゃならんのか。國村さんが本郷さんに念を押すシーンがわざとらしく思える。
  18. その他、あまりに物が無さすぎる。本郷さんが説明する電池が珍しいくらい。ボルタの電池の世界に戻ったような。これだけ物が無いと、裏の力が働いているんではとかんぐってしまう。しかしこの電池が重要な役割を持つんではと思ったりする。
  19. ある距離を進むと。順当に進んだ別な世界があるんではないか。三浦さんたちの住む場所は、時給自足可能な対巨人基地。もしくはただの餌場なのか。もし自分たちで形成した社会が、そのまま餌場だったとすると、人間と家畜の関係を皮肉ったものか。でもこれではありがちな話し。まさかこんなんではあるまい。
  20. 巨人でも口の裂け方が違うのは何だろう。完全に裂けた・切り取り線付き・裂けてないの3種類。成長によるものか。人を食べた数なのか。種類がちがうのか。たぶん成長したのか。

とりあえず、
  1. 三浦さんは親から、何らかの巨人因子を与えられていた。
  2. 國村さんたちは巨人を利用して何かをたくらんでいる。
  3. 巨人を産む巨人か何かがいる。
  4. その巨人は、
    突然変異
    古くから存在し百年前まで眠っていた
    人間が作った人間用スーツ=人間のクローン
  5. 人間のクローンじゃないかと思うなあ。普通の人間のように造られるので最初は赤ちゃん。繁殖できないように造られている。でも人間が乗り込む、または取り込まれるタイミングはいつだろう。
  6. もしクローンなら、この戦いは人間対巨人ではなく、人間対人間。戦いが終わったとき、誰もいなくなる。それが、エンド・オブ・ザ・ワールドということでしょか。

続きが見れるまで、もうちっと考えよう。どんな最後だろうか。

続きのページ: http://okhbgah.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-1

映画版「進撃の巨人」のページ:http://www.shingeki-seyo.com/index.html



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ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer [DVDやら映画やら]

中谷美紀さんは今でもきれいですが、若いときもやっぱりそうでした。大河内奈々子さんが不細工というのは、ちょっと無理があります。新しい事件のための映画ですが、目的は朝倉を終わらせることにあるのは明白です。しかし超常現象を超えて実体すらなさそうな朝倉を終わらせるのは、どう話しを作っても無理がありそうな。最後の対決は、今見ると、SPECからど派手なSFXを抜いたものに思える。カットいっぱい。大河内奈々子さん演じる章子が、二係で事件の説明をするシーンは、正面、横顔かと思えば絵が入ったりして、視覚的にもなんだか大変なことを言っているんだなあと思わせる。仮に絵が実写だとすると、金田一とかのシリアス探偵映画のイメージになっていたでしょう。招待状を読むときに出てくるキャプションも監督らしいなあと思います。これで読み手は手紙がそのまま読まれているんだと分かる。実際に手紙を読んでいるシーンを映しても、見ているほうは何が書いてあるのか読もうとは思わんでしょう。映画は、招待されたゲストが次々に・・・という感じで、やられていく方々がそれぞれひどい人なので、ちっともかわいそうとは思わない。そんな事件も80分ほどでカタが付き、残りの時間は柴田、真山の黄泉の島めぐりで過去と対面し、朝倉との対決で費やされます。これが作者の想定していたラストがどうかはしりませんが、結局黄泉という世界での解決なのか、と考えてしまう。しかしこのシリーズは柴田・真山の二人を見る物語なので、背景がなんであろうと好きな人は好きなんです。ここで大事なのは、二人が黄泉の世界に入っていかなかったことでしょうか。そこには真山の妹や柴田の両親の助けもあったわけで、それによって過去と少しだけ決別できたこと。真山・朝倉対決後のキノコ雲爆弾から地図までのシーンは、まさに東宝特撮といった感じでうれしい。柴田の自然児さとボケ方は今までの集大成のようです。特にシャワーシーンとか。遠山金太郎の困ったときの寝たふりは、ありがちですが面白い。第七神竜丸の名称は、第七竜神丸を参考にしたんでしょうか。最後は中谷さんの歌まで付いてて、アイドル映画でもありそうでした。晴れ・蒸す。


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ケイゾク/特別篇 PHANTOM~死を契約する呪いの樹


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蛇のひと [DVDやら映画やら]

永作博美さんと西島秀俊さんが出ているので見た。面白かった。西島さん演じる今西課長を、同じ職場で働く陽子さんの永作さんが探す話し。陽子は今西を知っている人たちに話しを聞きまわる。今西はたぶん天才的に世渡りというか口が上手いようです。それは昔の植木等さんの無責任時代流のようにヨイショヨイショの適当なものではなくて、冷静でさわやか、そして適当に熱く、本音で語って相手を納得させる。一瞬でも相手の支えになってしまうというか。今西が消えた理由は横領と疑われるんですが、その結果にけっこうびっくり。中盤の今西と部長の会話でほぼ全容が解明されるように見えます。田中圭さん演じる職場の田中は、今西の人に対する思いやりを絶賛するが、陽子は「かっこいいけど、抜け目のない人」と疑う。この後は今西の身の上話が語られていくのだが、彼のしてきた行動は子供のころの環境によるものだろうということが見てるだけで容易に分かる。子供の頃に起こったことも、どんな結果であれ、みんな壊れてしまうことは想定していたのか。最後はけっこう怖かった。まさか今西がそこにいたとは。陽子と今西の会話が普通だが緊迫。彼女が今西を疑っていたのは、彼が言うところの「蛇」が自分の中にもいたということだったんでしょうねえ。部長の奥さん役、石野真子さんとか身の上語りの板尾創路さん、ラテに描かれたアートをグジャグジャにするふせえりさん、マンションを買う(買わされる?)板尾創路勝村政信さんに佐津川愛美さんとか、今西を知るために登場する脇役の方が良かった。夫・妻・愛人の三人で住む話しと、夫役の北村有起哉さんのだらしなさも面白かった。でっかい歩道橋みたいなところで永作さんと田中圭さんが追いかけっこをするシーンが面白かった。多分現場ロケで、ここで走ったら楽しいだろうなあとか思ったんでしょうねえ。言葉で人を良い気にさせつつ落としてしまう。「日本一の~男」とかのミステリ・シリアス版といえるかもなあ。でもマンガ家さん良かったね。ラストの口笛を吹きながら歩く陽子の姿も良かった。結局最後は誰でもあれなのよという話し。面白かった。

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