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日本列島 [DVDやら映画やら]

宇野重吉さんがかっこいい。英語を話す役なんて珍しいんではないかなあ。話し方が息子さんっぽいときがある、というのは逆の話しか。彼はCIDというアメリカの組織で働いているが、彼自身アメリカ人にかなり因縁がある。それを抑えて普通に振舞っているところがハードボイルド。あと同僚の日系2世の方は、アメリカの肩を持つ有りがちな役かと思ったが、そうでもないので安心する。松本清張さんとかにありそうな戦後の怪しい事件に焦点を当てた話し。鈴木瑞穂さん(6月26日: 鈴木さんと思っていたら思い違いで滝沢修さんだった・・・)というとダークヒーロー倍賞千恵子さんにやられてしまう「霧の旗」の印象が強いんですが、この映画では良い刑事役。なんといっても圧巻は最期の芦川いづみさんです。予告編を見てもそのシーンがありました。それにしても、昔の予告編って、ネタバレすれすれというかしてるようなカットが多すぎと思いますねえ。大滝秀治さんがけっこう重要な役どころなんですが、もしかして台詞なかった? と見終わってから思いました。登戸研究所とか中野学校の名前が出てくるとわくわくします。ささっと老後の椎名次郎さんあたりが出てきて解決してもらえたらうれしい。捜査を進めていくうちに、過去の国鉄事件や、よくドラマになっているスチュワーデス殺し事件も絡んできたり、あばいてはまずいんじゃないかパターンになって暗部は大きくなるばかり。どんなラストになるのかと思いましたが、よくありそうな感じといえなくもない。しかし緊張感ある展開は見ごたえがあります。若い佐野浅夫さんが相変わらず人がよさそうでよかった。宇野重吉さんを堪能するために必要な一本。この音楽の感じは、と思ったらやっぱり伊福部明さんだった。雨、曇りで晴れでまた曇り。


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