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砂の器 [DVDやら映画やら]

なぜまた見たくなったかというと、NHKの爆笑問題が出ていたハンセン病の特集番組を見たせいです。ハンセン病を映画で見たのは、「ベン・ハー」の再上映が最初だった。「ベン・ハー」のように医療が無い、遠い昔の世界ではもちろん不治の病だったんでしょうが、戦後になってもこのありさまとは、人間の進歩って早いんだか遅いんだか。加藤嘉さんは患者さんをよく研究されたんではなかろうか。うまい話しだなあと思うのは、刑事側と犯人側が直接関係することが最後まで無いこと。あと話題の中心になる人の姿がなかなか出てこない。例えば緒形拳さん演じる三木巡査とか。それにしても演奏会と刑事の調書説明が重なる展開は良い。オーケストラ・ピアノと過去の風景が重なり、刑事が調べ上げた結果だけではなく、犯人の心を惜しげなく吐露しているようで、ジワっときます。オープニングも事件の発生ではなく、その捜査風景から始まるのも変わっていて良いです。普通なら、最初にギャーって場面を持ってきそうなので。ほんとうなら、女性が電車から何する件とか、犯人と被害者が店で何している様子とか、映像も交えて盛り込んだりするんでしょうけど、そういうのが無いのが良いですねえ。想像するのは人の勝手なので、これが本当かも。こういうのは脚本が良いんでしょうか。あきらかにそれまで見た刑事映画と違っていた。たしか玉木宏さんとかのリメイクTVドラマだと、再現イメージでどんどん見せていた覚えがあります。薄幸な島田陽子さんと快活な山口果林さんの対比は、演技だけでなくて服装や髪型だけでもよくわかります。丹波哲郎さんは台詞を覚えないようなことを何かで読んだ覚えがありますが、この映画は台詞が多いんで大変だったんでは。千葉県知事の森田健作さんは、この映画に出れたことは後々のキャリアに良い影響を与えたんではないでしょうか。「俺は男だ」と「惑星大戦争」ではちょっと・・・。でもこの刑事くらい生一本に政をしてほしいもんです。丹波さんに緒形さんに加藤さん他色々、主役級な方々がいっぱいでてますが、一緒に映っているシーンがほとんどない。この辺りもよくできてるなあと思いました。ちょっとだが、夏純子さんが出ていたのでうれしい。そういえば、島田陽子さんが勤めるクラブのママは村松英子さんではなかったか。今回は2005年デジタルリマスターというのを借りたけれど、特典の予告編が、デジタルリマスター版劇場公開のものしかなかった。画質や音はいいけれど、もしかしたらオリジナルを借りたほうが良かったかもなあ。長いけど面白い。天気良い。

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